らぷんつぇる**

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「フェルメール展 光の天才画家とデルフトの巨匠たち」と「ジョン・エヴァレット・ミレイ展」

2008年09月27日 22時04分12秒 | Exhibitions
中間発表もとりあえず終わったし(内容はともかく)、今日は美術館のはしごー。
まず上野のフェルメール展、それから研究室にちょっと寄って、渋谷のミレイ展へ。

フェルメール展、比較的空いてるって話だったけど、やっぱり土曜の午後じゃそれなりに混んでた。
人の頭で絵の全体が見えん
列に並んで前で見なきゃダメか…とちょっと萎える。
フェルメールの作品は「ワイングラスを持つ娘」「小路」はじめ7点で、あとは同時期のデルフトの画家の作品が。
いつもの都美での企画展より作品数が少なかったから、さらっと見る感じだと結構早く見終わるかも。
「牛乳をそそぐ女」の時はあんまり感じなかったけど、今回の作品はどれも色が淡く感じた。
照明のせいかもしれないけど…印刷の方が鮮やかだなーと思ってしまった。
ふつうはポストカードや図録より実物の方が色のきれいさやインパクトとしても上なのに…あれ?ってところ。
「真珠の耳飾りの少女」とか有名どころに毒されているのかもしれないけど、あんなふうにメリハリのある作品はむしろ少数派なのかも。。。
もちろん光の表現はやっぱり美しくて、やっぱり光の画家なんだよなぁとは思いますが。
にしても、40点くらいしか作品が現存していないフェルメール、よく7点もよべたなぁ。

一方で、ミレイ展。
こっちは期待以上!
一応、大々的に宣伝しているのはかの夏目漱石もロンドン留学中に出会って感銘を受けたといわれる「オフィーリア」だけど、あーいいなーと思う絵が他にもいっぱいある。
物語性のある絵が多くて、どんな場面なのか想像が膨らむのですよね。
解説みるとなるほどなとおもう。
対になっている「初めての説教」「二度目の説教」、実の娘をモデルに描いているのだけど、これがとってもかわいいのです。
初めて教会での説教は緊張した面持ちできちんと座っているのが、二度目になると…微笑。
ついポストカードを2枚対で買ってしまった。

ほんとにこの画家は人の表情を捉えるのがうまい。
心の病を抱える妻の妹の自信なげな表情とか、話に聞き入るこどものきらきらしたまなざしとか、そしてオフィーリアの顔はあらゆる表情をなくして完璧に死んでるし
顔が能面みたいだよ…怖いよ…オフィーリア。

*information*
「フェルメール展 光の天才画家とデルフトの巨匠たち」
会期:2008年8月2日(土)~12月14日(日)月曜休室 月曜が祝日の場合は開室し、翌日休室
開場時間:9:00~17:00(金曜は20:00まで)入室は閉室の30分前まで
会場:東京都美術館 企画展示室
入館料:当日 一般1600円 学生1300円 高校生800円 65歳以上900円
金曜限定のペア券あり(2500円)
主催:東京都美術館、TBS、朝日新聞社
公式HP:TBS フェルメール展~光の天才画家とデルフトの巨匠たち~

「ジョン・エヴァレット・ミレイ展」
会期:2008年8月30日(土)~10月26日(日)開催期間中無休
開場時間:10:00~19:00(入館は18:30まで)毎週金・土曜日は21:00まで(入館は20:30まで)
会場:Bunkamura ザ・ミュージアム
入館料:当日 一般1400円 大学・高校生1000円 中学・小学生700円
主催:テート・ブリテン、Bunkamura、朝日新聞社
公式HP:Bunkamura