2015年10月20日(火)、遠野ふるさと村(遠野市附馬牛町上附馬牛5-89-1)の「弥十郎どん」屋敷を外から見た後、畑と田圃の間にある道を通って門前(かどまえ)側に戻りました。田圃が3つある中心辺りに植栽されているサワフタギ(沢蓋木)が、藍色(瑠璃色)に熟した実を沢山付けていました。
サワフタギ(沢蓋木)ハイノキ科 ハイノキ属 Symplocos chinensis var.leucocarpa f.pilosa
谷沿いの林の縁などに生える落葉低木~小高木。よく枝分かれして、沢を塞ぐように茂る姿からこの名がついたという。ニシゴリともいう。また果実がルリ(瑠璃)色に熟し、葉がウシコロシ(カマツカ)に似ていることから、ルリミノウシコロシ(瑠璃実の牛殺し)の名もある。
高さは普通2~3m、大きいものは6mにもなる。樹皮は灰褐色で縦に割れ目が入る。葉は互生し、長さ3~10㎝、幅2~4㎝の長楕円形~倒卵形で、先は急に尖り、縁には細かい鋸歯がある。
5~6月、枝先に白い小さな花が多数集まってつく。花は直径7~8㎜で、長い雄しべが目立つ。果実はややゆがんだ球形で長さ7㎜ほど。秋に藍色(瑠璃色)に熟す。果実が白く熟すものをシロミノサワフタギ(白実の沢蓋木)という。実は野鳥の好物。分布:北海道~九州。[山と渓谷社発行「山渓ポケット図鑑1・春の花」より]