peaの植物図鑑

草や木の花や木の実(果実)、特に山野草が好きで、デジカメを持ち歩いて撮っています。2024年3月、85歳になります。

一関市室根町「春の山野草展」のカタクリモドキ(片栗擬き) 2015年5月9日(土)

2015年05月18日 | 植物図鑑

 2015年5月9日(土)、一関市室根町の室根ふるさとセンターで、むろね山野草の会(小山仁会長、会員47人)の「春の山野草展」[5/9(土)~5/10(日)、入場無料]が開催中でしたので観に行ってきました。

会場入口には室根山の里山の風景をクマガイソウ(熊谷草)などで再現したタテ3m、ヨコ2mのディスプレーが設置されて、「望郷(ふるさと)の群舞」と名付けられていました。クマガイソウが沢山使われていて、これを見ただけでも行った甲斐があったと思いました。

2階の展示会場には、会員が丹精込めて育てた山野草200点以上が展示されていました。それらの中に2鉢だけでしたが、紅紫色の花を沢山つけた「カタクリモドキ」という名札をつけたものがありました。サクラソウ科の多年草です。

カタクリモドキ(片栗擬き)サクラソウ科 カタクリモドキ属 Dodecatheon meadia

アメリカの東部から中部の高原や草原のやや湿った所に生える多年草。高さは30~50㎝。日本へは昭和時代の初期に渡来。花茎を伸ばして、紅紫色の花を下向きにつける。花びらは反り返る。開花時期:3~6月。根際から生える葉は楕円形で、ロゼット状となる。花の後にできる実は果(熟すと下部が裂け、種子が散布される果実)である。

英名:プライドオブオハイオ(pride of Ohio)。属名のドデカテオンの名でも流通している。別の英名はシューティングスター(shooting star)で「流れ星」の意味がある。属名のDodecatheonはギリシャ語の「dodeka(12)+theos(神)」(オリンポスの12神)からきている。種小名のmeadiaは「草原の」という意味である。[下記Webサイトより] 

 http://minhana.net/wiki/%E3%82%AB%E3%82%BF%E3%82%AF%E3%83%AA%E3%83%A2%E3%83%89%E3%82%AD [カタクリモドキ/みんなの花図鑑]

 


「花と泉の公園」のボタン(牡丹)・百花撰(ひゃっかせん) 2015年5月8日(金)

2015年05月18日 | 植物図鑑

2015年5月8日(金)、「花と泉の公園」(一関市花泉町老松字下宮沢159-1)のぼたん園に行ってきました。明日(5/9)から始まる「ぼたん園開園20周年・ぼたん しゃくやく祭り」[5/9(土)~6/7(日)]を前に、「混雑する前に」と思って観てきました。今回は「制限時間」が定められていたので、日本ぼたん協会指定ぼたん見本園を重点的に見て回りました。「百花撰(ひゃっかせん)」という名の赤紫色・千重咲きのボタンが花を沢山咲かせていました。

 ボタン(牡丹)ボタン科 ボタン属 Paeonia suffruticosa

 中国原産の落葉低木で、古い時代に日本に渡ってきた。現在は日本ボタンとして発達している。茎は直立し株立ちとなり、高さ2mぐらいになる。葉は有柄で、互生、2回羽状または2回3出葉、全縁、無毛である。茎の先端に大きな1花をつける。花径は品種によって異なるが、20~30㎝の大輪もある。一重咲き、八重咲き、花色は紅、桃、紫紅、白、黄などがあり変化の幅は広い。根の皮を薬用にする。園芸品種に’花王’、’花競’、’奇縁’、’金帝’、’黒光司’、’日照’、’連鶴’、’麟鳳’、’島大臣’、’太陽’、’玉緑’、’八千代椿’、’八重桜’などがある。花期:5月頃。栽培:繁殖は接木。[山と渓谷社発行「山渓カラー名鑑・園芸植物」より]

ボタン(牡丹)・百花撰(ひゃっかせん)赤紫系、千重、中輪、中生種。[花泉町観光協会発行「花と泉の公園ぼたん園芸図鑑」より]


盛岡城跡公園のポポー/ポーポー 2015年5月17日(日)

2015年05月18日 | 植物図鑑

2015年5月17日(日)、盛岡城跡公園の彦御蔵や公園管理事務所がある通りの入り口付近に植栽されているポポー(ポーポー)が暗紫褐色の花を沢山咲かせていました。「アケビガキ」という和名もあります。

 ポポー(ポーポー) バンレイシ科 ポポー属 Asimina triloba

別名:ポポーノキ、アケビガキ。英名:Papaw,pawpaw。北米東部原産の落葉小高木~高木。明治時代中期に渡来し、果樹として植えられている。原産地では高さ約15m、日本では4~5mになる。葉は互生し、長さ10~30㎝の倒卵状長楕円形。4~5月、前年枝の節に直径3~5㎝の鐘形の花を下向きにつける。花弁は6個で外側の3個が大きく、はじめ緑色で後暗紫褐色になる。果実はアケビ(木通)に似た楕円形で長さ5~15㎝。9月頃、暗緑褐色に熟す。果肉は橙黄色のクリーム状で甘く、独特の香りがある。[山と渓谷社発行「山渓カラー名鑑・日本の樹木」より]


盛岡城跡公園のキレンゲツツジ(黄蓮華躑躅) 2015年5月17日(日)

2015年05月18日 | 植物図鑑

 

2015年5月17日(日)、盛岡市の「東大通り」街路から櫻山神社の横を通って盛岡城跡公園(三の丸)に登る所があるのですが、丁度工事中の池の斜面に植栽されているキレンゲツツジ(黄蓮華躑躅)が鮮黄色の花を沢山咲かせていました。終わりを迎えた沢山の花柄が風に揺れていました。

 レンゲツツジ(蓮華躑躅)ツツジ科 ツツジ属 Rhododendron japonicum

 山地の日当たりのよい所に生える落葉低木。高原に群生することが多く、花期は一面に朱色に染まって見事。高さは1~3mになる。葉は互生し、長さ5~10㎝、幅2~3㎝の倒披針形で、縁には剛毛がある。花期は4~6月。葉が開くのと同時に前年の枝先の短い総状花序に直径5~6㎝で漏斗形の花を数個(2~8個)ずつつける。花冠は5中裂する。花の色は濃淡の変化が多く、朱橙色からピンクやオレンジ、黄色の花もある。雄しべは5個で、花糸の基部に白い毛がある。雌しべは1個で、花柱は無毛。花柄には腺毛がある。花は美しいが、有毒植物。果は長さ2~3㎝の長楕円形または狭長楕円形で、白い毛があり、時に褐色の長い毛がある。

花が鮮黄色の品種を分キレンゲツツジ(黄蓮華躑躅)f.flavumといい、葉の裏が粉白色の品種をウラジロレンゲツツジ(裏白蓮華躑躅)f.glaucophyllumという。用途:庭木、花材。分布:北海道(西南部)、本州、四国、九州。[山と渓谷社発行「山渓ポケット図鑑1・春の花」&同「同・日本の樹木」より]

 


盛岡城跡公園のアカバナサンザシ(赤花山樝子) 2015年5月17日(日)

2015年05月18日 | 植物図鑑

2015年5月17日(日)、盛岡城跡公園の稲荷曲輪の石垣の傍に植栽されているアカバナサンザシ(赤花山樝子)が、八重でピンク色の花を沢山咲かせていました。名札には「ベニバナサンザシ(紅花山査子)」と書かれていました。

 アカバナサンザシ(赤花山樝子)バラ科 サンザシ属 Crataegus oxyacantha var.paulii

ヨーロッパ・西アジア・北アフリカ原産の落葉低木。「セイヨウサンザシ」の変種。ヨーロッパでは庭園や公園に広く植えられている。日本には明治中期に渡来した。高さ5mほどになる。葉は互生し、長さ2~5㎝の広卵形または倒卵形で、縁は普通3~5裂し、裂片の上部に細かい鋸歯が少しある。5月頃、枝先に散房花序を出し、直径1~1.2㎝で八重の美しい花を5~15個開く。花弁の内側は濃紅色、外側は淡紅色。用途:庭木、鉢植え、花材。[山と渓谷社発行「山渓カラー名鑑・日本の樹木」より]