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趣味いろいろ。2014/9に別ブログを合体したので、渾然一体となってしまいました(笑)

Chapter XII : At Rivendell (3)

2005-04-14 23:56:44 | Tolkien・HoME
ガンダルフは,裂け谷もシャイアも,死人占い師の計画通りに事が運べばすぐに包囲されてしまうだろう,しかし,"the Wise"は,彼はいずれ終焉を迎える,と言っている,あんたの傷もよくなるだろう,今は何も恐れる必要はない,と言います。

この時点ではまだ「サウロン」ではなく,「死人占い師」と言われてますね。
この時の,ビンゴの答えが正式版とちょっと違っているそうです。


ビンゴは,私も,友達も皆溺れてしまうと思いました,エルロンドやグロールフィンデルのような偉大な人達,Trotterももちろんですが,―に助けてもらえるなんて素晴らしいです,と言うと,(ガンダルフ)それにはいろいろ理由がある,わしの為というのもあるし,他にもあるぞ,そう,例えば,皆,ビルボ・バギンスが好き(They are fond of)なのじゃ。
すると,ビンゴは,「どういう事ですか? They are fond ofって。」と,ガンダルフ「そう言ったかの? 舌が滑っただけじゃ。わしはThey were fond of と言ったんじゃ。」
ビンゴは,「ビルボがここにいて,この話を聞いてくれたらいいのに! 彼を笑わしてあげたいですよ。The cow jumped over the moonとか,Hullo! William. Poor old Troll!とか,‥」と言って,眠りにつきました。

次の下書きは,ビンゴが起き上がって友達を探しに行く場面が入ってます。あ~~,すみません,私の日本語のボキャ貧で,ちゃんとした文章が書けませんが。。

彼は金のボタンのついた,1番のチョッキ(荷物に入れてもってきた残り少ない宝物)をを着ました。しかし,随分ゆるゆるになってました。彼は小さな鏡に映った自分が,見慣れていた自分の姿よりずーっとやせているのを見て,超びっくり。それは,やや顔色が悪い事を除けば,かつてビルボおじさんの後をついてシャイアを歩き回っていた,若い甥の姿そのものでした。「これいいかも」と彼は言って,胸を叩き,チョッキのひもを締め,友達を探しに出ました。

この時点では,例のイアンMさんがお好きと言う「サムがフロドの病室に入る」のアイディアはまだありません。
当時の下書きの中での,エルロンド様の晩餐会の様子は,以下の2点を除き,だいたい正式版と同じような感じ,との事。

  1. エルロンド様が,"summer sun"のように微笑んだ事
  2. アルウェンは登場しません

グローインの話によると,谷間の国の現在の王様は,バルドの孫のBrandと言い,エスガロス,(湖から注ぐRunning Riverの下流にある)大滝の南側の地域までに広がる,強大な国の王となったそうです。

ところでクリストファーさん,この同じ紙の裏側に,違う色のインクで,グローインがバーリンのその後(モリアの事)について語るシーンを発見したそうです。ただ,話の相手はビンゴでなくフロド(バギンス)。つまりずっと後の草稿なんですね。この話は,また後でする事になると思います。

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