ふむ道,小道,数多く

趣味いろいろ。2014/9に別ブログを合体したので、渾然一体となってしまいました(笑)

HoME8 2-VII Journey to the Cross-Roads (1)

2006-07-11 00:34:46 | Tolkien・HoME
最初この章は,前の章と一緒に書かれていたそうですが,初期の下書きは『耐え難いほど』読みにくいものだそうです。(笑)(←もう何度『読みにくい』に当たった事か‥)最初の草稿は,正式版より1日早く彼らは十字路に到達したのだそうです。

<下書き>
ゴラムはこれに賛成して,彼らは道から身を隠します。しかし,彼は開けた場所では休もうとしませんでした。彼はいろいろ捜して大きな穴の上のセイヨウヒイラギの下を選びます。ゴラムは簡単に這い上がりましたが,ホビット達はサムのロープをつかってよじ登りました。ゴラムは手伝いませんでした。彼はロープに指1本触れません。大きな枝の下は,やや快適です。まるで大きな天蓋のようで,星や空を見上げる事はできませんでした。

「この嫌なゴラムがいなければ,快適に眠れるだ。」とサムは思います。そんなサムの想いとは関係なく,ゴラムは連れを全然恐れてないようで,木上の動物のように丸まってすぐ眠ってしまいました。(なんか想像するとかわいいですね(笑)) しかしホビット達は彼を信用できませんでした。(特にサム)2人はファラミアの警告が忘れられません。彼らは3時間交代で休みましたが,その間ゴラムは動きませんでした。「すてきなおさかな」が糧になったのかどうか,彼は狩にも行きませんでした。

真夜中ちょっと前,彼は起き上がり,ホビット達は,彼の青白い目が瞬きもせずに暗がりを睨んでいるのを見ました。
</下書き>

ここでお父さんは「嵐」とメモっていますが,この場面での天気の変更は見られません。他に注目すべき所というと,フロドとサムはファラミアから「羊飼いの曲がった杖のような彫刻を施した棒」をもらったとあるそうです。そしてその木は最初melinonと記され,lebendronlebethras(最終形lebethron)と変化していったそうな。またファラミアは,モルグル谷から流れ出る水を飲んではいけないと警告した事なども盛り込まれていたそうです。

2番目のドラフトは天気の変化の気配が見られます。
<下書き>
彼らはしっかりと登ります。後ろを振り返ると今まで歩いていた森が空の下に大きな深い影を落としているように見えます。空気は重く,もはや新鮮でも澄んでもいません。星はぼんやり見え,エフェル・ドゥアスの上に出た月は病的な黄色に霞んでいます。彼らは前方の山が青白く見え出すまで歩きました。ゴラムは道をよく知っているようでした。彼は臭いを嗅いで手招きします。彼らは大きな豚の背のような山を,くたびれ果てて登っていきました。
</下書き>


最新の画像もっと見る

コメントを投稿