2012年7月14日(土)、花巻市石鳥谷町の国道456号線沿いに植えられたタチアオイ(立葵)が、様々な色の花を咲かせていました。
アオイ科 タチアオイ(アルセア)属 Althoea:アジアの南西部から中央アジアにかけて60種が分布する。二年草、低木で短命である。茎は直立し、花は茎に沿い多数つける。
タチアオイ(立葵) アオイ科 タチアオイ(アルセア)属 Althoea rosea
中国、トルコあるいは小アジア原産と考えられている多年草または2年草で、世界的に普及している。古くから庭の草花として栽培されてきた。春に種子から生えた苗は、丸みのある葉を根生するだけだが、翌年の初夏になると茎が2mほどに伸びて叢生する。葉は円形で互生し、掌状に3~5つに切れ込み、基部はハート形。
花期は6~8月。茎の上部に直径5~10㎝ほどの花が穂になってつき、下から上へと咲き進む。本来は一重咲きの5弁花だが、八重咲きや万重咲き、花弁に細かい切れ込みが入るものなど、いろいろな改良品ができている。花の色はピンク、紅紫、赤、白、クリーム、淡黄、紫黒などがあり、群生すると壮観である。最近の系統には、春に種子を播いて、その年の夏には開花する1年草の性質をもつものがあり、この系統が広まりつつある。また鉢植えにも向く小形の品種もある。雄しべが完全に弁化した万重咲きの品種は結実しない。栽培:容易だが、夏の高温多湿に弱い欠点がある。繁殖は実生または株分け。[山と渓谷社発行「山渓ポケット図鑑2・夏の花」&同「山渓カラー名鑑・園芸植物」より]