西洋音楽史上、最大のピアノのヴィルトゥオーゾと言われるリストは、ピアノの機能が格段に改良されたこともあって、その機能を最大限に生かした、600曲を超えるピアノ作品を作っています。
そのうち、練習曲と名がつくものは、「パガニーニによる大練習曲」「3つの演奏会用練習曲」「2つの演奏会用練習曲」などがありますが、最も有名なのが「超絶技巧練習曲」という、何か恐ろしいタイトルが付いた作品です。
「超絶技巧練習曲」というのは「「超絶的な演奏をするための練習曲」という意味ですが、元となる曲は、リストが15歳のころに、「12のピアノのための練習曲」で、その後、1839年に改訂され、さらに1852年にもう一度改定されたものが現在の形です。
元々は、24のすべての調性で作ろうと思っていたようですが、それは未完…。
12曲のうち10曲にタイトルがつけられていますが、2度目の改訂後の出版の際に便宜的に付けられたものなので、作品名を表題的にとらえるのは、必ずしも正しい解釈ではないようです。
今回演奏するのは、「第11曲夕べの調べ」ですが、夕べの鐘を思わせるような低音で始まり、詩情あふれる美しい世界が壮大に繰り広げられます。
実に感動的な曲で、シンプルな分散和音の主要主題が、和音の変化によって美しく劇的に歌い上げられています。
とにかく私の好きな曲です。
「夕べ」という概念を、「静かな夜」という風にとらえると、それは違うわけで、なかなか理解するのは難しいなというのが実は本音です。
後付けのタイトルなので、書かれた音から感じる物を大切に弾きたいと思っています。
お勧めCD
ボリス・ベレゾフスキーのリスト:超絶技巧練習曲集(全12曲)
横山幸雄氏のリスト:超絶技巧練習曲(全曲)(期間生産限定盤)
アリス=紗良・オットリスト:超絶技巧練習曲集
そのうち、練習曲と名がつくものは、「パガニーニによる大練習曲」「3つの演奏会用練習曲」「2つの演奏会用練習曲」などがありますが、最も有名なのが「超絶技巧練習曲」という、何か恐ろしいタイトルが付いた作品です。
「超絶技巧練習曲」というのは「「超絶的な演奏をするための練習曲」という意味ですが、元となる曲は、リストが15歳のころに、「12のピアノのための練習曲」で、その後、1839年に改訂され、さらに1852年にもう一度改定されたものが現在の形です。
元々は、24のすべての調性で作ろうと思っていたようですが、それは未完…。
12曲のうち10曲にタイトルがつけられていますが、2度目の改訂後の出版の際に便宜的に付けられたものなので、作品名を表題的にとらえるのは、必ずしも正しい解釈ではないようです。
今回演奏するのは、「第11曲夕べの調べ」ですが、夕べの鐘を思わせるような低音で始まり、詩情あふれる美しい世界が壮大に繰り広げられます。
実に感動的な曲で、シンプルな分散和音の主要主題が、和音の変化によって美しく劇的に歌い上げられています。
とにかく私の好きな曲です。
「夕べ」という概念を、「静かな夜」という風にとらえると、それは違うわけで、なかなか理解するのは難しいなというのが実は本音です。
後付けのタイトルなので、書かれた音から感じる物を大切に弾きたいと思っています。
お勧めCD
ボリス・ベレゾフスキーのリスト:超絶技巧練習曲集(全12曲)
横山幸雄氏のリスト:超絶技巧練習曲(全曲)(期間生産限定盤)
アリス=紗良・オットリスト:超絶技巧練習曲集