peaの植物図鑑

草や木の花や木の実(果実)、特に山野草が好きで、デジカメを持ち歩いて撮っています。2024年3月、85歳になります。

むろね山野草の会のフイリゲンジスミレ(斑入源氏菫)

2010年05月29日 | 植物図鑑

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2010年5月16日(日)、室根ふるさとセンター(一関市室根町折壁)で、前日から開催中のむろね山野草の会(佐藤智会長、会員29人)の「春の山野草展」に行ってきました。会員が育てた約60種、200点ほどの山野草が展示されていましたが、それらの中にフイリゲンジスミレ(斑入源氏菫)が1鉢だけありました。

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フイリゲンジスミレ(斑入源氏菫) スミレ科 スミレ(ビオラ)属 Viola variegata var.variegata

別名:フイリイヨスミレ(斑入伊予菫)シベリア、中国、朝鮮半島に分布し、日本では園芸品としてよく栽培されている。葉にはっきりした斑が入り、花の色も濃い。日本にははっきりした斑が入るゲンジスミレは自生しない。

日本で最初にゲンジスミレ(源氏菫)が見つかったのは愛媛県で、新種イヨスミレ(伊予菫)V.umemuraeとして発表された。その後長野県でも見つかり、フイリゲンジスミレ(斑入源氏菫)の変種であることがわかった。「ゲンジスミレ(源氏菫)」という和名は、葉の裏の紫色から紫式部を連想してつけられたもの。

ゲンジスミレ(源氏菫)V.variegata var.nipponica  別名:イヨスミレ(伊予菫)

優雅な名のスミレである。葉の裏が紫色なので、紫式部、源氏物語という連想でこの名がついたという。青森~岩手県の太平洋側、中部地方~関東地方の内陸部、岡山県、愛媛県と4カ所に隔離分布している。どの自生地も個体数は少なく、中々良い花にはお目にかかれない。そんなところも、高貴な平安貴族のイメージである。中部地方では耕作地周辺の土手から、明るい落葉樹林など、日当たりのよい乾き気味の所に1株ずつ生えている。草丈は5~10㎝。花期の葉は長さ2~4㎝の卵形~円形で、基部は心形。表面は暗緑色、裏面は紫色になるが、淡緑色のものもある。特に西の地方ほど紫色が薄くなる傾向がある。花は直径1.5~2㎝で、ごく淡い紅紫色。普通花弁の表側は白に近く、裏面のほうが色が濃い。各弁に紫色のすじがある。側弁の基部は有毛。葉や葉柄、花柄などにはごく短い毛が密生するが、肉眼ではほとんど無毛に見えるものが多い。花期は4月中旬~5月上旬。[山と渓谷社発行「山渓ハンディ図鑑6・増補改訂 日本のスミレ(写真・解説/いがりまさし)」より

http://430sou.web.fc2.com/deai/hugenji.html [フイリゲンジスミレ(すみれ想)]

http://io-net.com/violet/violet1/genji.htm [ゲンジスミレ すみれの部屋@(花の写真館)インターネットすみれ図鑑]

http://www.plantsindex.com/worldplants/russia/vladivostok/spring/gallery/html/023841.html[フイリゲンジスミレ]

http://homepage3.nifty.com/wako3/saibaiharu/huirigenzisumire/huirigenzisumire.htm [フイリゲンジスミレの栽培]

http://plaza.rakuten.co.jp/gardenc/diary/200804110000/ [白花のフイリゲンジシミレ- ガーデン倶楽部 - 楽天ブログ(Blog)]


むろね山野草の会のキシダマムシグサ(岸田蝮草)

2010年05月29日 | 植物図鑑

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2010年5月16日(日)、室根ふるさとセンター(一関市室根町折壁)で、前日から開催中のむろね山野草の会(佐藤智会長、会員29人)の「春の山野草展」に行ってきました。会員が育てた約60種、200点ほどの山野草が展示されていましたが、それらの中にキシダマムシグサ(岸田蝮草)が1鉢だけありました。

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キシダマムシグサ(岸田蝮草) サトイモ科 テンナンショウ(アリサエマ)属 arisaema kishidae Makino ex Nakai

別名:ムロウマムシグサ(室生蝮草)。本州の愛知県~近畿以西、四国の低山地の林下に生える多年草。葉は1~2個、小葉は5~7枚で鳥足状につく。小葉の長さ10~20㎝、幅3~5㎝、中脈に白斑が入る。花期は4~5月。花柄は長さ4~9㎝。仏炎苞は暗紫褐色、口辺部はやや開く。筒部は5~7㎝、舷部は著しく長く14~25㎝で先端は糸状になる。

http://hanapon.karakuri-yashiki.com/kisidamamusigusa.html [キシダマムシグサ]

http://plantdb.ipc.miyakyo-u.ac.jp/php/view.php?plant_id=894 [oNLINE植物アルバム~キシダマムシグサ]


一関市千厩町のクルメツツジ(久留米躑躅)

2010年05月28日 | 植物図鑑

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2010年5月27日(木)、一関市千厩町清田峠25-1にあるステーキ、ハンバーグ、焼肉などの店・ヒルトップ(HILL TOP)にランチのため立ち寄りました。この店は室根町との町境にありますが、ナナカマド(七竈)の木の下に植えられたクルメツツジ(久留米躑躅)と思われる植物が、日陰にもかかわらず」真っ赤な花を沢山咲かせていました。<stro></stro>’今猩々(いましょうじょう)’という園芸品種ではないかと思われます。

 http://www.hilltop8929.jp/ [ヒルトップ HILLTOP- 小梨/ステーキ、ハンバーグ、焼肉、焼き肉<食べログ>]

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クルメツツジ(久留米躑躅) ツツジ科 ツツジ(ロドデンドロン)属  Kurume Azalea

キリシマツツジ(霧島躑躅)Rhododendron×obtusumとサタツツジ(佐田躑躅)R.sataenseとの交配から、江戸期に福岡久留米藩士・坂本元蔵によって作出された系統で、現在最も人気のあるツツジ群であろう。花色が多く、明るく、花つきがよく都会の環境にも耐える強健なグループだからである。最も多く植えられる品種は紅桃色の’麒麟’Kurume Azalea cv.Kirinで、そのほか、紅色の’宮城野’cv.Miyagino、’花遊び’cv.Hanaasobi、’今猩々’cv.Imashoujou、白花の’暮の雪’cv.Kurenoyuki、’大勲位’cv.Daikuni、さらに’福彦’cv.Fukuhiko、’小町’cv.Komachi、’世界一’cv.sekaiichi、’薄緑’cv.Usumidoriなど多数ある。栽培:繁殖は挿木、株分け。花期:4~5月。[山と渓谷社発行「山渓カラー名鑑・園芸植物」より]

http://www48.tok2.com/home/artgarden/kurumethuthuzi.htm [クルメツツジ(久留米躑躅)]

http://d.hatena.ne.jp/conokix/20060228/p1 [難解なキリシマ・クルメツツジ群を紐解く- 街森研究所]

http://item.rakuten.co.jp/sibajuen/c/0000000146 [楽天市場 春に花をつける木>赤花の久留米つつじ(クルメツツジ)今猩々(イマショウジョウ)]

http://item.rakuten.co.jp/e-green-sora/tt06200016/ [楽天市場 久留米躑躅・クルメツツジ 今猩々]


一関市室根町の皆鶴姫神社&サトザクラ(里桜)

2010年05月28日 | 植物図鑑

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2010年5月16日(日)、一関市室根町折壁の室根ふるさとセンターで、前日から開催中のむろね山野草の会(佐藤智会長、会員29人)の「春の山野草展」を見に行ってきました。会場の近くに植えられていたサトザクラ(里桜)が今を盛りと花を咲かせていました。フゲンゾウ(普賢象)という園芸種ではないかと思われます。

山野草展を見た後、妻が是非立ち寄りたいという皆鶴姫神社(室根町矢越字高沢73-8)を参拝しました。この神社は、皆鶴菩薩・聖観音・不動明王を祭神とした神社で、昭和5年3月に小野寺慶三郎が勧請しています。(室根村文化財調査報告書第7集)

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皆鶴姫神社参道入り口は、気仙沼街道と呼ばれる国道284号線沿いにあり、標柱も建っていました。「Daily」というコンビニが目印になると思います。

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この神社を維持管理している小野寺進一氏宅。この日は神社参道が倒木で閉鎖されていたので、この家の奥様に案内していただきました。現在は参道が利用できるようですので、直接参拝できます。

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http://www5e.biglobe.ne.jp/~yagoshi/minaturuhime/murone%20desnsetu.html [やごし点描 皆鶴姫伝説]

http://miyagi-kankou.or.jp/wom/ser.php?sf/=2&cid=3922&cfg=1&tme=1 [気仙沼には義経と皆鶴伝説]

http://miyagitabi.com/kesennuma/kannonji/index.html [宮城の旅 気仙沼市 観音寺]

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サトザクラ(里桜):サクラを庭に植え始めた平安時代からサクラの品種育成が行われ、人為的な交配や実生による変異、または野生のものからの選抜育成などで、200種以上の園芸種ができた。これらを総称してサトザクラと呼ぶ。オオシマザクラ系の品種が最も多い。

フゲンゾウ(普賢象) cv.Alborosea室町時代から知られている代表的品種。花は直径約5㎝の大輪で、はじめは淡紅色、満開時にはほぼ白色となる。花弁は30~35個。雌しべ2個は葉化している。花期は4月下旬。[山と渓谷社発行「山渓カラー名鑑・日本の樹木」より]


一関市室根町「南流神社」&キシツツジ(岸躑躅)?

2010年05月28日 | 植物図鑑

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2010年5月27日(木)、皆鶴姫の守り本尊が祀られているという南流神社(一関市室根町折壁字向山乙87)に行きました。気仙沼街道と呼ばれる国道284号線から南に400mほどの所にありました。(JR大船渡線折壁駅を出て右へ、2つ目の信号を左に曲がり南に400m。駅から1200m・徒歩約10分。

南流神社室根神社より古く、1200年の歴史をもつといわれる。かって南流山観音寺という社寺だったという。源義経の愛妾とされる皆鶴姫の守り本尊が祀られている。この守り本尊は、皆鶴姫が鬼一法眼の怒りのため器舟(うつほぶね)に乗せられて流される時に、皆鶴姫の母親がこっそりと袂に忍ばせてくれたのが鉄仏の聖観音だという。(伝承)

義経は皆鶴姫を弔った後平泉に戻るが、このとき姫の持っていた観音像をこの神社に一時預けたといわれている。(「気仙沼の絵本」)「皆鶴姫伝説」は東北各地に流布しており、室根町矢越字高沢の皆鶴姫神社の皆鶴姫もその一人である。江戸時代に盲法師や瞽女および熊野修験などによって浄瑠璃語りなどによって庶民に広まったものと思われる。高沢の皆鶴姫神社には、皆鶴姫木像と聖観音木像が祀られている。[機関誌「東磐史学第30号」’特集・東磐井郡の義経伝説’より]

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南流神社室根神社より歴史は古く、昔は南流山観音寺と呼ばれていたらしい。「室根神社特別大祭」の時は荒馬先陣など神役が参拝する。収納庫に岩手県指定有形文化財「聖観音像」が奉られている。

http://www.ganshinsei.jp/ichinosekishi/548a.html [岩手県の神社:南流神社]

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キシツツジ(岸躑躅) ツツジ科 ツツジ(ロドデンドロン)属 Rhododendron ripense

川岸や渓谷の岩場などに生える常緑低木で、高さ1~1.5mになる。若枝や花柄、萼片には腺毛があって粘る。葉は互生し、長さ2~6㎝の長楕円形で両端は尖り、両面に伏毛がある。4~5月、枝先に紅紫色の花を2~3個開く。花冠は直径4~5㎝の漏斗形で5裂し、上弁に紅色の斑点がある。雄しべは10個。雌しべは1個で、子房には白い剛毛が密生しているが、腺毛はない。モチツツジとよく似ているが、モチツツジの雄しべは5個なので区別できる。蒴果は萼片に包まれ、褐色の毛が密生している。用途:庭木、花材。分布:本州(兵庫県以西)、四国、九州。[山と渓谷社発行「山渓カラー名鑑・日本の樹木」より] 

画像のキシツツジは、園芸品種のワカサギ(若鷺)cv.Wakasagiではないかと思われます。花は淡紫白色で、淡紫紅色のぼかしが入るものもあるとのこと。