らぷんつぇる**

日々のささいな出来事をつづったり
本や映画や食べ物の感想を載せてみたり
ひとりごとを言ってみたり。など。

「横浜トリエンナーレ 2008」

2008年09月28日 22時32分36秒 | Exhibitions
きょうは、実験を忘れて人生を楽しもう第2弾ということで(なんだそりゃ!)妹と「横浜トリエンナーレ」なるものに行って参りました。
どうやらアートのイベントらしい、横浜のあちこちに作品が展示されているらしい、ってなことしか知らずにでかける二人。

とりあえず、みなとみらい駅で降りて、ショッピングモールなんかをふらふらしながら会場のひとつである赤レンガ倉庫に向かう。
展示会場の案内はあったものの、何をやっているのか、チケットがいるのかなんなのかよくわからない…。
よくわからないからまぁトリエンナーレはいっか、という運びになり、赤レンガ倉庫から見えた大さん橋の芝生に惹かれてそっちに歩いていく。
ここも会場のひとつのはずなんだけど、、、大きいホールは社交ダンスの大会やっているみたいだし、やっぱり謎。
そして芝生でのんびりするつもりが、ほんの一部しか芝生がない上に立ち入り禁止だったりして、海側から横浜の景色を眺めて、中華街に行くことに。
中華街!
ひとがいっぱい!
そしてこの独特の喧噪とエネルギー…。
日本人と中国人が入り乱れていて、そこかしこで中国語が行き交い、八百屋さんの表示もほとんど漢字で書いてあったりして。
なにはともあれ、肉まんやら春巻きやら食べ歩き。
今思うと、物価は安くないなぁ。

お腹がふくれたところで、山下公園のベンチでぼーっと座る。
座りながら、やっぱりトリエンナーレ行こうとか話になる。
そこから一番近い会場の日本郵船海岸通倉庫へ。
ここにはちゃんとチケット売り場があり、チケット買えました。
「倉庫」だけあって、展示スペースがなかなか面白いかんじ。
展示内容は…前衛的すぎて意味不明
言うなれば、オノヨーコとその仲間たち。かな。
実際オノヨーコも、着ている服を観客がはさみでちょっとずつ切り取っていく映像作品をだしてましたし。
いちばん最初にみた作品が、けっこう衝撃的で、入り口にも「不快感を感じる方もいるかも」みたいなことが描いてあり、え?え?なにこれ????って世界でした。
私はわりと耐性(?)あるかもだけど、妹は静かに引いていた。ように見えた。
同じ部屋で見ていた人たちがなんで普通に見ていられるのか…意外と平気な人多いのかな…。
今回のこういう展示こそ「カイセツ」(というか、何を考えて作ったのかとか、何からインスピレーションを得たのかとか、ここを見て欲しいとか)が欲しいーと思ってしまう。
何も知らない段階で得られる感想も大事にするべきだと思うけど、結局こういう現代アートって下手したらガラクタってな印象で終わってしまいかねないような。
「おれは素人には理解できないスゴイ研究をしてるんだ!」って研究者と一緒で、「わかるヤツだけわかればいい」みたいな芸術ってその先に何があるんだろう。

特に今回の展示はパフォーマンスを大事にしているらしく…じゃあパフォーマンスする前やした後は見る人を楽しませてくれるのか?ってとこがあんまり考えられていない気がする。

横浜が大々的にやっているわりにはあまり一般受けしない催しだと思うけど、現代アートが好きな人にはいいのかも。
町をあげてアートイベントをやるのなら、いろんな美大の学生や若手のアーティストの展示が町のあちこちで見られて、土日にはパフォーマンスもあって、作品の販売もあって、とかの方が面白そうだな。

*information*
横浜トリエンナーレ 2008
会期:2008年9月13日(土)~11月30日(日)会期中無休
会場:新港ピア、日本郵船海岸通倉庫(BankART Studio NYK)、横浜赤レンガ倉庫1号館、ほか
入場料金:当日券 一般1800円 大学生1300円 高校生700円 中学生以下無料
チケットは期間中の2日間有効
主催:国際交流基金、横浜市、NHK、朝日新聞社、横浜トリエンナーレ組織委員会
公式HP:横浜トリエンナーレ 2008