peaの植物図鑑

草や木の花や木の実(果実)、特に山野草が好きで、デジカメを持ち歩いて撮っています。2024年3月、85歳になります。

一関遊水地記念緑地のハウチワカエデ(羽団扇楓) 2015年4月24日(金)

2015年05月03日 | 植物図鑑

2015年4月24日(金)、一関遊水地記念緑地(一関市狐禅寺)の「せせらぎ広場」に植栽されているハウチワカエデ(羽団扇楓)が暗紅色の萼と黄色の葯がよく目立つ花を沢山つけていました。

 ハウチワカエデ(羽団扇楓)カエデ科 カエデ属 Acer japonicum

葉を天狗のウチワ(団扇)に見立ててこの名がついた。「メイゲツカエデ」ともいう。山地から亜高山まで見られる落葉高木。高さは5~10mになる。葉は対生し、直径7~12㎝で、浅く9~11に切れ込み、縁には重鋸歯がある。花期は4~5月。枝先に暗紅色の小さな花が10~15個ずつ垂れ下がってつく。花弁と萼片は5個。果実は長さ約2㎝で、翼は斜めに開く。分布:北海道、本州。[山と渓谷社発行「山渓ポケット図鑑1・春の花」より]

 


北上市「みちのく民俗村」のタチツボスミレ(立坪菫) 2015年4月26日(日)

2015年05月03日 | 植物図鑑

2015年4月26日(日)、北上市の「展勝地公園」の近くにあるみちのく民俗村に行きました。出入口の所の山の端に生えているタチツボスミレ(立坪菫)が淡紫色の花を沢山咲かせていました。

 タチツボスミレ(立坪菫)スミレ科 ビオラ(スミレ)属 Viola  grypoceras

人家周辺の道ばたから山地の林の下まで、最も普通に見られるスミレ。地上に茎があるが、最初はあまり伸びず、花が終わる頃に伸びて高さ30㎝ほどになる。普通全体に無毛。葉は長さ1~4㎝のハート形で、先は尖る。葉のつけ根の托葉はクシの歯状に細かく切れ込んでいる。花期は3~5月。花は直径1.5~2.5㎝で淡紫色。(花の色は空色に近いものや赤みの強いものなど、変化が多い。)側弁の基部は無毛。距は紅紫色で細い。分布:日本全土。[山と渓谷社発行「山渓ポケット図鑑1・春の花」より]

 


奥州市江刺区稲瀬のハルザキヤガガラシ(春咲山芥子) 2015年4月26日(日)

2015年05月03日 | 植物図鑑

葉は濃緑色で光沢がある。鮮やかな黄色の花がびっしりと咲く。

2015年4月26日(日)、奥州市江刺区稲瀬地区の県道14号線沿いにある民家の前の空き地に群生したハルザキヤマガラシ(春咲山芥子)が、菜の花のような黄色い花を沢山咲かせていました。

 ハルザキヤマガラシ(春咲山芥子) アブラナ科 ヤマガラシ属 Barbarea vulgaris

在来のヤマガラシより花期が早いのでこの名がついた。ヨーロッパ原産の多年草。現在では本州中部の高冷地や北日本に広く帰化している。高さは30~80㎝になる。根もとや茎の下部の葉は基部まで羽状に切れ込み、柄がある。茎の中部以上の葉は柄がなく、基部は耳状に張り出して茎を抱いている。4~5月、鮮やかな黄色の十字形の花を開く。花は直径6~8㎜。果実は長さ2~3㎝。[山と渓谷社発行「山渓ポケット図鑑1・春の花」より]

 

 

 


我が家の ビオラ・フレックス 2015年4月28日(火)&5月1日(金)

2015年05月03日 | 植物図鑑

 

2015年4月28日(火)&5月1日(金)、妻が友人から貰って育てている花びらに紫色の斑点が散らばるスミレ・フレックスが、今年も沢山花を咲かせました。

 ビオラ・ソロリア ’フレックルス’  スミレ科 スミレ(ビオラ)属 Viola sororia 'Fleckles'

白地にインクブルーの斑点がまんべんなく入り、実生で完全に固定している。プリセアナより花も葉も一回り小型で、花も整った花型をしている。様々な商品名で売られている。

北米東部原産のビオラ・ソロリアは、地下茎がワサビ状に太くなり、葉が濃い緑のハート型になるすみれです。日本には明治の末頃導入され、目立って広く販売されることなく日本の気候に合っていたためにじわじわと拡がり、1970年頃から急激に野外に逃げ出して目立つようになりました。いつの間にか増えたように感じるのは、閉鎖花からの果を葉の下に作り、飛び散る様子が見えないためです。都市部や郊外の住宅地周辺の空き地や墓地はもちろん、山間部の人家周辺、高原の別荘地周辺など自然の残る地域の原野にも大きな群生が見られるようになりました。

日本には花色の異なる5タイプのものが広く栽培され、近年は元々の5タイプを交雑してできた品種も市販されるようになりました。栽培はいたって丈夫で、根が大きいので小さな鉢で肥料が足りないと花が貧弱になってしまうので、やや大きな鉢に水持ちのよい土に植え、肥料を効かせて管理した方がよいでしょう。他のすみれを植えても根付かない場所に植える最後の切り札でもあります。[栃の葉書房発行「すみれを楽しむ」より]

 

 


我が家のケマンソウ(華鬘草)/タイツリソウ(鯛釣草) 2015年5月1日(金)

2015年05月03日 | 植物図鑑

2015年5月1日(金)、妻が植栽しているケマンソウ(華鬘草)/タイツリソウ(鯛釣草)が、ピンク色の花を沢山つけていました。コマクサと同じ仲間。優美な花が垂れ下がって咲いています。鯛はなかなか食べられませんが、花の方は今年も大漁のようです。

 

ケマンソウ(華鬘草)ケシ科 コマクサ属 Dicentia spectabilis

 花が仏壇の飾りの華鬘に似ているというのでこの名がある。中国、朝鮮半島原産の多年草で、古くから庭に植えられている。茎や葉は白っぽい緑色で、高さは60㎝ほどになる。葉は長い柄があり、羽状に切り込んでいる。4~5月、ハート形のピンクの花が垂れ下がってつく。この垂れた花をタイ(鯛)に見立てて、タイツリソウ(鯛釣草)とも呼ばれる。花は長さ3㎝ほどで、先端は白い。花全体が白い園芸品種もある。[山と渓谷社発行「山渓ポケット図鑑1・春の花」より]