3/10のプロムナード・コンサートが1週間後となり、練習も佳境に入っています。
曲について、ちょっとずつ書いて行こうと思います。
今日は、バッハのイタリア協奏曲。
正式名は「イタリア趣味による協奏曲」なのですが、簡単に「イタリア協奏曲」と呼ばれています。
1735年に「クラヴィーア練習曲第2巻」として、「フランス風序曲」とともに出版されました。
作曲されたのはその前年、ライプツィヒで、ということになっています。
当時、イタリアではヴィヴァルディをはじめとして、協奏曲が流行っていて、バッハもその様式を取り入れて作曲されたものです。
クラヴィーア、すなわち鍵盤楽器の独奏で演奏されるのに、なぜ協奏曲?ということですが、この頃の鍵盤楽器と言えばいわゆるチェンバロで、この楽器の2段鍵盤による音色の変化の構造を生かして、トゥッティ(総奏)とソロという、協奏曲風な演奏ができたので、協奏曲という名がついたわけです。
その違いを明確にするため、楽譜に「f(フォルテ)」と「p(ピアノ)」の表記がされています。
単に、イタリアの協奏曲風に仕立てたばかりではなく、曲想としても、イタリア的な華やかさを持っています。
バロックという言葉は、「いびつな真珠」を意味し、絢爛豪華で規模が大きい曲が好まれましたが、そういう要素もあるように思います。
合奏的な要素もピアノで表現するとなると、なかなか難しい面がありますね。
トゥッティとソロを区別するための強弱は記載されていますが、強弱の表現という要素は記載されていないため、様々な解釈ができて、試行錯誤で曲を仕上げました。
3楽章から成り、「急緩急」という構成です。
1、3楽章は、明るく華やかですが、2楽章は、独奏ヴァイオリンのアリアを思わせるゆったりとした曲で、装飾音を用いた味わい深いものとなっています。
参考CDは、シフのが私の一番のお勧めかな…。
アンドラーシュ・シフのイタリア協奏曲/シフ・プレイズ・バッハ
グレン・グールドのJ.S.バッハ:イタリア協奏曲&フランス組曲 ほか
コルネリア・ヘルマンのJ.S.バッハ:イタリア協奏曲
曲について、ちょっとずつ書いて行こうと思います。
今日は、バッハのイタリア協奏曲。
正式名は「イタリア趣味による協奏曲」なのですが、簡単に「イタリア協奏曲」と呼ばれています。
1735年に「クラヴィーア練習曲第2巻」として、「フランス風序曲」とともに出版されました。
作曲されたのはその前年、ライプツィヒで、ということになっています。
当時、イタリアではヴィヴァルディをはじめとして、協奏曲が流行っていて、バッハもその様式を取り入れて作曲されたものです。
クラヴィーア、すなわち鍵盤楽器の独奏で演奏されるのに、なぜ協奏曲?ということですが、この頃の鍵盤楽器と言えばいわゆるチェンバロで、この楽器の2段鍵盤による音色の変化の構造を生かして、トゥッティ(総奏)とソロという、協奏曲風な演奏ができたので、協奏曲という名がついたわけです。
その違いを明確にするため、楽譜に「f(フォルテ)」と「p(ピアノ)」の表記がされています。
単に、イタリアの協奏曲風に仕立てたばかりではなく、曲想としても、イタリア的な華やかさを持っています。
バロックという言葉は、「いびつな真珠」を意味し、絢爛豪華で規模が大きい曲が好まれましたが、そういう要素もあるように思います。
合奏的な要素もピアノで表現するとなると、なかなか難しい面がありますね。
トゥッティとソロを区別するための強弱は記載されていますが、強弱の表現という要素は記載されていないため、様々な解釈ができて、試行錯誤で曲を仕上げました。
3楽章から成り、「急緩急」という構成です。
1、3楽章は、明るく華やかですが、2楽章は、独奏ヴァイオリンのアリアを思わせるゆったりとした曲で、装飾音を用いた味わい深いものとなっています。
参考CDは、シフのが私の一番のお勧めかな…。
アンドラーシュ・シフのイタリア協奏曲/シフ・プレイズ・バッハ
グレン・グールドのJ.S.バッハ:イタリア協奏曲&フランス組曲 ほか
コルネリア・ヘルマンのJ.S.バッハ:イタリア協奏曲