らぷんつぇる**

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「スーパーエッシャー展 ある特異な版画家の軌跡」

2006年12月25日 11時58分46秒 | Exhibitions
イブに渋谷でやってるエッシャー展に行ってきました
混むだろなーと思って朝一で。がんばった。
開場前に着いたけど、すでに並んでいた。
でもチケットを持っていたのですんなり入れて得した気分です。
入口は混雑していたけど、わりとゆったりと観ることができました。
緻密な作品が多いので人の頭越しには観られないし、朝一で来た甲斐があってよかったー!

4年前に同じ場所でやったエッシャー展にも来たけど、その時とは作品の顔ぶれが違っていました。
しかも展示にもいろいろな工夫が凝らしてあって、2回目のエッシャー展でも新鮮に楽しめました。
例えば、タッチパネルの作品を触るといろいろ絵が動く仕掛けとか、エッシャーの作品がアニメーションになっていたりとか。
特に会場の出口のところのアニメーション、チビワニがとってもかわいいのです。

「スーパーエッシャー展」ていう名前からして4年前よりずっと展示されている作品数が多いのかと思っていたけど、予想よりも少なかったような気がします。
4年前の展示+αじゃなくて、ハーグ市立美術館所蔵の作品を展示しているんですねー。
前の展示では印象に残る作品が多くて、今回なかったのがちょっと残念です…。
だまし絵とか正則分割ももちろんあったけれど、今回の展示ではそれに至る以前の作品(イタリアの風景の木版画、リトグラフなど)が多い気がしました。
ディープなエッシャーファンには日本初公開の作品ばかりでたまらない展示だと思うけれど、「エッシャーと言えばだまし絵!」と期待して来る人は、もっとだまし絵を見せてくれーと感じてしまうかも。
そう思うならハウステンボスに行けばいいのかもしれないけど。

それにしても版画でここまで表現できるのか、と驚いてしまいます。
イタリアの風景なんて写真のようだった。
正則分割について事細かに研究したエッシャーノートも必見。
オランダでは、エッシャーの作品が高校や下水道処理場や共同墓地に配置されていて羨ましく思いました。
いいなぁ。


*information*
会期:2006年11月11日(土)~2007年1月13日(土) 1/1は休館
開館時間:10:00~19:00 金・土は21:00まで、12/29,30は19:00まで(入場は閉館の30分前まで)
会場:Bunkamura ザ・ミュージアム
料金:一般:1300円(当日)1100円(前売)、学生:900円(当日)700円(前売)、小中学生:600円(当日)、400円(前売)  団体割引有り
主催:Bunkamura、ハーグ市立美術館、日本テレビ放送網、NTVヨーロッパ、読売新聞東京本社
後援:オランダ王国大使館
公式ホームページ:スーパーエッシャー展