peaの植物図鑑

草や木の花や木の実(果実)、特に山野草が好きで、デジカメを持ち歩いて撮っています。2024年3月、85歳になります。

一関市厳美町杭丁のトサカゲイトウ(鶏冠鶏頭) 2013年8月11日(日)

2013年08月15日 | 植物図鑑

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2013年8月11日(日)、一関市博物館(字沖野々215番地1)主催の館長講座の第1回が同館で行われましたので聞きに行ってきました。午後3時には終了したので、すぐ帰ってきたのですが、途中の国道342号線沿いの花壇(杭丁という所と思われる)にサルビア・スプレンデンス/ヒゴロモソウ(緋衣草)トサカゲイトウ(鶏冠鶏頭)が、真っ赤な花を沢山咲かせていました。この花壇の花は、丈夫で花期が長く、見栄えもするので街路沿いに植栽される草花の定番だと思いますが、これだけ沢山植えられていると見事なものです。

 「ケイトウ(鶏頭)」といえば、この’トサカゲイトウ’が思い浮かびますが、ケロシア(ケイトウ)属にはほかにも沢山の品種があります。

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ヒユ科 ケイトウ(ケロシア)属 Celosia:アジア、アフリカ、アメリカの熱帯から亜熱帯にかけて50種が分布する一年草、低木。花は両性で、子房は2~多数の胚珠を含む。

ケイトウ(鶏頭) ヒユ科 ケイトウ(ケロシア)属 Celosia cristata

別名:トサカケイトウ(鶏冠鶏頭)。本種のほかにヤリゲイトウ(槍鶏頭)var.childsiiとフサゲイトウ(房鶏頭)var.plumosaの2つの変種がある。

草丈は60~90㎝になる。茎は直立し、条線がある。花序は短柄を有し、花茎の上端が帯化、肥大してトサカ状となり、その下方に花を密生する。花色は紅赤、橙、黄、桃と豊富。日本では育種が進み、本種に玉トサカ状の久留米ケイトウ、本種とヤリゲイトウとの交雑による槍状の八千代ケイトウの2系統がある。

そのほかに、2変種の系統の品種も数多く、ともに切花栽培されている。近年花壇用の矮性種も育成されている。

園芸品種には、久留米ケイトウに’コロナ’、ヤリゲイトウに'金峰’、フサゲイトウに’フェアリー・フェザー’、’ゴールデン・フェザー’、’キャッスル・ピンク’など。アレンジメント用に同属別種のフットニィーC.huttoniiの’シャロン’、’ピア’がある。

栽培:日当たり、排水性の良い弱酸性土壌でよく育つ。花期:播種後、40~50日で開花する。[山と渓谷社発行「山渓カラー名鑑・園芸植物」より]

https://app.blog.ocn.ne.jp/t/app/weblog/post?__mode=edit_entry&id=38278148&blog_id=82331 [peaの植物図鑑:一関市千厩町「ふれあい花壇」のケイトウ(鶏頭) 2011年9月9日(金)]

https://app.blog.ocn.ne.jp/t/app/weblog/post?__mode=edit_entry&id=35357416&blog_id=82331 [peaの植物図鑑:一関市東山町のケイトウ(鶏頭)&ミンミンゼミ 2010年8月26日(木)]


一関市東山郵便局前のフヨウ(芙蓉) 2013年8月14日(水)

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2013年8月14日(水)、一関市東山郵便局(東山町長坂字町186)前の民家の畑の縁(花壇)に植えられているフヨウ(芙蓉)が、ピンク色の花を沢山咲かせていました。

http://map.japanpost.jp/pc/syousai.php?id=300183032000 [東山郵便局:日本郵政]

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フヨウ(芙蓉) アオイ科 フヨウ(ヒビスカス)属 Hibiscus mutabilis

古くから庭木として植えられているが、四国や九州の南部、沖縄などには野生のものも見られる。落葉低木で高さは1~3m。枝や葉には星状毛が多い。葉は幅10~20cmで、掌状に切れ込んでいる。7~10月、直径10~15cmの大きな淡紅色の花が咲く。花は1日花で、朝開いて、夕方には色が濃くなって萎(しぼ)む。花弁は5個。雄しべは筒状になっていて、その中から雌しべが突き出ている。果実は直径2㎝前後の球形で、熟すと5つに割れる。

スイフヨウは八重咲きの園芸品種で、花の色は朝開いたときは白、昼過ぎにはピンク、夕方には紅色に変わる。この花の色の変化を酒の酔いに見立てて「酔芙蓉」の名がある。花はフヨウより小さい。[山と渓谷社発行「山渓ポケット図鑑2・夏の花」より]

https://app.blog.ocn.ne.jp/t/app/weblog/post?__mode=edit_entry&id=40823642&blog_id=82331 [peaの植物図鑑:一関市東山町長坂のフヨウ(芙蓉) 2012年8月7日(火)]

https://app.blog.ocn.ne.jp/t/app/weblog/post?__mode=edit_entry&id=35164701&blog_id=82331 [peaの植物図鑑:一関市東山町長坂のフヨウ(芙蓉) 2010年8月4日(水)]


一関市博物館館長講座&道の駅「厳美渓」のハクウンボク(白雲木)の実 2013年8月11日(日)

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2013年8月11日(日)、一関市博物館(一関市厳美町字沖野々215番地1)主催の館長講座第1回が、同館ロビーの特設会場で開催されました。4月に就任した入間田亘夫館長(東北大学名誉教授)が「骨寺村研究の過去・現在・未来」と題して講演されました。(13:30~15:00、受講者約40名)。

 隣接する道の駅「厳美渓」の敷地内に植栽されている5,6本のハクウンボク(白雲木)が、実を沢山付けていました。

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平泉藤原氏の時代、中尊寺経蔵別当領だった中世荘園「骨寺村」(現在の一関市本寺地区)を研究した主な資料(館長が紹介したもの)

 1957 伊藤 信 「辺境在家の成立~中尊寺領陸奥国骨寺村について~」(「歴史」15輯)

 1984 大石直正「中尊寺領骨寺村の成立」(「東北文化研究所紀要」15号)

 1989 吉田敏弘「骨寺村絵図の地域像」(葛川絵図研究会編「絵図のコスモロジー」下巻、                       地人書房)

 1999 陸奥国骨寺村調査協力委員会編「絵図の骨寺村をさぐる」

 2008 吉田敏弘「絵図の景観が語る骨寺村の歴史」(本の森)

 2009 骨寺村に日本の原風景をさぐる(季刊 東北学」21号)

 2009 「佐藤家文書詳細目録・報告書」

 2009 小岩弘明 「骨寺村荘園遺跡における調査研究と景観保全の軌跡~過去から未来に向けて~」(「季刊 東北学」21号)

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下の2枚の絵図(簡略図、詳細図)は有名な「陸奥国骨寺村絵図」ですが、1995年に国指定重要文化財になりました。

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ハクウンボク(白雲木) エゴノキ科 エゴノキ属 Styrax obassia

山地に生え、高さ6~15mになる落葉高木。若枝の表皮は縦に剥がれやすい。樹皮は灰白色。葉は互生し、長さ10~20㎝の円形で、縁の上部にわずかに鋸歯がある。葉柄の基部は冬芽を包む。5~6月、枝先に長さ10~20㎝の総状花序を出して、白い花を多数下垂する。花冠は長さ約2㎝で5深裂する。雄しべは多数。雌しべは1個。果実は直径1.4~1.7㎝の球形で9月に熟す。種子は1個。用途:庭木、公園樹、器具材。分布:北海道、本州、四国、九州、朝鮮、中国。[山と渓谷社発行「山渓カラー名鑑・日本の樹木」より]

https://app.blog.ocn.ne.jp/t/app/weblog/post?__mode=edit_entry&id=42609266&blog_id=82331 [peaの植物図鑑:一関市道の駅「厳美渓」のハクウンボク(白雲木)の花 2013年6月8日(土)]

https://app.blog.ocn.ne.jp/t/app/weblog/post?__mode=edit_entry&id=37600928&blog_id=82331 [peaの植物図鑑:一関市「道の駅・厳美渓」のハクウンボク(白雲木)2011年6月5日(日)]

https://app.blog.ocn.ne.jp/t/app/weblog/post?__mode=edit_entry&id=35265516&blog_id=82331 [peaの植物図鑑:一関市・道の駅「厳美渓」のハクウンボク(白雲木)2010年8月13日(金)]

http://blog.goo.ne.jp/pea2005/s/%A5%CF%A5%AF%A5%A6%A5%F3%A5%DC%A5%AF [peaの植物図鑑:ハクウンボク(白雲木)の実]


一関市博物館前のハツユキソウ(初雪草)/ユーフォルビア・マルギナータ 2013年8月11日(日)

2013年08月14日 | 植物図鑑

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2013年8月11日(日)、一関市博物館(一関市厳美町字沖野々215番地1)主催の館長講座の第1回が同館で行われましたので聞きに行ってきました。講座が始まる前に現在開催中の特別展「異国の香り~江戸の好奇心~」(7/13(土)~9/1(日)を見学しました。

博物館の前に作られている長い花壇にはサルビア・スプレンデンスやハツユキソウ(初雪草)/ユーフォルビア・マルギナータ、アゲラタム、マリーゴールドが沢山植栽されていて、赤、白、黄橙、青紫の花が絶妙のバランスで競い合っていました。

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トウダイグサ科 ユーフォルビア(トウダイグサ)属 Euphorbia:世界に広く約2000種が分布し、落葉、常緑性の一年草、宿根草、低木、高木があり、多くの多肉植物を含め、形態の変化が非常に大きい属である。熱帯、亜熱帯に多く分布するが日本にも自生がある。耐寒性の無い種類が多いため日本では草本種を花壇に植え、常緑低木のポインセチアは温室で鉢植えにされる。

ハツユキソウ(初雪草)/ ユーフォルビア・マルギナタ トウダイグサ科 ユーフォルビア(トウダイグサ)属 Euphorbia marginata

北アメリカのミネソタ、コロラド、テキサス州に自生する一年草。草丈は分枝して1mほどになる。葉は丸味を帯びた長楕円形、無柄、淡黄緑色。普段は灰緑色をしている葉が夏から秋の頃になると、上部にある葉の縁が白く彩られる。まるで雪をかぶったような涼しげな色合いになる様子から「ハツユキソウ(初雪草)」の和名がある。花は目立たず葉を観賞する。品種名は’氷河’cv.Hyougaと名づけられている。蒴果。花壇用に栽培される。花期:7~9月。

栽培管理:ポインセチアの仲間だが、寒さに弱いので「一年草」として扱う。日当たりと風通しの良い場所で育てる。十分に暖かくなってから、移植を嫌うのでタネを直(じか)播きして間引きながら育てる。茎や葉を切ると白い汁が出る。肌につくとかぶれることがあるので注意が必要。繁殖は実生。[山と渓谷社発行「山渓カラー名鑑・園芸植物」&西東社発行「色・季節でひける花に事典820種」より]

https://app.blog.ocn.ne.jp/t/app/weblog/post?__mode=edit_entry&id=40993462&blog_id=82331 [peaの植物図鑑:一関市舞川「ふれあい花壇」のハツユキソウ(初雪草)/ユーフォルビア・マルギナタ 2012年9月12日(水)]

https://app.blog.ocn.ne.jp/t/app/weblog/post?__mode=edit_entry&id=38002176&blog_id=82331 [peaの植物図鑑:一関市博物館前のハツユキソウ(初雪草)]

https://app.blog.ocn.ne.jp/t/app/weblog/post?__mode=edit_entry&id=35228938&blog_id=82331 [peaの植物図鑑:一関市狐禅寺のハツユキソウ(初雪草)]


一関市赤荻(あこうぎ)外山のオオバギボウシ(大葉擬宝珠) 2013年8月11日(日)

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2013年8月11日(日)、一関市博物館(字沖野々215番地1)主催の館長講座の第1回が同館で行われましたので聞きに行ってきました。この博物館の主任学芸員をされている方に紹介された一関市赤荻(あこうぎ)外山の阿部さんの家を訪ねるため少し早目に出かけました。

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(上と下)一関市赤荻(あこうぎ)外山にある阿部さんの家(6/8撮影)。

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私と同世代のご夫妻にお会いして山野草などの話をした後、庭を見せていただきました。阿部さんの家では、草花類の手入れは主に奥様がされているようで、「農作業の合間の手入れなので…」などと謙遜されながら庭を案内してくださいました。

オオバギボウシ(大葉擬宝珠)は、先日も東山町安養寺のものをアップロードしたばかりですが、掲載させていただきます。

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ユリ科 ギボウシ(ホスタ)属 Hosta:東アジアの亜寒帯から温帯にかけて、40種が分布する根茎のある多年草。地面際に塊状の根茎があり、太い根がある。葉は根茎から株立ちし、葉柄は樋(とい)状、葉身は卵形から線状で、裏に突出した平行脈があり、長さは10~50cm、花茎は長さ20~150㎝、花は一日花で白色から紫色。総状花序に頂生する。花被は途中まで合生し、下部は細い管状で、上部は釣鐘状に広がり、先は6裂する。苞の形と花序の軸との角度、葉形、葉裏脈上の突起物の有無、花被内面の着色、花冠合着部の線状透明部の長短などで識別する。

オオバギボウシ(大葉擬宝珠) ユリ科 ギボウシ(ホスタ)属 Hosta sieboldiana ( var.gigantea)

山地や岩場、丘陵の草地、林内など幅広く生育する多年草。高さは50~100㎝。葉は円形または卵形で、長さ30~40㎝と大きく、表面で凹んだ脈が目立つ。葉柄は長さ30㎝近い。葉身の基部は葉柄まで流れていない。葉裏脈上に小突起がある。

7~8月、花茎の上部に白色~淡紫色の花を多数横向きにつける。花は長さ4~5㎝で、花被内側は一様に着色し、苞は開花時に開出して星状に見える。花は一日で萎む「一日花」。地域や生育環境によって、高さや葉の形などは変化が多く、日本海側のものをトウギボウシと呼ぶこともある。園芸品種も多い。若い葉柄は「ウルイ」と呼ばれ、ぬめりがあっておいしい。分布:北海道中部から九州、屋久島。

江戸時代から栽培されているトウギボウシは本種から生じた園芸品種で、花茎が短くて葉より抜け出ず、葉裏は灰白色を帯びる。[山と渓谷社発行「山渓ポケット図鑑2・夏の花」&同「山渓カラー名鑑・園芸植物」より]

https://app.blog.ocn.ne.jp/t/app/weblog/post?__mode=edit_entry&id=42875198&blog_id=82331 [peaの植物図鑑:一関市東山町「安養寺」のオオバギボウシ(大葉擬宝珠) 2013年8月3日(土)]

https://app.blog.ocn.ne.jp/t/app/weblog/post?__mode=edit_entry&id=40855579&blog_id=82331 [peaの植物図鑑:「サハラガラスパーク」のオオバギボウシ(大葉擬宝珠) 2012年8月19日(日)]

https://app.blog.ocn.ne.jp/t/app/weblog/post?__mode=edit_entry&id=35376740&blog_id=82331 [一関市末広一丁目のオオバギボウシ(大葉擬宝珠) 2010年8月24日(火)]