peaの植物図鑑

草や木の花や木の実(果実)、特に山野草が好きで、デジカメを持ち歩いて撮っています。2024年3月、85歳になります。

一関市才天のベニバナ(紅花)エゴノキ 2015年5月26日(火)

2015年05月27日 | 植物図鑑

2015年5月26日(火)、一関市才天の「才天民区掲示板」が建てられている道路沿いにある民家の屋敷内に植栽されているベニバナ(紅花)エゴノキが、ピンク色で漏斗状の花を枝いっぱいに沢山咲かせていました。

エゴノキ エゴノキ科 エゴノキ属 Styrax japonica

 チシャノキともいう。雑木林などに多い落葉高木。庭や公園などにも植えられている。高さは10mほど。樹皮は暗褐色で、幹はあまり太くならない。葉は互生し、長さ5~8㎝の長楕円形または卵形で、先は尖る。5~6月、直径2~2.5㎝の白い清楚な花が枝いっぱいに垂れて(下向きに)咲く。果実は直径1㎝前後で緑白色。果皮は麻酔効果のあるエゴサポニンを含むので、昔は擂り潰して、魚採りや洗濯に利用した。分布:北海道(南部)~沖縄。[山と渓谷社発行「山渓ポケット図鑑1・春の花」より]

ベニバナエゴノキ(紅花斉墩果) エゴノキ科 エゴノキ属 Styrax japonica 'Roseus'

英名:Pink chime(ピンク・チャイム)、エゴノキの園芸品種。[下記Webサイトより] 

 http://t-webcity.com/~plantdan/mokuhon/syousai/hagyou/he/benibanaegonoki.html [GKZ植物事典・ベニバナエゴノキ]

http://www.okadanouen.com/zukan/benibanaegonoki.html [ベニバナエゴノキ:北信州の道草図鑑]

 http://yazawa-nursery.com/2015/03/10/styrax-japonicus-pinkchimes/ [エゴノキの園芸品種①:ベニバナエゴノキ(ピンクチャイムス)] 


盛岡城跡公園のベニドウダン(紅灯台)2015年5月17日(日)

2015年05月26日 | 植物図鑑

2015年5月17日(日)、盛岡城跡公園の稲荷曲輪の石垣の傍に植栽されているアカバナサンザシ(赤花山樝子)を見てから、盛岡城跡管理事務所がある「彦御蔵(ひこおくら)」がある方の道へ入りました。管理事務所の生け垣として植栽されているベニドウダン(紅灯台)が紅色で鐘形の花を沢山咲かせていました。

 ベニドウダン(紅灯台) ツツジ科 ドウダンツツジ(エンキアンサス属 Enkianthus cernuus f.rubens

山地に生える落葉低木で高さは2mほどになる。葉は枝先に輪生状につき、長さ1.5~4㎝の倒卵形で、先は尖り、縁には細かい鋸歯がある。花期は5~6月。枝先に紅色の花が5~10個垂れ下がってつく。花は長さ5~6㎜の鐘形で、先は5つに切れ込み、縁は更に細かく切れ込む。雄しべは10個。庭に多く植えられる。秋の紅葉も素晴らしい。栽培:繁殖は実生、挿し木、株分け。

花が緑白色のものシロドウダン(白灯台)といい、四国、九州に多い。分布:本州(関東地方以西)~九州。[山と渓谷社発行「山渓ポケット図鑑1・春の花」ほかより] 


一関市大東町「第26回エビネ・山野草展」のレブンアツモリソウ(礼文敦盛草) 2015年5月9日(土)

2015年05月26日 | 植物図鑑

 

 

2015年5月9日(土)、一関市大東町大原の勤労者体育センター岩手エビネ愛好会(小島忠一会長)の「第26回エビネ・山野草展」[5/9(土)~5/11(月)入場無料]が開催中でしたので観に行ってきました。単なる「山野草展」ではなく、「エビネ」が付いているだけに展示品の3分の2はエビネでした。私は、エビネはあまり興味がないので、山野草を重点的に撮ってきましたが、素晴らしいものが多いと思いました。

この山野草展にはアツモリソウ(敦盛草)も数鉢展示されていましたが、それらの中に黄淡黄~白色の花をつけたアツモリソウ(敦盛草)が3鉢ほどありました。その1つは「レブンアツモリソウ(礼文敦盛草)」で、もう1つは中国産の「アツモリソウ(敦盛草)」でした。

 

(下全部)レブンアツモリソウ(礼文敦盛草)によく似た中国産の真っ白いアツモリソウ(敦盛草)

レブンアツモリソウ(礼文敦盛草)ラン科 アツモリソウ属 Cypripedium(Cyp.)macranthum var.rebunense

 北海道礼文島の特産で、やや湿った草地に生える多年草。全体が小形で花は淡黄色。側花弁は広卵円形で先が短く尖り、袋状の唇弁を抱き抱えるような姿が目立ち、上品で美しい。花期:6月。

アツモリソウ、ホティアツモリソウ、レブンアツモリソウは、特定国内希少野生動植物種に指定されています。「特定国内種事業者」のステッカーを掲示してあるお店で購入します。暖地での栽培は困難だそうです。[山と渓谷社発行「山渓カラー名鑑・日本の野草」ほかより]


一関市室根町「春の山野草展」のノビネチドリ(延根千鳥) 2015年5月9日(土)

2015年05月26日 | 植物図鑑

2015年5月9日(土)、一関市室根町の室根ふるさとセンターで、むろね山野草の会(小山仁会長、会員47人)の「春の山野草展」[5/9(土)~5/10(日)、入場無料]が開催中でしたので観に行ってきました。

会場入口には室根山の里山の風景をクマガイソウ(熊谷草)などで再現したタテ3m、ヨコ2mのディスプレーが設置されて、「望郷(ふるさと)の群舞」と名付けられていました。クマガイソウが沢山使われていて、これを見ただけでも行った甲斐があったと思いました。

2階の展示会場には、会員が丹精込めて育てた山野草200点以上が展示されていました。それらの中に2鉢ほど、濃いピンク色の花を沢山つけたノビネチドリ(延根千鳥)という名のラン科テガタチドリ属の山野草がありました。

 ノビネチドリ(延根千鳥)ラン科 テガタチドリ属 Gymnadenia camtshatica

 高山の樹林下や山地の湿った所に生える多年草。沢沿いの草地や樹林の中などに多い。茎は直立して高さ30~60㎝になる。葉は5~10個が互生し、長さ7~15㎝、幅2~6㎝の楕円形で、縦の脈が目立ち、縁は細かく波状に縮れている。花期は5~7月。茎の先に穂状花序を出し、直径1㎝ほどのピンク(淡紅紫色)の花がびっしりと集まってつく。花が白色のものもある。苞は披針形。唇弁の先は3裂し、中裂片は側裂片より短い。距は細く短く、先が曲がる。和名は、花の形をチドリ(千鳥)の飛ぶ姿に見立てたもの。分布:北海道、本州(中北部)、四国、九州。[山と渓谷社発行「山渓ポケット図鑑1・春の花」&同「山渓カラー名鑑・日本の野草」より]


「花と泉の公園」のボタン(牡丹)・篤姫(あつひめ) 2015年5月8日(金)

2015年05月25日 | 植物図鑑

2015年5月8日(金)、「花と泉の公園」(一関市花泉町老松字下宮沢159-1)のぼたん園に行ってきました。明日(5/9)から始まる「ぼたん園開園20周年・ぼたん しゃくやく祭り」[5/9(土)~6/7(日)]を前に、「混雑する前に」と思って観てきました。今回は「制限時間」が定められていたので、日本ぼたん協会指定ぼたん見本園を重点的に見て回りました。「篤姫(あつひめ)」という名のボタンが濃赤紫色で千重咲きの花を沢山咲かせていました。

 ボタン(牡丹)ボタン科 ボタン属 Paeonia suffruticosa

 中国原産の落葉低木で、古い時代に日本に渡ってきた。現在は日本ボタンとして発達している。茎は直立し株立ちとなり、高さ2mぐらいになる。葉は有柄で、互生、2回羽状または2回3出葉、全縁、無毛である。茎の先端に大きな1花をつける。花径は品種によって異なるが、20~30㎝の大輪もある。一重咲き、八重咲き、花色は紅、桃、紫紅、白、黄などがあり変化の幅は広い。根の皮を薬用にする。園芸品種に’花王’、’花競’、’奇縁’、’金帝’、’黒光司’、’日照’、’連鶴’、’麟鳳’、’島大臣’、’太陽’、’玉緑’、’八千代椿’、’八重桜’などがある。花期:5月頃。栽培:繁殖は接木。[山と渓谷社発行「山渓カラー名鑑・園芸植物」より]

ボタン(牡丹)・篤姫(あつひめ)赤紫系、千重、大輪、中生種。