ぱたぱた仙鳩ブログ

徳島から書道文化を発信します。

北村方義集

2016年05月25日 | 日記

5月25日(水)、標記の本が送られてきました。3年前ほどから私も執筆に関わっていた本がつい5日前に完成したばかりです。本の題字も書かせていただきましたが、金文字になっていました。

北村方義(きたむらまさよし・ほうぎ)(1834~1901)は、私の郷里である長野県須坂生まれ。幕末から明治に活躍した漢学者です。書は亀田鵬斎の流れを汲みます。

http://www.suzakamap.com/tanken/page.php?_id=211

今まで、全国的にはあまり注目されていませんでしたが、たいへん優秀な学者で、役人・教員も務め、長野県教育に大きな影響を与えた人物です。彼を讃える頌徳碑が長野市妻科神社の境内に建っていて、日下部鳴鶴の書によるものですが、私が信州大学教育学部の4年生の時に卒業研究で、拓本を採った石碑の一つです。その関わりから、漢詩の解釈の校正、幟の解読などに取り組みました。この本を刊行した中心人物の滝沢和久さんは、私の小学校6年生の時の恩師である青木廣安先生から紹介された方です。数名の学者が共同で作成した本です。

新潟大学の岡村浩先生も関わられています。学会でよくお会いして、仲良くさせていただいています。

漢学の流行らない現代に、珍しく硬派の本が出版されたと思っています。滝沢さんの熱意に引っ張られてできた本です。B5版、246ページ。興味のある方は、発行者に問い合わせてください。5000円程度はすると思います。爆発的に売れることはありえませんが、このような基礎文献は、長い時間が経過しても文化的な高い価値を保つものです。


淡路市役所のパネル展

2016年05月25日 | 日記

5月25日(水)です。昨日、淡路島の「益習の集い」の高田さんから6月のパネル展のチラシデータが送られてきましたので掲載させて頂きます。5月8日(日)に行なわれた洲本歴史ウォークの続きといえるイベントです。淡路市役所の1階ロビーで行なわれます。私も資料提供しています。

淡路からは、幕末から明治に優秀な人物が多く出ていますが、この地域は旧徳島藩から兵庫県になったために、エアースポットとなって歴史調査が今まで充分に行なわれていませんでした。近年、「益習の集い」の皆様がそれを熱心に取り組んでおられますので、協力させていただいているところです。ぜひお出かけ下さい。