cafe powa

ぽわわーん日記

話したいことがあるの

2006年05月25日 | ひとりごと
『話したいことがあるの。会おう。』

と女友達からメールが来たら
あぁ・・・、あの話・・・だよね、とピンと来る。

グラグラと目の前が揺れる。
まるで震度6の地震の日のように。
だから情けないけどメールを見て即返事は出来ない。
悩むまでもなくスケジュール帳が空白だとしても。

数ヶ月前にjudyが同じこと話してたな。
親友からの
「話したいことあるの。会おうよ。」
という誘いから逃げ回って、とうとう同級達とキャンプ場で「結婚するの」と聞いた翌日
「powaちゃん、私ね、カナにおめでとうって言ったかいな?って不安なの。
 動揺しちゃって、ちゃんとおめでとうって言ってないような気するの。」
うれしい!のだけど、瞬間的に焦りのほうが上回るって状態ね。
あの時は大笑いしたけど、今度は私の番ね。
私達、微妙なお年頃。

「powaちゃん、逃げたってどうせ聞くことになるんだから腹くくって行ってきなよ!ククク。」
とjudyは意地悪く笑う。

『じゃ、明日会おう。』



当日。
もちろん、『話したいこと』は

「結婚するの。」

前日までグズグズ聞くことを怖がっていたけれど、腹くくってたのでまっすぐに

「おめでとう!」

ずっと仲良くしてた親友なんだもん。
そして、やっぱり複雑。
うれしい!けど焦りが上回る状態にプラスして
お相手はフランス人ってことに混乱させられる。
powa、英語も全くダメだし外国の方とお話する機会もないもんだから
国際結婚なんて想像も出来ないの。
生活習慣とかどうなんだろう?
何食べるんだろう?
(こういう質問はスイスからやってきたピラティスの先生にレッスン中
 散々質問して「powaさん、おもしろい!」と笑われたんだけど・・・)



結婚報告から一夜明け、朝。

「powaさん、昨日何でした?友達の話。」

行く前まで落ち着かず仕事中隣の席のコガチンに話してたからね。

明るい声で
「ドンピシャ。予想通りよ。お嫁に行くんだってー。うふふ。
 相手はフランス人よん。」

「え?!がばいスゴか~!マジっすか?」
 powaさんの友達カッコイイっ!」

「まあね、私の友達だから当り前でしょ。類は友を呼ぶものよ。
 結婚式には振袖で行ってアジアンビューティーをダンナさんのお友達に
 アピールしようと思うの。」

「ハハハハ!振袖最高っす!三十路の振袖、なかなか貴重っす!
 それ、がばいウケる余興じゃないっすか!
 存在自体が余興!」
 
予想通りコガチンの爆笑に悔しがる振りをするけど
本音は笑ってもらえてちょっとホッとする。
もちろん、親友の幸せはうれしい。
だけどやっぱり気持ちの10%ぐらいはショックが消えないので、
こんな風に笑ってもらえたほうが気楽になるのだ。
微妙なお年頃だもの。

なんだかさ、林真理子の小説に出てくる女みたいだね。
女って複雑で、単純で、強くって、弱くって、面白い。

いつか、powaが結婚するときもやっぱり
『話したいことがあるの。』
と連絡するのだろうか?
その時、私もやっぱり
『話したいことがあるの。』
と言うような気がする。
そして、
『話したいことがあるの』
と言われた友達は見えない所でどう反応するんだろう?

親しければ親しいほど、心の揺れが大きい。
どうしてだろう?
知り合いに近いぐらいの友達(?)なら、そんなに心乱されないよね。
女って複雑で、単純で、強くって、弱くって、面白い。
そして、幸せにならなくっちゃと決心する。