ふむ道,小道,数多く

趣味いろいろ。2014/9に別ブログを合体したので、渾然一体となってしまいました(笑)

Chapter XIII : Queries and Alternations (2)

2005-04-20 23:22:00 | Tolkien・HoME
(9) ガンダルフは何故急がなくてはならないのか? それは,冥王が彼の事を知っていて,嫌っているからである。彼は急いで裂け谷に行かなくてはならない。裂け谷では9月の半ばに会議が召集される事になっていたが,黒の乗り手が迫っていたことがわかり,ビンゴが到着するまで待つ事になった。

(クリストファーさんの解釈によれば,前の章でガンダルフが,物事が自分の予測より早く進んでいる,黒の乗り手達が出た事を知っていたら。。と,言った辺りで,お父さんは「The Council of Elrond」のアイディアを思いついたのでは?との事。)

(10) エルフは死人占い師の指輪を持つ必要があるか? もし,彼らが「堕落」するとしたら,指輪を違う用途に使うだろう。

(ずっと前の原稿ですが,『エルフはたくさん指輪を持っていて,「elfwraiths」というのがたくさんいる,しかし,指輪の主は彼らを支配できない』とありましたが‥)

(11) 裂け谷でビルボはビンゴと仲間達に会う。南では影が集められ,谷間の国の王様が「堕落」したのではという疑いが‥,谷間の国に見知らぬ人々が現れる? バーリン,オーリとオインはどうしたか? 彼らは南に移り住むが,便りがない。ダインは冥王の噂を聞いて恐れる。(ドワーフは彼らの宝物の格納庫を作るために指輪が必要で,バーリンかダインが,ビルボの所へ行って,指輪の所在を確かめる,というアイディアも。冥王はドワーフ達が指輪を持っていると疑って彼らを脅しているかもしれない)

(これは面白いアイディアですね! 初期の頃は,バーリンが新しい住処を探す事について,その為に指輪が必要だった,という設定もあったようです。もしそのアイディアで話を続けたら,どうなっていたんだろう??)

(12) ビルボの指輪が,失われた1つの指輪,である事が証明される。指輪は冥王自身から取られたという事にしよう。彼がギル=ガラドとタイマン勝負をした時。。。

(私,ここで思わず本を落としました。)

。。。指輪は「a flying Elf」によって取られた

(いや~,馳夫さんが木靴を履いたホビットTrotterだったと知って以来のインパクトでしたね~。タイマン(=wrestle)勝負に,flying Elf。。まあ,指輪を取った人,というのは,やがて,イシルドゥアというヌメノール人,という事に変わっていきますが。。。)

ここで最後にトールキンさんは,"Why did the Dark Lord desire it so?"と問います。
そして自分で,解答を書いているんですね。
なぜなら,それを持っていれば,彼は他の指輪所有者がどこにいるか全て見える。そして彼らを支配できる。全てのドワーフとドラゴンの宝をコントロールできる。全てのエルフの王達の秘密を知る事ができる。そして邪悪な人間の秘密の計画を知る事ができる。

このころ,まだドワーフとドラゴンの宝に頼っていたんですね。私の心がけが悪いせいなのかもしれませんが,エルフの王達の秘密とか,邪悪な人間の秘密の計画とか言うと,まだコメディー入ってそうに聞こえてしまいます。

でも,とにもかくにも,ついに,ここで最初の「指輪の定義」が明らかになったという事です。

(13) 話をもっと簡単にしよう。
(ビルボの誕生日の辺りの話を簡単にしようと考えているそうです。しかし一体どの位簡単になるかって,次の章を見ればわかりますよ。)

(14) ビルボは裂け谷に,「記憶」を運び去る。

と,いう事で,振り出しに戻る事になってしまいました。(大汗;)
実は今まで読んでいたのは「Phase 1」,次から「Phase 2」なんですよ。そしてこれがまた「Phase 4」まであって,そこまで終わらないと,旅の仲間が出発できないんですよね。(滝汗;)いや~,物語を作るというのは大変ですね~。

西洋人から見た巨人

2005-04-20 00:41:13 | ハリポタ4巻
Odysseusからハリポタを読むシリーズです。(シリーズって続くのか?(笑))

OdysseyのCyclopsの章を読んでいると,そこにははっきり書かなかったけど,何故かこの章だけ唐突に,頭カチ割り~の,脳みそぶっちぎり~の(ひぇ~;)な表現が続出で困りましたが‥‥,(汗;)

‥これは西洋の人々の「巨人」というものに対する認識の表れですね。(大汗;) 実はケルトの古いおとぎ話などを読んでいても,巨人が出てくるシーンには,子供向けの話なのに,驚くほど残酷な表現が平気で出てきます。

こういうのを見ていると,何故,人々が,ロンでさえ,ハグリッドの出生の秘密を知った途端にああいう態度を取ったのか(蛙お婆さえびびっていましたがな~(笑)),ちょっとわかってきますね~。


Run!Run!Run!