安倍首相：すでに人事の骨格固める 改革推進を重視

　【クアラルンプール中澤雄大】マレーシア訪問中の安倍晋三首相は２４日夜（日本時間同夜）、クアラルンプール市内のホテルで記者団に対し、２７日の内閣改造・自民党役員人事について「外遊に出るに際し、基本的な人事構想については考えをまとめた」と述べ、すでに人事の骨格を固めていることを明らかにした。「改革を進め、経済成長を実現する内閣でなければならない」と人事の基本方針も示した。

　これに先立つ記者会見では「（惨敗した）参院選の結果があったので、反省すべき点は反省しながら地域の活性化にも力を入れたい」と述べた。

　首相は記者団に、改造に当たり派閥の推薦は受けない方針を改めて表明。参院の閣僚２人枠を維持するかどうかについては「まだ最終的な判断をしているわけではない」と明言を避けた。幹事長起用が固まっている麻生太郎外相については「主張する外交（ルナ註；？？）を展開する上で、けん引してもらった」と評価。一般論として新たな幹事長に対し「結束し、活力が持てるような党運営をしてほしい」と述べた。

　また、首相補佐官制度の存続を記者団から問われ「官邸機能強化をしていく上で、いろいろな試行錯誤を試みなければならない。よく仕事をしていただいた」と、現行の４人からの減員に含みを持たせた。




毎日新聞　2007年8月24日　21時18分　（最終更新時間　8月24日　23時19分）