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趣味いろいろ。2014/9に別ブログを合体したので、渾然一体となってしまいました(笑)

Beowulf (6)

2008-03-11 21:53:37 | Tolkienその他関連本
久しぶりです。(笑)どんどん行きましょう。

恐ろしい悲鳴が上がり,Daneの人々は恐れおののきます。悲鳴の主は,今まで出会った人間の中で最も強い人物の前で,打ちひしがれ,身動きができなくなっていました。

しかしそれでもなおピンチは続き,兵士達はBeowulfの命を守るのに必死です。彼らは,どんな剣も,どんな武器も,傷付ける事のできない悪魔と戦っていました。

それでもようやく,その彼のパワーもついに尽きる時が来ます。Hygelacの末裔(=Beowulf)は,ただただ怪物を絞め続け,憎しみを込め続け,モンスターの体を痛みが襲い始めます。Grendelは,肩に深手を負い,致命的な傷を負って沼地へ逃れます。彼の命はもう長くないでしょう。こうしてGeatの大将は,大胆にも,彼がDaneに誓った事を成し遂げたのです。Grendelの肩と腕を,もぎ取ったのです。

朝になると人々が集まってきました。
モンスターが去って行った足跡を見て誰も残念に思いませんでした。彼がこそこそ去って行った跡は,血だらけで,痛々しく,沼地まで続いていました。彼はそこで死を待つしかありません。

Beowulfの行為は,人々によって伝えられ,二つの海の間の国の隅々まで広がり,皆に称賛されました。とは言っても,善き王Hrothgarが責められたわけではありません。

ある吟遊詩人は,古くから伝わる詩とBeowulfを絡み合わせて歌いました。

それは,Sigemundという英雄の話です。いつも彼と供に戦った,甥のFitelaによって伝えられた詩です。

内容は,こんな感じ。

Sigemundの死後,彼の栄光は膨らんでいった。彼はドラゴンの住処に入り,剣で鱗を突き抜いて,穴に落とした。そして彼は宝を手に入れた。船に宝を一杯乗せて出た。Sigemundの名は知れ渡る。邪悪な王Heremodは,その力が衰え,Jutlandで待ち伏せされ,追放された。

ドラゴン退治のお話は,ちょっとホビットを思い出させる所があります。トールキンさん,心から愛していたのね,Beowulf。


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