午後、bunkamuraシネマに映画を見に行きました。
いつもチェックしているわけではないですが、bunkamuraのサイトを見て、これと「ルーブル美術館の夜―ダ・ヴィンチ没後500年展」は見ておきたいなと思ったのです。
入院の予定があるので、今観ておかないと見る機会を失してしまいそうで、出かけたわけです。
ホントは、ちょうど時間も良かったので、ダ・ヴィンチの方もついでに観ようかと思ったのですが、午前中に急遽用事ができて、行けなくなりました。
明日には何とか行きたいと思っているところ。
上映時間が限られているので、なかなか厳しいです。
さて、映画は、三大テノールの公演が始まったきっかけや裏話などのドキュメンタリーで、間にたくさんコンサートでの歌が織り交ぜられていて、その歌に感動しました。
ホセ・カレラスとプラシド・ドミンゴの公演は、学生時代に聴いたことがあり、また聴けて良かった!
特にホセ・カレラスが好きだったので、白血病から回復した歌声を聴けて、ホントに良かった。
映画とは言え、大きいスクリーンと音響で聴くと、迫力ありました。
ホセ・カレラスは、第8次イタリア歌劇団公演で、チレアの「アドリアーナ・ルクヴルール」でマウリツィオ役をした時に観たのですが、アドリアーナ役のモンセラット・カバリエが1幕のアリアを歌った後、舞台のそでにヨロヨロト歩いて行き倒れたのです。
一緒に舞台にいたホセ・カレラスが「モルタ!モルタ!」と叫んでいました。
途中でしたが、幕が下りてしばらく休憩、どうなることかと思ったら、代役の人が出て来て、公演は継続されました。
カバリエの歌ももっと聴きたかったのですが、残念でした。
カバリエの体調不良で代役が立ったということは、NHKの記録にも載っています。
その時の席は、NHKホールの5階の一番後ろにさらにパイプ椅子を置いたところで、3,000円でした。
学生にはそれが精一杯…。
でもその席までppの歌声もキッチリ聴こえて感動でした。
ということで、ホセ・カレラスには一段と思い入れがあります。
私としてはパヴァロティの声は、明るすぎるというかストレートすぎてあまり好みではないのですが、あの声量と伸びのある声は魅力の一つでしょう。
ドミンゴとカレラスの、深みのある表情豊かな声が好みですね。
映画としては、観客が熱狂する様子や、関係した人のコメントもあって、非常に興味深い内容でした。
3人の歌が終わるたびに、画面に映る観客と一緒になって、つい拍手をしてしまいそうでした。
充実した時間を過ごせて、無理をして出かけて良かったと思いました。