ふむ道,小道,数多く

趣味いろいろ。2014/9に別ブログを合体したので、渾然一体となってしまいました(笑)

Chapter XI : From Weathertop to the Ford (3)

2005-04-07 23:17:37 | Tolkien・HoME
Chapter XI : From Weathertop to the Ford (3)
ビンゴは,自分の乗っている馬が裂け谷に属する物で,その地を知り尽くし,黒の乗り手達が川を簡単に渡れない,という事には気づかず,恐ろしい敵に自ら対峙しようとしていました。
彼は,黒の乗り手のリーダーの馬が後ろ足で立ち上がるのを見て,「戻れ! 冥王の所へ! それ以上追ってくるな!」と叫びました。黒の乗り手達は立ち止まりましたが,ビンゴはトム・ボンバディルのようなパワーは持っていません。彼らは笑って「こっちへおいで~,一緒にモルドールへ行こうよ~」と言います。「戻れ‥」ビンゴはつぶやきます。彼らは「指輪~!指輪~!」とこわい声で連呼。

リーダーが2人従えて川に1歩踏み出します。

「エルベレスとルシアンの名にかけて」と,ビンゴは最後の力を振り絞って剣を振り上げ「指輪も私も取れないぞ!」

リーダーは川の中ほどまで進んで手を伸ばします。

ビンゴはおしになってしまったように感じました。目もよく見えなくなってました。
馬は後ろ足で立って,鼻息。
その時川が盛り上がり,飾りのついた馬車のような形になって,(川に入っていた)3人の黒の乗り手達を呑み込んでしまいました。

その時ビンゴは,黒の乗り手達の後ろに,何か大きな白い影と,それに従う幾つかの小さい影を見たような気がしました。彼らは赤く燃え上がり,残りの2人の黒の乗り手達は慌てて去っていきました。

やがて洪水はビンゴを敵と一緒に呑み込みました。彼はそれ以上覚えていませんでした。

あら,ビンゴも呑まれちゃったんですか? うーむ,ここ,原作と映画とでかなり違うし,原作の記憶も定かでありませんが‥‥。

さて,HoMEのこの章には,風見が丘から裂け谷にかけての地理に関するいくつかのNoteがついていますが,その中で1つ面白いのがあったので,読んでみる事にします。

Note on the River Hoarwell
この段階の下書きには,にびしろ川については触れられていません。
この川,実はホビットの冒険に出てきた(古めかしい石造りの橋のあった)川の事なのだそうです。食料を積んだポニーが脱走し,ビルボ達はこの辺りから「トロルの灯り」を見たんですね。多分ドワーフ達はそこからトロルの家まで小一時間ほどで到着したと思われるのですが,正式版LOTRでは,この場所から,トロル石がある所まで6日かかっている?(未確認)そうです。馳夫さんがついてて,これはおかしな話と指摘されたそうです。トールキンさんの珍しいドジ。(笑)

BBC版Hobbit 耳慣らし (2)

2005-04-07 07:53:32 | Tolkien・Hobbit
耳が慣れてくると結構楽しめるようになってきました。
が,一方で,ここはこう省略するか!とか,そう来たか!も見えて参りました。これは,映画化された場合にどこが省略されそうか,を予測する参考になりますね。

ワーグに囲まれた一行,そこへグワイヒア達が助けに来ます。それにしても,グワイヒア,なんか変な声。アヒルみたい,と思うのは私だけ?(汗) 彼らはすぐにカーロックに降ろされるんですね。ビルボが兎料理をマスターした(のちにサムに伝えた?→と勝手に思っている私)あの朝食シーンはなしですか。。。

そして一行はビヨルンの家へ。ビヨルンの声はいかにも大男というイメージにピッタリです。短縮版にもかかわらず,ラダガストの話が出てくる所はGoodですね。‥と,ここで,電車からバスへ乗り換えた為,よく聞いてなかったのですが,ビヨルンとの会見シーンはやけに短かったような気がします。どうやら,ビヨルンが熊の姿になってゴブリンとワーグを退治しにいった様子は,省略されたか,短縮された模様。(あとでまたじっくり聴く事にします)

‥しかも,気が付けば,いつの間にかガンダルフも去り(汗),ドワーフ達とビルボだけになって,闇の森に入っていました。闇の森の効果音はなかなか素敵です。夜の間,変な虫に悩まされたというような説明もちゃんと入っていました。ボンブールが川に落ちる話(と言うか,ビルボの機転で皆で川を渡った話)は,悲鳴と音付きのナレーションでさらりと語られるのみ。

彼らはすぐにエルフのパーティに辿り着きます。
お腹の空いたドワーフ達はなんとか入れてもらおうとするのですが,エルフ達は逃げて行くんですね。(その中にレゴラスいたんだろか?)何度かやっているうちに,だんだん道からはずれ,ビルボは1人に。。そして,たくさんの蜘蛛に会ってしまうのですが。。ここは省略されてませんでしたね。蜘蛛がかわいい(汗)ビルボは例の"attercop"を連発して,歌まで歌っちゃいます。♪

ビルボ大活躍で,ドワーフ達を蜘蛛から救うのですが,そこで闇の森のエルフに捕まってしまいます。スランドゥイル様はなんかすごく軽そう。エルフは軽めの人が演じるというのは,実はこの時から始まったのかな?

1人,指輪をして姿を消して難を逃れたビルボは,トーリンが捕まっている牢に行きますが,トーリンはビルボに,皆を逃がす段取りをつけるよう提案。(あれ?原作こうだったっけ?)ビルボは,パーティの日を狙いますが。。。ここまでハイペースで進んできたにしては,何故か酔っ払いエルフのシーンがやけに長い。

そしてワイン樽に乗ったビルボとドワーフ達,あっという間にエスガロスへ。ビルボが番小屋で
食べ物を拝借,というシーンもなく。。。(何故かビルボと食べ物に関する話はよく覚えているな,私って(笑))
エスガロスに到着した一行は,原作では「温かいおもてなし」がとても印象的だったのですが,BBC版では,何だか当然のように食べ物をもらい,どうも一晩程度の滞在にしか見えませんが,そそくさと出発します。

そしていよいよはなれ山に到着です。
ビルボは,エルロンド様に教わった「ドゥリンの日」を覚えていて,洞窟を開ける事に成功します。鶫もやってきました。
そして彼はちょっとだけスマウグとお話します。スマウグの声,なかなか素敵ですね。ビルボは原作では2回行って,1回目はお宝を盗んだりしますが,ここは1回。彼はスマウグの「弱点」を確認します。最後にスマウグがビルボに,例の「後ろハゲショット」を食らわし(説明はありませんでしたが(爆))ビルボはほうほうのていで逃げ出します。

そこで,彼はスマウグの「弱点」を皆に話しますが,そこでまたあの鶫が登場。
しかし,その時,スマウグが飛び出してきて,彼らはいそいで洞窟に入りますが,入り口が崩れて,閉じ込められてしまいます。外ではスマウグが笑っていました。(あれ?原作こうだったっけ?(汗))

その頃エスガロスでは,町の人達は呑気に,あのドワーフ達が鍛冶仕事でもしてるのかな?と言っていますが,そこへ,アラゴルン,じゃなかった。声がそっくりなんで,思わずそう思ってしまったのですが‥,その,アラゴルンに声がそっくりな人物が,とても慌てて,町長さんの所に行きます。彼はドラゴンが来るぞ!と大騒ぎ。臆病に引っ込んでしまった町長さんに代わり,町の人達を仕切って,襲撃に備えを始めます。。。


たかだか1時間の間に,とにかく盛りだくさんでした。自分で書いててびっくりです。
この話は,3時間以内位にまとめようとした場合,相当忙しそうなんですね。PJが映画化するのだったら,裂け谷にエステル君がいたりとか,ひょっとしてアルウェンも顔出したりとか,ドワーフの戦いの歴史とか,ガンダルフのドル・グルドゥア潜入記や,死人占い師追い出し劇も紹介されるんじゃないか,と期待したりしたのですが,‥まともに考えたら,かなり無理そうです。

これはさすがに三部作にはしないだろうなあ‥‥

Odyssey読書 : 6 Nausicaa

2005-04-07 07:43:53 | BookClub
Odyssey読書 : 6 Nausicaa
Phaeaciaの人達は,かつてHypereieという所に住んでいましたが,そこは恐ろしいCyclopsの住む場所からそう遠くありませんでした。Nausithousという王が,人々を連れてここへやってきました。
現在は,その息子Alcinousの治世となっています。
AlcinousにはNausicaaという美しい娘がいますが,Atheneは,一計を案じ,彼女の親友Dymasに化け,彼女の夢の中に出て,「何怠けているの! 素敵な人と結婚したければ川に行って洗濯しなきゃだめよ!」と言います。

Nausicaaは驚き,夜が明けてから,侍女を連れて洗濯に行きます。
一通り仕事が終わり,一息ついてボール遊びを始めた時の事です。ボールが茂みに転がって行くと,突然,侍女たちは,悲鳴をあげて逃げていきました。

‥‥茂みには,Odysseusが潜んでいました。(なんと彼は素裸でしかも垢だらけ(汗))

Odysseusは,この地に住んでいるのがどんな種族か知りませんでしたので,大変緊張しましたが,事情を話します。Nausicaaに,あなたの主人となる人は幸せ者だ,と彼女の美しさを誉め,何か着る物と,町まで連れていってくれるよう,礼儀正しくお願いします。

Nausicaaは大変驚きましたが,とりあえず彼に体を洗うよう言って,オリーブ油を渡します。するとOdysseusは見違えるほどきれいになりました。
Nausicaaは彼の真の姿を見て,これは神様に祝福される人物に違いないと思い,彼女が洗濯の為に乗ってきた荷馬車で,両親の住む宮殿に連れて行く事にします。そして,国許へ帰るのなら,母に相談するとよいでしょうとすすめます。

Nausicaaは,自分と一緒にいて変な噂をたてられないようにと,Odysseusを一目を避けて降ろしました。この様子をAtheneが密かに見ていました。彼女はPoseidonを警戒して,彼にはまだ声をかけずにいました。

Odysseusはやっぱショーン・ビーンしかいないな。(笑)
Nausicaaはエマ・ワトソンかキーラ・ナイトレイでどう?



Run!Run!Run!