安倍晋三首相は2日午後、広島市で6日に開かれる原爆死没者慰霊式・平和祈念式への出席に合わせ、原爆被害者の要望を聞く会合に出席する考えを明らかにした。首相官邸で記者団の質問に答えた。5日に行う方向で調整しており、9日に長崎市で被爆者団体の代表と面会する考えも同時に示した。首相は1日、「スケジュール上の都合」を理由に出席を見送る考えを示していた。
広島の「要望を聞く会」に首相はかつては必ず出席していたが、小泉純一郎首相当時の02年から首相欠席が続いていた。方針を転換させた背景には、久間章生前防衛相の原爆投下に関する「しょうがない」発言が批判を浴びる中、欠席方針が被爆者団体の安倍政権への反発を強めかねないと懸念したとみられる。【川上克己】
毎日新聞 2007年8月2日 20時24分
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