2015年10月14日(水)、芦東山記念館(一関市大東町渋民字伊勢堂71-17)で「館長講座」が開かれるので、妻と一緒に行ってきました。記念館に出入りする広い道路の沿いに生えているノコンギク(野紺菊)と思われる野草が、淡紫色の花を沢山咲かせていました。
ノコンギク(野紺菊)キク科 アスター(シオン)属 Aster ageratoides ssp.ovatus
山野にごく普通に見られる多年草。よく枝分かれして、高さ50~100㎝になる。茎や葉にはかたい毛があり、触るとザラザラする。葉は互生し、長さ6~12㎝、幅3~5㎝の卵状長楕円形または長楕円形で、3本の脈が目立ち、縁には大きな鋸歯がまばらにある。根生葉は花の頃は枯れてしまう。花期は8~11月。頭花は直径2.5㎝ほど。頭花の外側を舌状花がグルリと取り巻き、中央部には黄色の筒状花が多数集まっている。舌状花は白っぽいものから紫色に近いものまでいろいろある。果実はそう果で、果皮がごく薄いので種子のように見える。そう果は長さ2~3㎜で、先端に長さ4~6㎜の冠毛がある。よく似たヨメナは湿った所に多く、葉はざらつかず、そう果に冠毛がほとんどないことなどで区別できる。古くから庭などに植えられているコンギク(紺菊)cv.Hortensisはノコンギクの自生品の中から選抜されたもの。舌状花は青紫色または紅紫色。分布:本州~九州。[山と渓谷社発行「山渓ポケット図鑑3・秋の花」より]