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趣味いろいろ。2014/9に別ブログを合体したので、渾然一体となってしまいました(笑)

偽ムーディの嘘と真実

2005-04-16 11:35:58 | ハリポタ4巻
4巻の終盤に,Veritaserumという章があります。ここは誰もがハリーの味方と思っていたムーディ先生は,実はニセモノしかもヴォルデモートの忠実なしもべだった事がバレる,という,衝撃的な内容の章でした。

ハリーは危機一髪で本物の味方の先生達に救われますが,この時スネイプ先生はちゃんと自白薬ベリタセラムを用意していました。彼がムーディを早々にニセモノと見破っていた事はこちらに述べた通り。ですが,彼は前年度,学生時代の恨みから,ルーピン先生をシリウス・ブラックを手引きする犯人,と言い張って失敗していますので,なかなか相手にされなかったのかも。(笑)

ダンブルドア先生の方は,マッド-アイ・ムーディは友人だったという事で,つい最近まで信じようとしていたんですね。彼は「ムーディ先生が自分の目の届かない所にハリーを連れ去り」ようやくニセモノと確信を持ったと言ってます。

まあ,スネイプ先生の前年度の「失敗」とダンブルドア先生のこの年の「失敗」は,ある意味「あいこ」ですね。(笑)

それにしても,そこまでホグワーツの生徒,先生のみならず,ダンブルドア先生までも騙せたのは,‥‥彼は常に嘘をつく必要がなかった,というのが結構大きいかもしれません。どういう事かと言うと,彼はただ単に忠実な死喰い人なのではなく,実はちっともヴォルデモートに忠実でない,他の死喰い人が大嫌いだったんですね。

それともう1つ,彼は死喰い人を憎み,厳しい罰を与えていたバーティミアス・クラウチ氏の息子だったという事ですね。父を憎んでいるとは言ってますが,やはり血は争えないのだと思います。元々父から受け継いだその血が,死喰い人をどこか本能的に嫌っていたのではないか,と,いう気がするのですが。

また,職務に忠実なクラウチ家の気質が,彼の仕事振りにも表れますね。彼は最後まで自分自身では手を下さず,ヴォルデモートの命令を待っていたんですね。もし根っからのワル,ベラトリックスのようなヤツが潜入してたら,待ちきれずに「やっちまった(^^;)」かも~。

ハリーに,オーラーになったらどうだ,と言うシーンは,全然虚偽を感じないです。「自分はクラウチとは比べられない」と言う所もね。これは本音でしょうね。だから,ハリーは,偽ムーディの,この言葉だけは本気で受け止め,いまだにそれを夢として持ち続けていられるんですね。

という事で,バーティ・クラウチ Jr.というキャラクタは,ハリポタ登場人物の中では,深みのある人だな~と思います。もうちょっと平穏にホグワーツに留まっていられたら,「善人になりたい。チャンスをくれ。」と言い出した?なんて考えてしまうのですが。。(某香港映画か(笑))

しかし,本物のマッド-アイ・ムーディは,やっぱし好き,なのでした。(笑)


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