長崎原爆の日:麻生太郎首相あいさつ(全文)
長崎原爆犠牲者慰霊平和祈念式典に臨み、原子爆弾の犠牲となられた方々の御霊(みたま)に対し、謹んで哀悼の意を捧(ささ)げます。今なお、被爆の後遺症に苦しんでおられる方々に、心よりお見舞い申し上げます。
六十四年前、長崎の方々は、この地に投下された原子爆弾によって、筆舌に尽くしがたい苦しみを経験されました。七万ともいわれる尊い生命が、一瞬にして失 . . . 本文を読む
日本の原子力政策を振り返る森一久さん=東京都港区で、小出洋平撮影
◆原爆の怖さを知った日本は、平和利用に努めてきました。 核技術を手にする国には品格が求められています。 森一久■品格持ち平和利用を
被爆した広島市の少年少女の手記を集めたベストセラー「原爆の子」(岩波書店、1951年)で、何人 . . . 本文を読む
◆家族にも被爆体験を語れずに亡くなった人もいる。 その苦しみや悲しみを思い、原爆投下を反省してください。 工藤恵康■軍医・父の無念、後世に
軍服の上に白衣をまとい、軍用犬の背をなでながらほほ笑む若き日の父。06年秋、91歳で亡くなった父の遺品を整理していた医師、工藤恵康(よしみち)さん(61)=京都府城陽 . . . 本文を読む
■「ノーモア核」全世界が唱えてほしい
原爆ドーム前にたたずむ新関顕さん=広島市中区で、西村剛撮影
オバマ米大統領は4月のプラハ演説で表明した。「核兵器を使った唯一の核保有国として米国には行動する道義的責任がある」。核廃絶に向けた兆しが見え始めた。64年前の夏、原爆を投下された日本。悲しみを背負い生きた被爆者、あるいはその2、3世たちの思いをオバマ大統領に届けたい。被爆の国から、 . . . 本文を読む