日々の生活にみる驚きの中国

単身赴任中の中国(大連)で日々発生する“驚き”を強引かつ身勝手な比較文化で紹介。

これぞ求める中国の会社

2009年01月19日 | 比較文化
私が関与する小規模な会社がある。社員12名、中国人女性が社長である。過日、その会社の社員総会と忘年会に参加した。

この会社を一言で言えば実に家族的な会社。定時も残業もなく超法規的(?)な就業を行う。忙しければ社長も入って全員で仕事をして、時間が空いたら帰る。といっても社長とトランプ遊びで実際は帰らないのだが。

昨年度の業績に関して話があり、社員の1年間の労をねぎらっていた。その中で、個々の能力は評価せず、その能力ごとにみんなががんばることを強調。そして、がんばらない、協力しない社員は要らないと明確に宣言した。

次年度目標の話になった時、仮の数字を上げたところ、工場サイドから『少ない』と一斉に反対意見。もっと営業ががんばって上を目指そう・・・・・ 前向きな姿勢に感心した。どうしてもよその社員はよく見える。計算高い所は微塵もない。

中国の労務管理は日本人にとってかなり難しいところがある。究極はお金と思われがちだが、決してそうではないらしい。一旦、自分の親方と定めれば、その親方の面子を守るためには何でもするという気質も持ち合わせているという。この会社を見て大いに納得した。しかし、この社長でさえも、社員を全面信頼しているわけではない。実に厳しい。日本人はここができない。

その後、自前(食材を買い、社員が料理を作る)の忘年会。みんなに『お前はずっと中国にいろ』と言われた日には私だって飲まずにはいられない。私と営業担当課長は、白酒の集中攻撃で予定よりかなり早めに撃沈。その後の記憶は全くない。ちなみに、ビールも飲まずいきなりの白酒の一気飲みは始めての経験だった。

後日談で、社員は忘年会の後、家に帰り、全員が社長に電話をしたそうだ。『社長、ありがとうございます。がんばります。』 まるで、TVドラマのような話だが、嬉しいことにこれが真実。実に楽しみな会社だ。

来年の忘年会では敵討ちを!!




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