http://www.labornetjp.org/news/2020/1587950278153staff01
※「日曜日記95」を書く予定でしたが、急きょ内容を差し替えます。
26日午前0時からNHK・Eテレで放送される予定だった「バリバラ桜を見る会~バリアフリーと多様性の宴~第一部」の再放送が急きょ中止され、別のバリバラ(4月2日放送の「新型コロナ“自粛”検討会議」)の再放送(再々放送)に切り替えられました。その理由の説明はテロップではありませんでした。
番組内容の突然の変更はきわめて不可解であり、安倍政権による圧力の疑いを禁じえません。
再放送される予定だった「バリバラ桜を見る会・第一部」には、性暴力とたたかう伊藤詩織さん(伊藤さんが被害を受けた性暴力の加害者は安倍首相と近い元TBS記者)、ヘイトスピーチ・民族差別に抗う崔江以子さん、風刺コメディアンの松崎菊也さんらがゲストで出演。本放送は23日午後8時からでした(写真)。
番組は、「2019年度に起こった多様性・バリアフリーをめぐる大事な出来事をコントや漫才と共にふり返るお花見形式トークショー」(番組HP)で、「桜を見る会」を舞台設定にしていることからも分かるように、安倍政権(安倍晋三首相や麻生太郎副首相)への風刺満載。松崎氏らのコント、「三拍子」の漫才などの笑いの中で、伊藤さんや崔さんらの鋭い指摘が印象的な好番組でした。それだけに、安倍政権にとってはきわめて目障りな内容だったでしょう。
「バリバラ」(バリアフリーバラエティの略)は毎週木曜午後8時から30分のレギュラー番組。再放送も毎週日曜午前0時からと決まっています。これまで再放送の内容が急きょ変更された例は見たことがありません。切り替えて放送された「新型コロナ“自粛”検討会議」も貴重な内容ですが、すでに5日に再放送されており、3週間後に再々放送をしなければならない理由はないはずです。
安倍政権が陰に陽にメディア、とりわけNHKに圧力をかけているのは周知の事実です。Eテレに対してもかつて、市民が戦時性暴力を裁いた「女性戦犯国際法廷」を報じたETV特集(2001年1月放送)に対し、安倍氏(当時内閣官房副長官)らが圧力をかけて内容を変更させたことが発覚しています(2005年)。
今回の突然の変更の裏にも安倍政権による圧力があったのではないか。なぜ急きょ番組内容が変更されたのか。NHK・Eテレは明らかにすべきです。そして、予定されていた「第一部」はいつ再放送するのか、明確にしなければなりません。
また、30日午後8時からは「第二部」の放送が第一部と同じ出演者で予定されています。その再放送は5月3日午前0時と告知されています(26日午前2時現在)。本放送、再放送が予定通り行われるか注視する必要があります。
「バリバラ」はたいへん貴重な番組で、これからも応援したいと思っています。「バリバラ」HPには、「桜を見る会」の企画は「マイノリティーや障害者の声に耳を傾け、これから『バリバラ』が取り組む課題について考える巻頭言スペシャル!」だとされています。まさに今回の番組変更は、「これから取り組む課題」に直結する問題です。
それは「バリバラ」、Eテレだけの問題ではありません。国家権力とメディアの関係、「表現・報道の自由」全体に通じる問題です。
→再放送(TVer)4/30まで
※「日曜日記95」を書く予定でしたが、急きょ内容を差し替えます。
26日午前0時からNHK・Eテレで放送される予定だった「バリバラ桜を見る会~バリアフリーと多様性の宴~第一部」の再放送が急きょ中止され、別のバリバラ(4月2日放送の「新型コロナ“自粛”検討会議」)の再放送(再々放送)に切り替えられました。その理由の説明はテロップではありませんでした。
番組内容の突然の変更はきわめて不可解であり、安倍政権による圧力の疑いを禁じえません。
再放送される予定だった「バリバラ桜を見る会・第一部」には、性暴力とたたかう伊藤詩織さん(伊藤さんが被害を受けた性暴力の加害者は安倍首相と近い元TBS記者)、ヘイトスピーチ・民族差別に抗う崔江以子さん、風刺コメディアンの松崎菊也さんらがゲストで出演。本放送は23日午後8時からでした(写真)。
番組は、「2019年度に起こった多様性・バリアフリーをめぐる大事な出来事をコントや漫才と共にふり返るお花見形式トークショー」(番組HP)で、「桜を見る会」を舞台設定にしていることからも分かるように、安倍政権(安倍晋三首相や麻生太郎副首相)への風刺満載。松崎氏らのコント、「三拍子」の漫才などの笑いの中で、伊藤さんや崔さんらの鋭い指摘が印象的な好番組でした。それだけに、安倍政権にとってはきわめて目障りな内容だったでしょう。
「バリバラ」(バリアフリーバラエティの略)は毎週木曜午後8時から30分のレギュラー番組。再放送も毎週日曜午前0時からと決まっています。これまで再放送の内容が急きょ変更された例は見たことがありません。切り替えて放送された「新型コロナ“自粛”検討会議」も貴重な内容ですが、すでに5日に再放送されており、3週間後に再々放送をしなければならない理由はないはずです。
安倍政権が陰に陽にメディア、とりわけNHKに圧力をかけているのは周知の事実です。Eテレに対してもかつて、市民が戦時性暴力を裁いた「女性戦犯国際法廷」を報じたETV特集(2001年1月放送)に対し、安倍氏(当時内閣官房副長官)らが圧力をかけて内容を変更させたことが発覚しています(2005年)。
今回の突然の変更の裏にも安倍政権による圧力があったのではないか。なぜ急きょ番組内容が変更されたのか。NHK・Eテレは明らかにすべきです。そして、予定されていた「第一部」はいつ再放送するのか、明確にしなければなりません。
また、30日午後8時からは「第二部」の放送が第一部と同じ出演者で予定されています。その再放送は5月3日午前0時と告知されています(26日午前2時現在)。本放送、再放送が予定通り行われるか注視する必要があります。
「バリバラ」はたいへん貴重な番組で、これからも応援したいと思っています。「バリバラ」HPには、「桜を見る会」の企画は「マイノリティーや障害者の声に耳を傾け、これから『バリバラ』が取り組む課題について考える巻頭言スペシャル!」だとされています。まさに今回の番組変更は、「これから取り組む課題」に直結する問題です。
それは「バリバラ」、Eテレだけの問題ではありません。国家権力とメディアの関係、「表現・報道の自由」全体に通じる問題です。
→再放送(TVer)4/30まで
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