■移民の苦難伝えたい
那覇市内から車で国道58号を北上し、宜野湾市に入ると、急に英語の看板が目立ち始める。沖縄本島を南北に貫く58号。右に左に基地が続く。米軍が基地間の移動のために整備したといわれる。普天間飛行場の西を抜けると、すぐにキャンプ瑞慶覧(ずけらん)が右手に見える。フェンスの向こうには青々とした芝生が広がっていた。沢岻安三郎(たくしあんさぶろう)さん(67)の土地は . . . 本文を読む
1 故郷攻めた日系米兵の苦渋
■アメラジアンの子ら、タブー超え沖縄戦学ぶ
上空を時折ヘリコプターがかすめる。米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の南東約1キロにある民間教育施設「アメラジアンスクール・イン・オキナワ」。クリーム色の建物に入ると、日本語と英語が飛び交っていた。主に米軍関係者と沖縄女性の間に生まれた「アメラジアン」と呼ばれる子供たちが学ぶ。
この夏、中学生16人を . . . 本文を読む
■無知で理性失った 伝えておかないと再び戦争に向かう
終戦から65年を迎えた15日、和歌山県の元日本兵(90)が、中国人捕虜を刺殺するよう部下に命じた経験を初めて語った。兵隊の訓練のためにやむを得ないと自分を納得させてきたが、「むごいことをした」との思いが消えなかった。90歳の今、「人に伝えておかないと、世の中が再び戦争に向かう恐れを感じる」と、取材に対し口を開いた。【久木田照子】
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