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ひと:川口順子さん 難病「ギラン・バレー症候群」と闘う

2007年08月05日 | スクラップ

 「立つことはこんなに筋肉を使うんだと、初めて知りました」。車いすやつえを頼りに選挙戦を戦い抜き、比例代表で2期目の当選を果たした。

 筋肉を動かす運動神経の障害で、突然手足に力が入らなくなる原因不明の難病に襲われたのは、3月半ば。いつものように講演や会合をはしごし、次の日程に向かおうと席を立った瞬間、足にしびれを感じた。「疲れだ」と思ったが、夜には全身が痛み、翌朝は体に力が入らない。予定を取りやめ病院へ。「ギラン・バレー症候群」という聞き慣れない病名を宣告され、その場で入院した。

 1カ月で退院したが、立っているだけで転倒する。手の力も落ち、ドアのノブさえ開けられない。参院選を戦えるのか。その後の政治活動は……。外相、首相補佐官として仕えた小泉純一郎前首相に電話で迷いを伝えると「口がきけるじゃない。車いすで(選挙を)やればいい」。6月の講演で病気を公表。前首相は「彼女が行けないところは私が代役をやる」と励ました。

 歩車道のわずかな段差が怖い。階段は上るより下りる方がつらい。「頭の中で大事だと思っていた」バリアフリーの重要性を、選挙を通じ体で実感したのは大きかった。

 当面は週1回のリハビリを続けながらの議員活動。得意の環境問題に加え、難病対策や介護、医療の問題など活動の幅を広げたい。「無理はせず、だけど未来に希望を持って頑張ります」と目を輝かせた。【尾中香尚里】

 【略歴】 かわぐち・よりこさん 東京都出身。東京大教養卒。旧通産省官房審議官、サントリー常務、環境相、外相などを経て、05年の補選で参院議員に。「勝負服」は赤。66歳。




毎日新聞 2007年8月5日 0時09分
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