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趣味いろいろ。2014/9に別ブログを合体したので、渾然一体となってしまいました(笑)

Beowulf (12)

2008-05-04 18:46:00 | Tolkienその他関連本
Beowulfは、いよいよ我々は帰国しますが、もし何かあれば、馳せ参じましょう、我々の王も助けてくれるでしょう、また王子様が我々の国をご訪問の際には、歓迎されるでしょう、と、言います。

Hrothgar王は、BeowulfはGeatの王に相応しい、また彼の功績は、2つの国の人々を結び付け、平和を共有し、友好関係を築いたと感謝。

そしてたくさんの宝物を積み、安全に、しかしすぐに国元へ帰るよう促し、王はBeowulfにキスをして首を抱き、急に泣き出します。彼はこの素晴らしい英雄に会う事はないだろうなあと思っていました。抱擁が終わり、Beowulfは船に乗りました。Hrothgarは、その後年老いて力を失うまでは、比類なき王として君臨しました。

(この辺りの、宝がとか船が、というような記述は、Odysseyを思い出します。)

Beowulf達は、Hygelac王の元に帰還しました。ここから、ようやくBeowulfの生まれ故郷の話ですね。

Hygelacの宮殿は「gold-giver」と言われるだけあって、壮大な物です。王は、いつも宮殿に身を置いていました。王妃Hygdは、Haerethの娘で、若く思慮深く、寛大な人です。

Modthrythという妃は、恐ろしい事をした人でした。もし家来が彼女の顔をダイレクトに見ようものなら、縛られ、拷問され、剣での斬死が言い渡されるのでした。たとえ美しい王妃でもそんな事をするものではありません。王妃は平和を愛するべきで、無実の者を罰し貶めるべきではありません。(これは筆者の意見)しかしHemmingの縁戚者が彼女のそんな日々を終わらせたそうです。

宴席で飲んでいた人々は、違う話をしました。Offaと結婚後、彼女はそんなにひどい人ではなかったそうです。Offaは、Garmundの孫でHemmingの縁戚者Eomerから自国を守り称賛されました。(ほほう,こんな所で,Eomer(エオメル)の名が。。)

Beowulfの一行は、日の当たる暖かい広い岸辺を、若い王の待つ場所へ進んで行きます。ニュースはすぐに国中に知れ渡りました。

彼らは互いに挨拶を交わすと、帰還者を歓迎します。Haerethの娘はハチミツ酒を兵士の杯に満たして動き回ります。Hygelac王は、Beowulfの話を聞きたがります。「どうやって外国で無事に旅ができたのだ? いつHeorotで戦うと決めたのだ? Hrothgarをちゃんと助けたのか? とても心配していたぞ。よく帰って来たな。」


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