☆ 自衛隊名簿提供違憲訴訟(RYU裁判)提訴報告集会
全国が注目、裁判勝利へ決意新たに
3月29日、奈良市在住の18歳の高校生(ニックネームRYU)が自分の個人情報を承諾なしに奈良市が自衛隊奈良地方協力本部に提供したのは違法・違憲だとして、市と国を相手取り、国家賠償を求める訴訟を奈良地裁に起こしました。
当事者である若者本人が原告となってたたかう全国で初めての裁判です。
同日午後一時に奈良地裁に提訴。原告弁護団と支援者らは「18歳・高校生が国・市を訴える/自衛隊への名簿提供は憲法違反」の横断幕を掲げて奈良地裁へと提訴行進を行った様子はテレビでも報道され、観光客や市民にアピールしました。
提訴直後の記者会見と提訴報告集会の会場となった奈良県教育会館の大会議室は、原告弁護団、県内各地や滋賀、大阪からの支援者、報道各社の記者で満杯となり、熱気に包まれました。
支援する会や弁護団の代表挨拶に続いて弁護団事務局長の諸富健弁護士から本件訴訟の概要が解説されました。さらに記者や参加者からの質問への弁護団の回答や意見交換を通してこの裁判の意義を深く学び合いました。
また、提訴にあたっての原告RYUと家族のコメント(代読)は、集会参加者の感動を呼びました。
兵庫の住民訴訟の報告や東京集会開催など、運動を全国に広げることを確認するなど裁判勝利へ決意を新たにしました。
※ 秋田、東京、神奈川、大阪、兵庫など全国各地から24人がオンライン参加。また全国各地の精鋭弁護士13人による原告弁護団から6人がこの日のために奈艮に駆けつけました。裁判支援カンパが会場で3万8000円寄せられました.
☆ 提訴にあたって
原告(RYU)のコメント
自衛隊からの動誘はがきが届いたときは、自衛隊に行く気もありませんでしたし、特に何も思いませんでした。しかし、その後、よく考えてみると、自分の個人情報が、自衛隊に本人の承諾なしに渡っていることが、すごくおかしいと思いました。
自衛隊の印象は、災害救援で活躍している、ということぐらいで、それ以上のことは知りませんでした。
自分は戦争はない方が良いと思っています。争い事は、話し合いで解決すべきと思っているので、武器を持って戦う自衛隊に参加するつもりはありません。自衛隊から勧誘のはがきが届いたことは、やっぱり怖いなと思っています。
全国で自分と同じような年齢の若者の個人情報が、自衛隊に提供されているのはおかしいと感じています。
自分が原告になることで、若者の個人情報提供を止めるようにするために、少しでもお役に立てるのなら、という気持ちで原告になることを決意しました。
「自衛隊名簿提供違憲訴訟(RYU裁判)」を支援する会ニュース 第5号(2024年4月1日)
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