2015年5月5日(火)、一関市東山町長坂字柴宿のJR大船渡線柴宿駅(無人駅)に地域の人たちが植栽しているフジ(藤)/ノダフジ(野田藤)が、見ごろを迎えていました。
フジ(藤)マメ科 フジ属 Wisteria floribunda
別名:ノダフジ(野田藤)。山野に自生する落葉木本。古くから庭などによく植えられ、主に棚づくりにする。寿命が長く、樹齢1000年と推定されるものもある。つるは長く伸び、ほかの木などに右巻きに巻き付く。葉は奇数羽状複葉で長さ20~30㎝。小葉は5~9対あり、長さ4~10㎝の卵形または卵状長楕円形で質は薄く、縁は全縁。はじめは毛があるが、成葉ではほとんど無毛。
4~7月、長さ20~90㎝の長い総状花序を出し、紫色または淡紫色で長さ1.2~2㎝の蝶形花を多数開く。花序は垂れ下がり、基部の方から咲き始める。豆果は長さ12~19㎝で果皮はかたく、細毛で覆われている。9~10月に暗褐色に熟す。種子は平たい円形で光沢のある褐紫色。つるは丈夫で、昔はかご(籠)を編んだり、物をしばるのに使った。用途:庭木、盆栽、花材。分布:本州、四国、九州。[山と渓谷社発行「山渓カラー名鑑・日本の樹木」より]