第121回直木賞受賞作。
今まで直木賞受賞作ってあまり好みではなかったけど、(といいつつそんなに読んでないけど、)これは結構面白かったー。
*あらすじ*
15世紀末のフランス。
先王シャルル8世の崩御により、オルレアン公であったルイ12世が王位についた。
彼がまず着手したのは、暴君として知られた先々王ルイ11世の娘であるジャンヌ・ドゥ・フランスとの離婚であった。
ルイ12世にとってこの醜い妻との離婚は、ブルターニュの女公主アンヌ・ドゥ・ブルターニュと再婚しブルターニュ地方を獲得する上で重要な政治的意味も持っていた。
絶対的な権力により離婚裁判を押し進めるルイ12世側。
一方ジャンヌ王妃側は、弁護団は国王の権力におびえきった上に証人は国王側に寝返り、まともな弁護もままならない始末。
裁判の行く末は見え透いていた。
かつて輝かしい未来をルイ11世によって奪われたナントの弁護士フランソワ・ヴェトゥーラスは、この裁判で暴君の娘である王妃が裁かれる様子を傍聴席から冷ややかに見守っていた。
しかし、かつての恋人に導かれるかのように、彼は王妃の弁護士として裁判の渦中に巻き込まれていく…。
見どころは、
カルチェ・ラタンの学生生活のはじけっぷり(僧なのにい。)と
ルイ12世のダメ男っぷりと
フランソワの手腕…かな。
遺伝学の知識がなかったこの時代になぜ近親婚がタブーとされたのかの理由が知りたい人は読んでみてください。
このくだりで結構受けました。そんな理由かよ!って。
ヨーロッパの王族なんてほとんど親戚同士だったはずなのにねえ。
にしても裁判で参考になる最も重要な書物が「六法全書」じゃなくて「聖書」だとこんな裁判になってしまうのか。
結婚に関してまでここまで書いてある聖書ってある意味すごいな。
ちょっとグダグダだったフランソワが復活してからはやるな~の一言です。策略家。
王妃が美人じゃない一方でルイ12世は美男子って設定がほろ苦くてなかなか読ませます。
でもルイはダメ男.
ハハ。
*データ*
著者:佐藤賢一
出版社:集英社
定価:1900円(税抜、ハードカバー)
今まで直木賞受賞作ってあまり好みではなかったけど、(といいつつそんなに読んでないけど、)これは結構面白かったー。
*あらすじ*
15世紀末のフランス。
先王シャルル8世の崩御により、オルレアン公であったルイ12世が王位についた。
彼がまず着手したのは、暴君として知られた先々王ルイ11世の娘であるジャンヌ・ドゥ・フランスとの離婚であった。
ルイ12世にとってこの醜い妻との離婚は、ブルターニュの女公主アンヌ・ドゥ・ブルターニュと再婚しブルターニュ地方を獲得する上で重要な政治的意味も持っていた。
絶対的な権力により離婚裁判を押し進めるルイ12世側。
一方ジャンヌ王妃側は、弁護団は国王の権力におびえきった上に証人は国王側に寝返り、まともな弁護もままならない始末。
裁判の行く末は見え透いていた。
かつて輝かしい未来をルイ11世によって奪われたナントの弁護士フランソワ・ヴェトゥーラスは、この裁判で暴君の娘である王妃が裁かれる様子を傍聴席から冷ややかに見守っていた。
しかし、かつての恋人に導かれるかのように、彼は王妃の弁護士として裁判の渦中に巻き込まれていく…。
見どころは、
カルチェ・ラタンの学生生活のはじけっぷり(僧なのにい。)と
ルイ12世のダメ男っぷりと
フランソワの手腕…かな。
遺伝学の知識がなかったこの時代になぜ近親婚がタブーとされたのかの理由が知りたい人は読んでみてください。
このくだりで結構受けました。そんな理由かよ!って。
ヨーロッパの王族なんてほとんど親戚同士だったはずなのにねえ。
にしても裁判で参考になる最も重要な書物が「六法全書」じゃなくて「聖書」だとこんな裁判になってしまうのか。
結婚に関してまでここまで書いてある聖書ってある意味すごいな。
ちょっとグダグダだったフランソワが復活してからはやるな~の一言です。策略家。
王妃が美人じゃない一方でルイ12世は美男子って設定がほろ苦くてなかなか読ませます。
でもルイはダメ男.
ハハ。
*データ*
著者:佐藤賢一
出版社:集英社
定価:1900円(税抜、ハードカバー)