peaの植物図鑑

草や木の花や木の実(果実)、特に山野草が好きで、デジカメを持ち歩いて撮っています。2024年3月、85歳になります。

一関市大東町渋民のノコンギク(野紺菊) 2015年10月14日(水)

2015年10月16日 | 植物図鑑

2015年10月14日(水)、芦東山記念館(一関市大東町渋民字伊勢堂71-17)で「館長講座」が開かれるので、妻と一緒に行ってきました。記念館に出入りする広い道路の沿いに生えているノコンギク(野紺菊)と思われる野草が、淡紫色の花を沢山咲かせていました。

 ノコンギク(野紺菊)キク科 アスター(シオン)属 Aster ageratoides ssp.ovatus

山野にごく普通に見られる多年草。よく枝分かれして、高さ50~100㎝になる。茎や葉にはかたい毛があり、触るとザラザラする。葉は互生し、長さ6~12㎝、幅3~5㎝の卵状長楕円形または長楕円形で、3本の脈が目立ち、縁には大きな鋸歯がまばらにある。根生葉は花の頃は枯れてしまう。花期は8~11月。頭花は直径2.5㎝ほど。頭花の外側を舌状花がグルリと取り巻き、中央部には黄色の筒状花が多数集まっている。舌状花は白っぽいものから紫色に近いものまでいろいろある。果実はそう果で、果皮がごく薄いので種子のように見える。そう果は長さ2~3㎜で、先端に長さ4~6㎜の冠毛がある。よく似たヨメナは湿った所に多く、葉はざらつかず、そう果に冠毛がほとんどないことなどで区別できる。古くから庭などに植えられているコンギク(紺菊)cv.Hortensisはノコンギクの自生品の中から選抜されたもの。舌状花は青紫色または紅紫色。分布:本州~九州。[山と渓谷社発行「山渓ポケット図鑑3・秋の花」より]

 


一関市東山町長坂のヤクシソウ(薬師草) 2015年10月6日(火)

2015年10月16日 | 植物図鑑

2015年10月6日(火)、一関市東山町長坂字舘合の県道19号線(今泉街道)沿いの山際の土手に生えているヤクシソウ(薬師草)と思われる野草が、黄色い舌状花だけでできている花を沢山咲かせていました。本来ならもっと大きくなっているはずなのに、一度刈り取られてしまったのでしょう、草丈が低い状態で花を咲かせていました。

 ヤクシソウ(薬師草)キク科 オニタビラコ属 Youngia denticulata

 名前の由来については、最初に薬師堂のそばで見つけたからとか、薬用にされたからとか、葉が薬師如来の光背に似ているからとか、いろいろな説があるが、あまりはっきりしない。山野の日当たりの良い所に生える2年草(越年草)。よく枝分かれして、高さ30~120㎝になる。根生葉は花が咲く頃には枯れている。茎につく葉は互生し、長さ5~10㎝、幅2~5㎝の長楕円形で、基部は後方に大きく耳状に張り出して茎を抱いている。

花期は8~11月。枝先や上部の葉のつけ根に直径1.5㎝ほどの黄色の頭花をつける。頭花には筒状花は無く、舌状花だけでできている。舌状花の数は10個以上。葉が羽状に切れ込むものをハナヤクシソウ(花薬師草)f.pinnatipartitaという。分布:北海道~九州。[山と渓谷社発行「山渓ポケット図鑑3・秋の花」より]


一関市大東町渋民のニシキギ(錦木)の紅葉 2015年10/6(火)&10/14(水)

2015年10月16日 | 植物図鑑

2015年10月6日(火)、一関市立渋民市民センターに隣接する公園風の畑に植栽されているニシキギ(錦木)が、紅葉していました。沢山付いている小さな果実が熟して、朱赤色の皮に包まれた種子が顔を出していました。

2015年10月14日(水)、芦東山記念館(一関市大東町渋民字伊勢堂71-17)で「館長講座」が開かれるので、妻と一緒に行ってきました。前庭に植栽されているコマユミ(小真弓)が、真っ赤に紅葉していました。

 ニシキギ(錦木)ニシキギ科 ニシキギ属 Euonymus alatus

 秋の紅葉が見事なのでこの名がついた。山野に普通に見られる落葉低木。枝にコルク質の翼が張り出していて、奇妙な形になる。枝の形が変わっていて、紅葉も美しいことから、庭や公園などにもよく植えられている。高さは普通2~3m。葉は対生し、長さ2~7㎝の倒卵形。花期は5~6月。花は淡黄緑色で直径6~7㎜。果実は長さ1㎝ほどで、熟すと縦に割れ、朱赤色の皮に包まれた種子が1個顔を出す。枝にコルク質の翼が発達しないものをコマユミ(小真弓)f.ciliatodentatusという。分布:北海道~九州。[山と渓谷社発行「山渓ポケット図鑑3・秋の花」より]