ふむ道,小道,数多く

趣味いろいろ。2014/9に別ブログを合体したので、渾然一体となってしまいました(笑)

HoME8 2-V Faramir (10)

2006-07-06 22:21:33 | Tolkien・HoME
この後しばらく「共通語」の説明が続いていますが,ちょっと難しいので置いときます。(汗)すみません;

<下書き>
サムは目を大きく見開いてファラミアを見てます。エルフの名前をもらう事,既に疎遠ではあってもエルフの血を引く事,それ自体彼に取って,すごい身分に思えるのです。「そうですか,大将,いいお話を聞かせて頂きましただ。エルフの名前をつけてもらえたらなあ。素晴らしい人達ですだ。最初はあの人達の価値や言っている事はわからんですだ,しかし後々になってからわかりますだ。ただのロープだと思っていたら,ある日役に立ちましただ。話しかけるだけでほどけたり,手の中に飛んできたりしてくれますだ。それにボート。確かに滝を流れても傷が付く事もないでしょう。おらはそこに乗っていて気が付きませんでしたが。。」

「それはきっと正しいだろう,サムワイズ殿。White Lady(ガラドリエル様の事をこのように呼んでいたのですね)は人を魔法にかける事もあるとは聞いてはいるが。」
「その通りですだ! ガラドリエルの奥方様! 是非お会いになってみるといいですだ。。おらはただの庭師なんです。。」
</下書き>

この後,このドラフトではサムは「おらの見立てでは,あの人(ボロミア)は最初にそれを聞いた時から指輪が欲しかったようです。」と続けたのだそう。最初はボロミアがロスロリアンで,という形ではなかったのですね。

ここで,ホビット達は飛び上がって剣をまさぐる,という,例のあのシーンとなるわけですが,ところで,初期の頃,そのシーンはまだ洞窟の中での話ではなかったそうですよ。

そしてその後,
<下書き>
「恐れる事はない。私はそれを見たいとも触りたいとも思わぬ。―恐れているのは,それを見て心が惹き付けられる事だ。しかし今私のやるべき事は,私にできる限りそなた達を助ける事になった。もしミスランディアならば,モルドールの境に2人のホビットがその(恐ろしい)指輪を運んでいると知ったら,彼は理性を失うほど絶望的になるであろう。来るのだ,できるだけ早くそれを隠そう。」
</下書き>

まるで大将はガンダルフよりエライみたいな言い方です。(笑) まあ,この辺りの下書きでは,大将のセリフ=トールキンさんの思い,でもあるので,まあいっか。

このころ,ヘンネス・アンヌーンという場所はまだ出てきていませんが,この下書きの終わり頃から,これらの会話が洞窟の中でされている,というように変ってくるのだそうです。実は,お父さんはこの話を書き終わってから,「あ,彼らは,隠れ家に行く途中だった!」と思い出したらしいとの事。(え~?なんか○ヌケな話ですね~(笑)) で,そこまで来てから,ようやく彼は,「どんな隠れ家にしようかな~」と考え始めたようだとの事です。

ヘンネス・アンヌーンという名前自体は,トールキンさんは何度も何度も書き換えて,ようやくこの形に落ち着いたです。(笑)

‥という事で,最後は何故かお笑い?になってしまいましたが,待ちに待った章はこれで終わり。お名残惜しいですが。


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