マスミンのピアノの小部屋

ピアニスト兼ピアノ指導者松尾益民が、ピアノや教育、世の中の出来事など日々感じることを、徒然なるままに綴ります。

上野公園へ

2024-04-07 01:07:41 | 美術展
朝から上野公園に出かけました。
お花見もしましたが、それはメインの目的ではなくおまけみたいなもの…。
メインの目的は、東京都美術館で7日まで開催されている「印象派モネからアメリカへ―ウスター美術館所蔵―」展に行くことでした。

何しろ終了直前の土曜日なので、早い時間がいいと思って10時を予約しました。
時間予約制といっても、入場には行列でした。
随分前ですが、以前にもアメリカに渡った印象派…みたいな美術展があってみたことがあったなぁ…と。
モネの絵はさんざん見てきたので、さすがに新鮮味がなく、私的にはちょっと飽きた感じで、目新しいものもなかったのですが、それでもこれいいな…と思える絵がいくつかありました。
美術展のタイトルに「モネ」とか「印象派」とかを入れると、たぶん人が集まりやすいのかな…と思いますが、いわゆる印象派という感じの絵では多かったかも。

一番気に入ったのは、グリーンウッドの「リンゴ園」で、ふんわりした感じが何とも言えずいい。
ブックマーカーまで買ってしまいました。
読む本は、紙の本ではなくほとんどが電子ブックなのですけどねぇ…。

藤島武二の「ティヴォリ、ヴィラ・デステの池」は水の感じがいいな…と思いましたが、リストの「エステ荘の噴水」の曲の元になったエステ荘の池でした。

窓の感じがいいと思ったのは、チャイルド・ハッサムの「朝食室、冬の朝、ニューヨーク」です。
人が一人いるのがポイントらしいですが、私の好みから言うと、この人がないほうがいいなと思ってしまうのですよね。
主人が気に入ったと言っていたのは、同じハッサムの「コロンバス大通り、雨の日」です。
雨に濡れる道路に映る馬車…。
他にもけっこう興味を惹かれる絵があって、結局図録を買いました。
後でじっくり解説を読むと、会場では理解しきれなかったものが多少は分かりますし…。

その後、同じ東京都美術館で開催されていた「第74回モダンアート展」に行きました。
以前行っていたフランス語講座での友人が出品されていたので、それを見に…ということで。
モダンアートですから、いろいろユニークな絵もあっておもしろかったですね。
ピカソやシャガールみたいな絵もありましたし。
友人の絵は、楽しくなりそうな絵でした。

さすがに疲れたので、美術館にあるカフェで休憩です。
生ハムとゴロゴロカボチャのサンド…とか言ったかな、を食べましたが、パンがあまりおいしくなかったな…と。
せめて焼いてあったらよかったのに。
となると生ハムではだめですけど、ちょっとセンスがないかも…と。

英気を養ったので、この後桜を見に行きました。



キュビズム展のことなど

2023-11-21 01:28:21 | 美術展
ここ最近、美術展は3つ行きましたが、まずはキュビズム展について。
パリポンピドゥーセンターの国立近代美術館は、近現代アートの美術館で、ピカソ、カンディンスキー、マティス、シャガール、ダリ、モンドリアンなどなどの作品を展示していますが、改装されることになり、日本での作品展が開催されたとか。
パリには先史時代から19世紀以前の作品のルーブル美術館、印象派以降の作品のオルセー美術館、近現代作品のポンピドゥーセンター…というのが、3大美術館です。
他にももちろんオランジュリーとかマルモッタンとかピカソとかいろいろありますけど。
何度かパリに行ったのに、ポンピドゥーだけはその頃興味がなかったので、行かなかったのですよね。
なので、この度日本で見ることができて良かった…と。
キュビズムの作品がメインで、そういう作品をまとめてみるとなかなかおもしろいものです。

キュビズムには楽器が合うのか、たまたま私が楽器に関する絵に目が行ったのか…ですけど、バイオリンやギターなどを題材にした絵が良かったかな。
ブラックの作品では、楽器やヴァイオリンのある静物やギターを持つ女性。
 

ピカソはギター奏者やヴァイオリン。
 
グリスのヴァイオリンとグラス。
フランス南部のアンティーブにピカソ美術館があるのですが、ピカソの主な作品はないものの、グリマルディ城と呼ばれ、ピカソがアトリエにしていたところで、ここにギターの塊が作品として展示してあって、ピカソの作品かはわかりませんが、キュビズムと楽器の関係を見て、これもそうなのか…とか、いろいろ考えてしまいました。
見た当時から不思議な作品というか塊というか、けっこう気になったものでした。
 

シャガールの絵では、婚礼がありましたが、あまりキュービズムという感じではない…。
シャガールと言えば、パリオペラ座の天井画です。

ということで、最近は写真を撮れる作品もボチボチあって、つい撮ることに夢中になってしまいますが、できるだけ興味を持ったものだけに絞るようにはしてますね。
それにしてもキュビズムって、どういう発想をしたらこういう作品になるのか…と、いろいろ考えてしまいました。