長岡京市観光協会のブログ

長岡京市の出来事を紹介します。

スゴい!寂照院の仁王像

2017年03月14日 | 神社・仏閣

(寂照院。門の両脇が仁王像)

3月1日より、寂照院の仁王像が長岡京市の指定文化財となりました!

仁王像は正式には「金剛力士像」と言い、

口が「あ」の形をして叫んでいるような「阿形(あぎょう)像」と、


(阿形像)

口を「うん」の形に結んで何かに耐えているような表情の

「吽形(うんぎょう)像」があります。


(吽形像)

南北朝時代の制作と見られていて、

その古さもスゴいのですがもっとスゴいのがその像内にあったもの。

仏像には信仰を表すための様々なものが入れられているのですが、

仁王像にはお寺に寄付をした人々の名前を記した紙が入っていました。

そこから、仏像を作った経緯が見えてきたのです。

成立時代もわからない仏像が多いなか、

仁王像は1344年という制作年がハッキリ特定できます。

さらに、入っていた文書の裏側に、

歴史で習った「御成敗式目」の一部が書かれていたのです!

これは、全国で二番目に古い発見です。

紙の貴重な時代だったので、裏紙として使っていたのですね。

そんなスゴい!仁王像ですが、何よりスゴいのが

寂照院に行くといつでも会えるということ。

中の御成敗式目などは別の場所で保管されていますが、

仁王像は変わらぬお姿で私たちを迎えてくれます。

近くで見ると、スゴい迫力!!

間近にみることができる文化財に、触れてみてください。

※仁王像については、コチラもどうぞ!(長岡京市HP 写真ニュース)


※寂照院は、地図では「海印寺」と記されていることが多くあります。

新春の伝統行事・弓講が行われました

2017年01月16日 | 神社・仏閣


1月13日(金)、雪のちらつく寒い日の午後、

走田神社にて新春の伝統行事・弓講が行われました。

鳥居をくぐると、神秘的な森を通って本殿へ向かいます。



本殿の前の鳥居に、ぶら下がっているものがあります。

これは、御幣(ごへい)を12個ぶら下げたしめ縄。

1月から12月までを表し、御幣の下がり具合によって

その年のお米の価格を占ったと言われます。

神事は、午後2時ごろより行われました。



まずは、神主さんが祝詞(のりと)をあげ、神事を行います。



次に、お千度参り。

榊(さかき)を持った方を先頭にして、

参拝者全員で神社を三回、ぐるっと周ります。

そして、とうとう弓講です。



初めに神主さんが弓を四方に向けてお清めをします。



続いて的矢射(まとやうち)の儀式。



二人で6本ずつ、計12本の矢を的に向かって射ます。

的にあたると、「おおー」と歓声がおこりました。



最後に、地区の方々が作られた「御供(ごく)」と呼ばれる

おむすびが参拝者に配られました。



おむすびはほんのり温かく、たけのこのつくだにも入っています。



巫女さんから厄除けをしていただいている方もいました。

新年の始まりを告げる、伝統ある行事でした。





走田神社 弓講・お千度参りのご案内

2017年01月10日 | 神社・仏閣

1月13日(金)、走田神社で新年の伝統行事

「お千度参り」(午後2時15分ごろより)と

「弓講」(午後2時45分ごろより)が行われます。

「弓講(ゆみこう)」は的を弓矢で射る儀式です。

無病息災・五穀豊穣を祈念して12本の矢を男性二人がうちこみ、

的の真ん中に命中すればその年は豊作だと言われています。

矢を射る男性は、奥海印寺城主であった高橋茂右ヱ門の子孫がつとめます。


「お千度参り」は無病息災を祈願する儀式で、

細い竹の棒を待って本殿を回り、

一本ずつ箱の中に入れてゆきます。

お参りした方には、握り飯が「御供(ごく)」として渡されます。

伝統ある行事に、あなたも参加してみませんか。

※写真は過去のものです



2017 乙訓鎮座神社巡り

2017年01月06日 | 神社・仏閣



(長岡天満宮の初詣)

毎年恒例の「乙訓鎮座神社巡り」が1月末まで行われています。

乙訓地域と隣接する京都市南区・伏見区の

21社を巡って御朱印をいただき、

期間中に10社分を集めた方には

干支の置物の記念品が進呈されます。

この機会に、乙訓地域を守護する「鎮守の神様」にお参りしてみましょう。

長岡京市では下記の神社でご朱印をいただけます。

なお、神職が常駐していない社は主要神社の対応となります。


      長岡天満宮・神足神社 …それぞれの社で受付

      角宮神社・走田神社・春日神社 …いずれも長岡天満宮で受付

      赤根天神社・子守勝手神社・御谷神社 …いずれも向日神社で受付


     期間:平成29年1月1日~1月31日まで

     朱印帳:最初の神社で特製朱印帳をお求めください。
            初穂料一冊300円

     朱印初穂料:一社あたり200円

※写真は過去のものです


浄土谷の大仏様:見仏記

2016年12月16日 | 神社・仏閣


初めて訪れる方はきっとびっくりされることでしょう。

こんなりっぱな大仏様が里山におられることに。

浄土谷の乗願寺に。



交通が不便なので、なかなか出かけにくいのですが、

その仏様は、里の小さなお堂に鎮座しておられます。

坐丈2.8メートルの阿弥陀様。



お傍によると大きいです。圧倒されます。

浄土谷の大仏様はとても懐の深い仏様。

府指定の文化財ともなっている、平安時代からのその

お宝のボディに触れさせてくださいます。

幸せを求める者に、そのお膝を撫でさせてくれるのです。

正面に向かい手合わせ、立ち上がっておみ脚に触れ、

おそばを一周すると、大きな愛、宇宙大の慈悲に

包まれたような気になります。

半眼の目は慈愛の眼差し。

平安の昔からどれだけの人が、癒し、救われてきたことでしょう。

静かに自分の内面に向かい合いたい時、

そっと訪れたい、そんなお寺です。



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