詩人PIKKIのひとこと日記&詩

すっかりブログを放任中だった。
詩と辛らつ日記を・・

「蟹工船」読了&以前の詩「首切り」

2009年02月19日 | Weblog
数日前から読み始めた「蟹工船」をやっと読了
学生時代に読んだ時よりもはるかに感動が大きかった。その頃とそっくりの恐慌が吹き荒れるこの時代。派遣切り等の無権利で明日をも知れないという・・非正規労働者(全労働者の三分の一以上に)の増大と無慈悲で恥知らずな政官財支配層の暴力と・・まったく瓜二つの時代の到来なのだなと思う。
◆小林多喜二の代表作はやっぱりこの小説に違いないーhttp://www.aozora.gr.jp/cards/000156/card1465.html
◆漫画版が読めたり作品を耳できけたりするのはーhttp://www.takiji-library.jp/
◆大好きな故郷小樽の労働争議への弾圧をテーマにした傑作はーhttp://www.takiji-library.jp/collection/read/19280315/index.html

    「首切り」

数年前のトヨタグループに続いて
学会系企業からの首切りだった
この奴隷だらけの国では 
もはや誰にもが
生きる権利なんか残されていず
目先の利に目がくらんだ政官財や
翼賛マスコミやカルト宗教のやりたい放題

トヨタ方式のリストラ方法はー
グループ内の人事・総務責任者が
定期的に集まっての共産党対策や著名人を呼んでの勉強会
極秘の「要注意人物ブラックリスト」の検討会
誰それが何月何日にどこへ行って
誰と会ったとかの報告会

共産党員や他の左翼や
なんらかの反体制的運動をやった人々のリストが
コンピュータシステムを寄贈した
警察署等との間でやり取りされる
会社への反抗度から交友関係図式

(「それ見りゃスパイは一目瞭然さ!」と
ついうっかり口をすべらせてしまったので
リストラ後には
共産党からも見放され
警察からは目をつけられて
ほとんど毎日パトカー等尾行つきの日々
上司から
「暴力団の殺し屋に注意しろよ」と警告された翌朝
散弾銃でフロントガラスが
弾痕だらけになったことも

ブラックリストの内容はというと
借金・貯金額から趣味やセックス内容から
本人ですらうろ覚えの家族の車ナンバー
通院・病歴や病院での診察内容や言った事まで
僕もリストラされた何人かの上司も
「病院でなんで会社の秘密をばらすんだ」と
もっと上の上司からの大目玉

過労死や突然死や自殺も多かった
団体割引の生命保険ウン千万円が
濡れ手で粟で入ってくるのでお偉いさんたちのドンちゃん騒ぎ
「とうとうあの邪魔者もくたばりやがったか!」
ウン千万円の臨時収入

トヨタでは一番の出世コースの組合もまた
組合費で接待ゴルフや海外旅行は日常茶飯事
僕はといえば満期の生命保険を受け取り拒否したので
出世コースから外れて窓際族になってしまった
あの時受け取っていたら
課長や市議くらいにはなってたのかも

以前はまだまだ穏便だったトヨタ方式首切り方式
仕事を与えず 配転先で「あいつはアカだから話すな」とか
中高年社員や女子社員を一列に並ばせて退職するまで芝生のゴミ拾い
トイレの時間や回数をストップウオッチで測定

手かざしの新興宗教へと
上司に連れて行かれて
「狐がついてる」とかで飛び跳ねるのがあちこちに
逃げ出した女子社員を皆で取り押さえて引きずりまわし 
「山口系暴力団の殺し屋に注意しろ」との脅迫はしょっちゅう
でもそれを僕に告げたのは
同郷の上司二人と
ずっとお目付け役だった会社の犬だったので
親切な忠告だったのか微妙だけど

創価学会系企業の方は相も変わらず
社会貢献や 
悩める人々の救済どころか
税金ネコババ官僚ども顔負けの
汚れた金のマネーロンダリングや 
政党・政治家へ渡される我々の血税の上納や
この国の腐りきったすべての宗教団体同様の
人間など虫けら同然と見なしてのやりたい放題
宗教団体の利益よりも
人権こそもっとも大事なものであるはずなのに

半年くらい仕事を与えず
電話も受けるな 
掃除さえもするなと
そして公然と目の前で僕の悪口を言い
「首にする」「早く辞めろ」の毎日
自分らの私利私欲しか眼中になかったトヨタでさえ
「掃除をやってます」とか
「母の介護が出来なくなるので出向できない」とか
という事は認めざるを得なかったというのに・・
法務官僚がリストラのために天下ってくるまでは・・