かめさんの輪(かめりん)♪

カメ好きです。活動している方をお手伝いしたり、学んだ情報を共有しています。どのカメさんもしあわせにと願っています。

2018.12 淡路島 池干しに参加 アカミミガメの防除の効果と雌雄比

2018-12-16 15:21:32 | 野外(川・池)のカメ調査レポート
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冬ですね。年末であわただしい昨今ですが、みなさまかめさまいかがお過ごしでしょうか?

10月~12月は 東播磨周辺では「池干し」シーズンなのですが、土日に開催されることが多いのと

一般にオープンにされている場所が少ないことなどで 昨年からは 個人的には土日が仕事なので「年に一度でも参加させていただければうれしい」と

仕事は休ませてもらっての参加です。

、、というわけで、いきおい(もはやイキオイもない昨今ですが←日々お年頃の不調)でちらっとそのようすをアップ、共有させていただきます。


まだ低体温症のなごりと、食あたりでぼーっとしているのと、仕事の合間にアップしているので いつも以上にボケてる内容でしたらあしからず、、<(_ _)>

ちょっとちがうんじゃ?とかございましたら やさしくご指摘を、、笑。


                              


(↓以下、和亀保護の会の西堀会長FBより引用※ご本人了承済み)

12月15日、南あわじ市の谷田池・西ノ池の池干しに参加。昨年に引き続き2度目である。この地では学生たちの力を借りて池の底の泥水をかき混ぜ、海に流している。ため池の栄養塩を海に流すと、海苔の色がよくなるという。その他の海藻も成長がよくなるだろうし、海藻が育てば魚類の隠れ家や餌場ともなる。
私たちは例によってアカミミガメ防除。今年は天候のせいか、水の抜き方のせいか、カメが池の真ん中(泥が深くて入れない!)に集まってなかなか捕れなかった。それでも結構大きな個体から、昨年生まれの個体まで18頭。地元の方から「昨年たくさん捕ってくれたから、今年は今年は樋などにカメがつまらなかった」との嬉しい言葉。まだまだたくさんいるだろうが、毎年捕獲していれば、爆発的には増えないものだ。できる限りはお手伝いしたいものである。


(引用以上)


今年でこちらの池干しは4回目、カメチームの参加は昨年につづき2度目でした。

地元の関係者さん、水利組合の方、漁協の方、神戸方面からの先生と学生さん、コープこうべからの引率でいらした親子の方々など

総勢90名の参加だったそうです。



昨年よりもイベントとして内容もうんとパワーアップしていました。


最初のご挨拶によると、まずは「海水の水質の悪化を改善しよう」と、汚れは努力の結果改善したのですが

「きれいすぎる水」に生物が減ってしまい、とくにのりなどの海産物に打撃があること、近年池干しをしなくなって海水が「貧栄養」状態に

なっているので、こうして池干しを復活させることにより海水に栄養を運び込み、豊かな海をという取り組みでの池干しを実施という狙いが

あるということでした。

(2017年記事にも同様に掲載済みの内容です)



パワーアップ そのいち


昨年にくらべて 水抜きが進んでいない池。



「あ~これは、入りにくいなぁ、」などと言っていたのですが



こちらに見えます車両、なんと 関西で一台という大型ホースをもつ、泥ごと吸い込むことのできる機能をお持ちだそうで、、

吸い込まれたら恐ろしい、と思うほどに(ホースの先は金属のメッシュのようなものが装着されていて、カメさんなどが吸い込まれない

仕様になっています)




谷のほうに、勢いよく排水されてゆきます。水抜きをしてもうまく流れないような池は、排水ポンプのパワーでこうして排水する場所も。

本来は、この谷に向かって樋(ひ)が池の水を開放しているのですが、今年はひは閉じたままで(カメさんが

つまるようなおおきさだからか)ホース車両での吸い込みで作業されていました。

昨年は消防ホースの改造版(先にはやはりメッシュ素材のカメが詰まらないようなものを装着したもの)と

樋(排水穴)を併用していらっしゃいました。


同時に、こちらの池では「泥に含まれた栄養をかきまぜて海に流す」が主旨なので、水を抜きつつ上から流れてくる水も勢いよく流し込みます。



そして手動でも 学生さんたちの若いパワーで、どんどん泥をかいて流して行きます。学生さん、ありがとうございます。

それにしても、いざ入ってみると ちっとも動けないくらいにぬかるんでいた昨年と違ってずいぶん泥が

少なくなっていました。



こちらの池は、自然ふうの池で いかにも生き物が好きそうなたたずまいですが、、



いっぽう、


おとなりの同時に池干しをしている池では



だれの足跡か、わかりますでしょうか?

あしあとのあいだに しっぽのひきずったあとのあるものがカメさん、


浅くなったので「やったー」とばかりに、とりさんもたくさん来てお魚をついばんでおりました。




↑あわじでよくみかける たまねぎ小屋。こちらに収穫したたまねぎをつるしていたそうですが、いまは日よけの役目などされているのでしょうか。

こちらの池はみてのとおり、、がっちがちのコンクリートばりですが、上からカメが供給されたり

近くにほかの池や川があるので、それなりにカメさんは居るようでした。

池の中ほどにたまっていたカメさんたちが、ぴょこぴょこと頭をだして ようすをうかがっていたのですが、残念ながら人間は

近づこうとしたのですが泥に没しそうなぬかるみで、捕まえることができないので ただただ指をくわえて

そのカメさんたちをみておりました。、、にしても、頭をだしているカメさんがかわいらしかったです。

(ちいさすぎて画像もとりそこねてしまっていました←まいどおなじみガラケーでの撮影ですので、、)




パワーアップ その2


地元の方が くわしく お子さんにもわかりやすいように 「ため池教室」で お昼休憩がおわった時間にクイズ形式で教えてくださいました。

子供たちは、生き物の種類がわかるようなしたじきも おみやげにいただいていたようです。



パワーアップ そのさん

炊き出しをしてくださっていて、お昼はおつゆ(具だくさん!)、15時はおしるこをふるまってくださいました。温かいおもてなしに

感謝です。






はりまでの池干しは、午前中でおわり、カメ班は計測などしてから撤収、というわりと短時間での作業となるのですが こちらは

朝10時~12時でいったん休憩し、13~15時までまた作業という長丁場です。

、、はずかしながら、毎度寒さにやられて頭とカラダがフリーズしてしまいます。





今年はアホすぎるんですが、保温対策が 不備すぎて、気づけばひえっひえ(不備に気づいたのは帰宅してからというフリーズぶり)

でしたので、後半はほぼ現地でカメさんの説明をする人になってました。




大人の方が どんどん質問してくださって、、(女性ばかり) ↑ アカミミ男子くん 色白



だいたい、どこにいっても悪者よばわりされるアカミミガメ。に、「かわいいんですよ~」とか。↑アカミミ女子

きもちわるい~と言われたら「私は飼ってるんですけど、」とにっこりと話し出すと、耳をかたむけてくださることも。





まず「種類」「オスメスの区別」からはじまって、「そんなこと考えたこともなかった」という反応になり、この日は「空間認識」にすぐれているので

(自然下では必要なこと、たとえば池干ししたら、とことこ知ってる近所の池や川に移動したり、産卵時たんぼに移動すること)

飼育しているときに部屋に放したら、部屋の間取りやおなじみのお気に入りの場所を覚えること、

何年くらい生きるの?とか、性格がそれぞれあって、考えていることなど。

「え~カメって考えれるんや、ごめん~!!」と言い出す方もいて、なんだか「ごめん」とあやまられる発想がある方なんだ、とか

こちらもなんというか、やさしい言葉に感銘をうけたりしておりました。


「かわいい」発信から伝えるということは、シンプルですが伝わりやすいのだとまたあらためて感じました。

大人の女性の方々は すごくいくつも質問されて、探求心のつよさに驚きました。(だいたいいつも作業しがてらなので、

そこまで質問しにくかったこともあるかもしれません)この日だけでも、隣人(カメ)であるここの住民たちに興味をもち

愛情をかんじていただけていたらいいなと思いました。(アカミミガメにもどのカメさんにも虫、カエルにもできればひとしく)




前半午前中は「すくないね」と言っていたのですが、後半は水量も減って、アカミミガメはそこそこの数捕獲できました。

クサガメ5頭、アカミミガメは18頭でした。ここの子はナンバリングなどせず、測定してクサガメはその後リリースしています。

日本では一般的にアカミミガメはオスメスの比率はメスが圧倒的に多い(カメは卵の発生時に気温が高いとメスに、低いとオスになると

言われていますが)と発表されていますが、ここでは涼しい気候の場所だそうでオスが過半数の10頭、メスが6頭、ジュニアで不明が

2頭でした。

昨年は70頭ほどだったそうです。防除の効果だと言ってくださっていましたが、そうだといいですね。

なんと参加者の年配の男性は、かつてアカミミガメの養殖をされていたそうで、かしわ(とりにく)なんかもほうりこんでいた、

あまって川に放ったなどというお話も聞かせてくださいました。そういった話がいくつかあるのかもしれませんが、淡路島では

川でもたくさん(甲羅干し3段も見る、とのこと)とてもアカミミガメが繁殖しているのが実情のようです。

(今年は目視調査に参加できずですが)なんとかこの自然のまだ多く残るすてきな島で、在来種が守られてゆくことを祈ります。



↑余談ですが、個人的には敬愛の意をこめて性別は「女子、男子」と言っております。記録時は「♂(オス)♀(メス)」です。



ちなみに飼育下のアカミミガメは女子が多いそうですが、これは養殖業者が女子のほうが日数的に早く孵化するので

都合がよかったからかと以前話していました。おじさんに聞けばよかったかもです。






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秋のフィールドレポートも、なんとかアップしたいです。年末はあっぷあっぷなので、お正月・・・?←元旦からお仕事です^^;。

個人的には今年のフィールド調査はこれでおしまいです。みなさまも年末年始、風邪などひかずにぬくぬくで

おすごしくださいね。





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