本棚の裏の小部屋

大人の広汎性発達障害の
確定診断を受ける前も受けた後も
相変わらず冴えない日々を送っています

ただいま

2010-05-01 | 健康
5月の初日、
生まれて初めて救急車で運ばれた。

家の中にドカドカと救急隊員が入って来た時は
それが異常な事態だと感じる程の余力も無かった。

自分の視界は額縁くらいで
目の前に居る人の顔くらいしか見えなかった。
口の中がカラカラで、質問にもろくに答えられなかった。

とにかく、今迄に感じた事の無い体の感覚で、
これはヤバイこれはマズイ、もうすぐ意識が無くなる、と感じ
力が尽き果てる前に「救急車呼んで」と夫に頼んだ。夕食の最中だった。
「ほんとに?そんなに具合悪いの?」「本当に早く呼んで」と言うのが精一杯だった。

私達家族が引っ越して来て間もなく東隣の旦那さんが亡くなり、
つい最近は西隣の旦那さんも亡くなっているので、間に挟まれたうちは?と
ちょっと気にしていたので、自分がこうなって担架で運ばれる時、「冗談でしょ」と思った。

見えるのは天井とか、夜空とかばかりで
周囲の状況を観察する余裕は全く無かった。
救急車の中で心電図と脈拍を測っている間は動物的な本能で危機を感じ、
意識が遠のくのをこらえる為、奥歯を噛んで、陣痛を逃す時の様な深い呼吸をした。

わたし、本当に、今日このまま死んでしまうのかと思った。
体中(特に腰周り)の力が抜け何かに「持って行かれる」様な感覚があり、
きっと、人が死ぬ時ってこういう状態になるんじゃないかとはっきり感じた。
動悸が止まらず、あの恐怖感は全く言葉に出来ない。幽体離脱直前みたいなのとは違う。

自分がいつも考えている様に
死はやはり「無」だと、その時改めて思った。意識が無くなって、それで終わり。

ブロクの更新も4月で終わりだなというのがチラッと頭をかすめた。
結構、ここで書いて吐き出す事で大分感情を整理したりストレス解消になっていたから。

戻って来られて良かったです。またどうなるかちょっと不安だけど。