peaの植物図鑑

草や木の花や木の実(果実)、特に山野草が好きで、デジカメを持ち歩いて撮っています。2024年3月、85歳になります。

遠野ふるさと村のコギク(小菊)  2015年10月20日(火)

2015年10月31日 | 植物図鑑

2015年10月20日(火)、遠野ふるさと村(遠野市附馬牛町上附馬牛5-89-1)の「大工どん」屋敷の花壇に植栽されているコギク(小菊)が、黄色くて小さな花を沢山咲かせていました。

 コギク(小菊)キク科 キク属 Chrysanthemum morifolium

日本にはキク(菊)の野生種が沢山あるが、栽培のキクについては、中国から渡来したものであることに疑いはない。キクの祖先は中国の北部に自生するチョウセンノギクと、中部に自生するハイシマカンギクの交雑品から出発し、唐の時代には園芸品が存在したらしい。日本には奈良時代には伝えられたと考えられている。

キクの品種改良が急速に進んだのは江戸時代で、大小さまざまなタイプのキクの品種が生まれた。栽培ギク(家ギクとも呼ばれる)は頭花の大きさによって、大菊、中菊、小菊の3つに分けられている。

小菊は頭花の大きさが直径9㎝未満の小形のもので、庭や畑でごく普通に育てられている。よく枝分かれして沢山花が咲くのが特性である。花形としては一重、八重、千重、丁子咲き、ポンポン咲きがあり、特異なタイプとしては伊勢菊に似た薊菊、ポンポンタイプの魚子(ななこ)菊、貝咲菊がある。[山と渓谷社発行「山渓ポケット図鑑3・秋の花」より]


遠野ふるさと村のサワフタギ(沢蓋木) 2015年10月20日(火)

2015年10月31日 | 植物図鑑

 

 

 

2015年10月20日(火)、遠野ふるさと村(遠野市附馬牛町上附馬牛5-89-1)の「弥十郎どん」屋敷を外から見た後、畑と田圃の間にある道を通って門前(かどまえ)側に戻りました。田圃が3つある中心辺りに植栽されているサワフタギ(沢蓋木)が、藍色(瑠璃色)に熟した実を沢山付けていました。

 サワフタギ(沢蓋木)ハイノキ科 ハイノキ属 Symplocos chinensis var.leucocarpa f.pilosa

谷沿いの林の縁などに生える落葉低木~小高木。よく枝分かれして、沢を塞ぐように茂る姿からこの名がついたという。ニシゴリともいう。また果実がルリ(瑠璃)色に熟し、葉がウシコロシ(カマツカ)に似ていることから、ルリミノウシコロシ(瑠璃実の牛殺し)の名もある。

高さは普通2~3m、大きいものは6mにもなる。樹皮は灰褐色で縦に割れ目が入る。葉は互生し、長さ3~10㎝、幅2~4㎝の長楕円形~倒卵形で、先は急に尖り、縁には細かい鋸歯がある。

5~6月、枝先に白い小さな花が多数集まってつく。花は直径7~8㎜で、長い雄しべが目立つ。果実はややゆがんだ球形で長さ7㎜ほど。秋に藍色(瑠璃色)に熟す。果実が白く熟すものをシロミノサワフタギ(白実の沢蓋木)という。実は野鳥の好物。分布:北海道~九州。[山と渓谷社発行「山渓ポケット図鑑1・春の花」より] 


遠野ふるさと村のガマズミ  2015年10月20日(火)

2015年10月31日 | 植物図鑑

 

 2015年10月20日(火)、遠野ふるさと村(遠野市附馬牛町上附馬牛5-89-1)の「弥十郎どん」屋敷を外から見た後、畑と田圃の間にある道を通って門前(かどまえ)側に戻りました。田圃が3つある中心辺りに植栽されているガマズミが、真っ赤に熟した実を沢山付けていました。

 ガマズミ スイカズラ科 ガマズミ属 Viburnum dilatatum

 山野に普通に見られる落葉低木。高さは2~4mになり、若い枝や葉柄、花柄などに毛が多い。若い枝は灰緑色で、古くなると灰黒色になる。葉は対生し、長さ6~15㎝の広卵形~円形で、縁には浅い鋸歯があり、先は急に尖る。葉の裏面には腺点がある。葉柄は長さ1~2㎝。5~6月、白い小さな花が多数集まって咲く。花は直径5~8㎜。雄しべは花の外に長く突き出ている。果実は長さ6㎜ほどの卵形で、9~10月に赤くなり、はじめ酸っぱいが、完全に熟すと甘く、野鳥もよく食べにくる。分布:北海道~九州。[山渓ポケット図鑑1・春の花」より]