今度のクリスマスは,ハーマイオニーもロンも家族と過ごすと聞いて,ちょっと寂しいハリー。実はホグワーツに入学以来,初めて,彼はクリスマスを学校外で過ごしたいと思っていたのでした。しかし,ロンはハリーに「今年はうちに招待するって,ちゃんと言ったじゃん。」あれ?聞いてなかったのかハリー。何をぼんやりしてるんだ?
ところで,ハーマイオニーがスキーに行くと聞いて,雪の上を滑って下りるというアイディアに興味津々のロンが笑えます。ウィーズリーおじさんはいつもマグルの発明品に興味津々ですが,血は争えないですねえ。
その年最後のDAミーティングの日,ハリーはRoom of Requirementで,ドビーがクリスマスの飾りをしてくれた事を発見します。いつもながら,ドビーの「センス」にはちょっと迷惑そうですが(笑) そこへルーナが入ってきて,いきなり,「mistletoe」
ここで,西洋の習慣のお勉強。(私もこの本を初めて読んだ時まで全然知りませんでした(汗))英辞郎によれば,
mistletoe:
【名】《植物》ヤドリギ◆英米ではクリスマス・シーズンにヤドリギの下にいる相手にキスをする風習がある。この風習はスカンジナビアのバンドル(Balder)の神話に由来すると言われている。キスをする前にヤドリギの実を一つ枝からもぎ取るのが正式なやり方。
だそうです。
焦るハリー,でもルーナは単に,「mistletoeにはNargleという生物がはびこる」と注意したかっただけ? ‥しかしこれはとんでもない「事件」の伏線でした。(爆)
アンジェリーナ達が,ハリーに,新しいシーカーとビーターが決まったと告げます。実は私は,この時のハリーの反応にちょっと注目。彼はどうも,既にクィデッチの事は忘れて,DAの方を楽しんでいる模様。クィデッチって,彼にとって,何が何やらワケもわからず入ってきたホグワーツで,初めて彼自身の居場所を見つけ,顔すら覚えていない彼の父親ポッターが,確かに彼の父親だったと実感できる,彼にとってはとても大切なものだったはず。それが既にもう,1番大事なものでなくなっている,というのは。。。そろそろ彼は一皮剥けて,次の段階に進みかけているというサインなのでしょうか。
その日のDAミーティングはすこぶる快調なようでした。何故か最後に部屋に残ったのは,ハリーとチョウの2人。何故か彼女は泣いています。
。。ローリングさんは,わざと実況生中継を避けました。(爆)
さて(笑),その後のハーマイオニーの発言から,やっぱりこの2人は見るからに「アヤシイ」「なるべくしてなった」ものだったとわかります。一体なんでこんなにうまく事が運んだんだろう?と不思議がる「読者」に,彼女はちゃんと,このごろチョウの様子がおかしかった事など,説明してくれますね。
この年のハリーは,とにかく「なんで当事者のキミが気が付かないんだよ!」な事が多いですが,「これ」と「シリウスの事」が彼の頭をほとんど埋め尽くしてしまっていたので,しょうがないのかもしれません。
でも,その夜ハリーが最初に観た夢は,やっぱりその後の進展を暗示するようなものでしたね。結局セドリックと比べてしまうチョウ,ハーマイオニーの冷静なアドバイスをはね付けるハリー,‥‥。
ところが,その夢はそこで終わりませんでした。
ハリーは自分が蛇になって,ある男性に激しく噛み付くのを感じます。ロンが起こす声。彼は激しい額の痛みとショックのあまり吐いてしまいますが,しかしロンに伝えなくてはなりません。
ネビルがマクゴナゴル先生を呼んできました。マクゴナゴル先生がOrderのメンバーでよかったです。ハリーは‥ロンのお父さんが蛇に襲われたと告げます。