詩人PIKKIのひとこと日記&詩

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初めての物語(4)ー出世コースから一番の窓際族へと

2010年08月30日 | 日記
日本のたいがいの大企業はトヨタグ・日産グループを見習って、組合が一番の出世コースになっている。ぼくが入社した時も多くの上司・同僚から「ここで出世したいなら組合幹部を目指した方がいい」とか、「この会社で出世するのは八方美人型で、敵を作ったら絶対に出世は無理」と忠告された。

途中入社にしては、研究開発部門に配属されたり(ぼくが首切りされた時、長期病欠の一人を除いて他の約十人は課長前後へと昇進だった)、組合の下っ端に指名されたりとまずまず順調な会社生活だった。

ただ入社して数年たってから、母がアルツハイマー病や脳梗塞で倒れてしまった。それで組合の役職を辞退して、さらに最悪なことには、組合が本人に断り無くかけていた満期生命保険金数百万円の受け取りを拒否してしまったのだった。まったく要領が悪すぎたなと思う。あれを受け取っていたら、多くの組合役員上がりのように最低でも課長や市会議員くらいにはなっていたに違いない。
どうも決定的に組合や会社の上層部を怒らせてしまったらしいと後悔した時はすでに手遅れだった。

まもなくして、転々と所属部署が変えられるようになった。ひどい時には、本人にも連絡なしで、それまでの上司に聞いてみても「どこかへ転属になったと言ってたぞ」というので、その転属先を聞きに総務へ何度も足を運ばなければならなかったし、所属する部署がないという事も珍しくなかった。

「俺のところへ来ないか?」という中間管理職も幾人かいたのだったが、彼らがその行為で会社・組合の上層部に目をつけられる事は望むところではないかった。他の社員との会話もそうだった。
そんぼうちに、会社で話しをするのは、同じような窓際族か掃除のおばさんたちくらいになってしまった。

窓際族の中で忘れられないは、元上司だった元係長(完全な精神異常へと)と、元課長(最も汚い・危険・きつい3K塗装職場で汗まみれだった)と元工場長(ある中になってポックリ死で団体割引生命保険数千万円が会社幹部の懐に)だった。その誰もが役職を剥奪されて平社員へと落とされて、それで精神科で悩みを打ち明けたら・・総務部長や重役に、「なんで会社の秘密をばらすんだ」と怒鳴りつけられたという。
ぼくの場合も、「腰が痛いというとより腰痛がひどくなるような仕事ばかりさせられる」・・と腰痛と会社の対応を整形外科で相談したら、会社へと連絡されて怒鳴りつけられたので、それ以来病院は一切信用していない。

他のグループ会社の3k職場へと出向させられた社員は星の数ほどだったし、他のグループ企業で引き取り手の無い女子社員・高齢社員などは、会社を辞めるまで、芝生に一列に並ばされてゴミ拾いだった。(法務官僚が重役に天下ってからなので、そいつの猿知恵ではと思う)
到底信じられないような人権を無視した首切りが横行していたが、たぶん現在ではもっとすさまじくて、なんでもありの手この手を考えつき、実行しているのではないかと思う。

ぼくが驚いたは、暴力団や新興宗教を使っての首切りだった。
ぼくの実体験のその恐るべき内容については、まだ生きのびていたら次回また。

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