日々の生活にみる驚きの中国

単身赴任中の中国(大連)で日々発生する“驚き”を強引かつ身勝手な比較文化で紹介。

北風ながら

2012年03月31日 | 大連生活
年度末の影響か? 飛行機が満席状態のようだ。 出張者もやむなく1日延長となった。 それでは私の散歩コースをご案内。

中国は4日が祭日で、公共機関は土日出勤し、2日より4日まで連休。 人出が少ない。
 海辺も山もがらんとしていた。

牛の山から海の方向を見るとがらりと様変わり。 何もなかったのに。



UFOの下の芝生に緑がちらほら



商店街の入り口に靴の修理屋さんが10名ほどズラリと並んでいた。 同僚は靴の修理をしたかったらしく、一旦通り過ぎて振り向くと・・・・  『こっちに来い!』 みんな一斉に手招きだ。 おいおいカラオケの指名でもそうはしないぞ。 



目のまで日本人二人が興味深く覗き込むものだから、仕事は丁寧にしてくれたようだ。 ただ、最初に価格を決めておくべきだった。 失敗。



にほんブログ村 海外生活ブログ 大連情報へにほんブログ村

タクシー代の値上げ  実質2元

2012年03月30日 | 大連生活

現在、大連市のタクシーは初乗り8元、(10時以降は10元) この価格は永い間続いており今となっては確かに割安感がある。 ただ、バスは1元だから私にいわすればまだ高い。 私は深夜だろうが、雪が降ろうが、散歩、運動、まず使わないので関係はないのだが。

4月1日より石油附加費(サーチャージ)が加算され、乗るたびに1元払うことになるそうだ。 つまり9元。 (おじ様は夜の利用で、11元。) ついに来たか。

ところがである。

大体10元で払うのだが、お釣りの2元を積極的に払おうとする運転手は少ない。 以前は催促しないとくれなかった。 (オリンピック以降か? 意外とくれるようになった。) 一度、温泉に行ったのだが、お釣りをくれと催促したら、「こんな所に遊びに来るのに、2元位いいじゃないか」とぬかしおった。 お前に関係あるか!

本来、催促する方も嫌なもの。 面倒くさいので諦める日本人が多い。 私は、お釣りを出すまで車内で動かないことにしている。 それでも出さなければ、相手の顔を見つめてやる。 その次は、「あんた忘れてるよ」 大体出してくれる。 ただ、100元で払おうものなら、90元まで。 誰が2元を渡すか・・・ これは私も諦める。

これからは、10元で支払、1元のお釣りとなるのだろうが、もらう方も催促してまで1元を・・・  んんん~  たぶん、運転手もそこを突いてくるだろう。

日本人にとっては今回の1元は2元に等しい。 もう1元追加していいから安全運転をお願いしたい。


にほんブログ村 海外生活ブログ 大連情報へにほんブログ村

二重価格

2012年03月30日 | 大連生活
学校で先生との話より
例文で「この商品は日本より中国の方が高い」・・・ 得意の雑談へ一直線。 確かにそう。 食料品は安いと思うのだが、衣料関連は買う気にもならない。 理由のひとつ、中国の増値税(一般に17%)、日本の消費税(5%)の話をしたのだが・・・ それは何? ときた。 意外な反応に驚いた。 税込価格の表示で、その中に増値税(消費税)があると言う意識が全くないのだ。 

やはり中国はステップを踏んでない。 日本では、物の値段があって、後で消費税が付いてきた。 商品と税金は意識している。 意外とタバコは当初より税金があり意識は薄い。 テレビも白黒、ブラウン管、カラー、薄型と進歩。 中国はいきなりカラーで薄型。 たぶん日本人のタバコの感覚? 

売る側は領収書なし(増値税除外)の選択は意識していると思う。 無論仕入れも増値税を除外していれば。 市場では、(道端商品は全て)増値税を除外したものもあり、同じ商品でも二重価格。 

道端や、農家で買った材料で料理を作って販売した場合、増値税が入っているとは思えない。 仕事上でもよくあるんだが、「領収書は要りますか?」 なければ安くなるのだ。 この手口はいろんな業種で行われているようだが、外資系には出来ない芸当。

そこで激しい価格交渉が展開される。 つまり、最初から17%のダウンは可能なはず。(レジがあるところは無理?) 相手が売上を除外すればいい。 激しい交渉でもなく、すんなり大幅に落とす。 そこに増値税がどうのこうのとか関係のない話。 ちなみに交渉スタートは半値8掛けだそうだが、さすがに私はそこまで面の皮は厚くない。

同じ商品であれば、日本より中国が高い。 それが中国製であっても税金の関係で日本が安い。 日本から見れば、安かろう、悪かろうかも知れないが、中国に住む日本人に言わせれば、高かろう、悪かろう。 だから買い物は極力日本で。 中国人旅行者が海外でまとめ買いするのは当然。 ただ、バブルの中国と、はじけた日本とではレベルが違うのだが。 


にほんブログ村 海外生活ブログ 大連情報へにほんブログ村

二重価格

2012年03月30日 | 大連生活
学校で先生との話より
例文で「この商品は日本より中国の方が高い」・・・ 得意の雑談へ一直線。 確かにそう。 食料品は安いと思うのだが、衣料関連は買う気にもならない。 理由のひとつ、中国の増値税(一般に17%)、日本の消費税(5%)の話をしたのだが・・・ それは何? ときた。 意外な反応に驚いた。 税込価格の表示で、その中に増値税(消費税)があると言う意識が全くないのだ。 

やはり中国はステップを踏んでない。 日本では、物の値段があって、後で消費税が付いてきた。 商品と税金は意識している。 意外とタバコは当初より税金があり意識は薄い。 テレビも白黒、ブラウン管、カラー、薄型と進歩。 中国はいきなりカラーで薄型。 たぶん日本人のタバコの感覚? 

売る側は領収書なし(増値税除外)の選択は意識していると思う。 無論仕入れも増値税を除外していれば。 市場では、(道端商品は全て)増値税を除外したものもあり、同じ商品でも二重価格。 

道端や、農家で買った材料で料理を作って販売した場合、増値税が入っているとは思えない。 仕事上でもよくあるんだが、「領収書は要りますか?」 なければ安くなるのだ。 この手口はいろんな業種で行われているようだが、外資系には出来ない芸当。

そこで激しい価格交渉が展開される。 つまり、最初から17%のダウンは可能なはず。(レジがあるところは無理?) 相手が売上を除外すればいい。 激しい交渉でもなく、すんなり大幅に落とす。 そこに増値税がどうのこうのとか関係のない話。 ちなみに交渉スタートは半値8掛けだそうだが、さすがに私はそこまで面の皮は厚くない。

同じ商品であれば、日本より中国が高い。 それが中国製であっても税金の関係で日本が安い。 日本から見れば、安かろう、悪かろうかも知れないが、中国に住む日本人に言わせれば、高かろう、悪かろう。 だから買い物は極力日本で。 中国人旅行者が海外でまとめ買いするのは当然。 ただ、バブルの中国と、はじけた日本とではレベルが違うのだが。 


にほんブログ村 海外生活ブログ 大連情報へにほんブログ村

目のやり場 

2012年03月29日 | 比較文化

世の女性、おしゃれの吸収力は早い。 街中に日本、韓国(中国語版)のファッション雑誌がずらりと並ぶ。 おしゃれ度が上がる中で、ごく普通にパンストが使われるようになったように感じる。 北国だけに、どうも中にパッチのようなものが入っているのもあるようだ。 それはそれでいいのだが・・・・

何か勘違いしてないか? やはり尻(お尻というべきか)が見えたらまずいでしょう。 パンストはパンスト、パンツルックとは違うでしょう。 尻丸見え(?)丸出しする子をよく見かける。 親父に限らず男の好みは見そうで見えないが・・・ 男がわかってないなぁ~

先日、日本人と中国人女性が会社に見えた。 商談の折、これを見て下さい・・・ 床に置いた物を取ろうとする時に、スカートはあるものの形だけ、ばぁ~ん と思いっきり尻丸出し。 それも目の前で。  見ろといわれたから見たのだが、商品よりも尻に視線が・・・  同席する日本人は思わず目をそらした。 本人、同席の中国人は平然としている。 私ら親父がおかしいのか? その子を連れてきた日本人も目をそらしたので同類のはず。(笑) 

写真で紹介して私が言ってることが正しいこと証明したいのだが、まさか尻を追いかけて写真を取るほど変態ではない。 実に残念。

おしゃれは上品でなければ・・・ 品がなくなったら逆効果。 まだまだ勉強不足。


にほんブログ村 海外生活ブログ 大連情報へにほんブログ村

中国の歌

2012年03月28日 | 大連生活

最近中国の歌にはまっている。 昔の歌もなかなかいいものだが、日本や韓国の影響を受けた軽快な曲も好きだ。 通勤バスでのヒアリングの勉強はどこへ? 音楽を聴きながら、歌詞を追う。 これも、また勉強というよりも、酒の飲みすぎ? 頭の回転が悪い時はこれに限る。

中国の歌はいわゆる一番、二番がない。 ひどい(?)のは2回繰り返しもある。 歌い方を変えるのもある。 ほとんどは1番の後半(サビの部分)を2番で歌い、最後におまけを付けるパターン。 

いい曲が見つかると、ネットでダウンロード、歌詞を探し読めない文字にピンインを・・・ では本番、せっかく練習しても新しい曲はない場合が多い。 あったとしても歌詞の文字が違い(昔の字)悲惨な結果となる。

駐在の人はやはり中国の歌の決め球を持っているようだ。 それは日本からの出張者の接客時、中国人相手の飲み会の時、やはりこれも必要なものでは。 曲調もバラート系から踊れる曲まで。 中国人相手では、“朋友”みたいな元気な曲もまた必要。 



にほんブログ村 海外生活ブログ 大連情報へにほんブログ村

あなたもスマホ?

2012年03月27日 | 大連生活

ニュースを見て驚いた。
『中国大陸の従業員の84%がスマートフォン(多機能携帯電話)を保有し、保有率が50%前後の欧米各国に比べて高かった。中国の保有者の38%が会社の支給品だった。』  それにしても84%とは・・・・ やはり面子がものを言ったか。

そういえば周りはどんどん変わってきている。 この前、人のをいじっていたら“これは偽もの”と白状、確かに動きは悪かった。 これも84%に入っているの?

自分で買うには高価なもの、3,000元~5,000元ほど。 業者に買わせたか、お姉さんたちはお客さんにおねだりしたか? 

いろいろあるにしろ私の携帯電話はカメラもついてない。 電話とメールが出来きて極力小さいもの。 親父用の電話で、4年近く使っている。 さすがに最近は人前に出しずらいほど旧式。

スマホを買うなら日本語版で、多機能であれ、中国語ではわからない。 でも中国語も使えるもの。 親父がそんな見栄をはる必要もないのだが、持たずともせめて使えるくらいは・・・ 真の親父にはなりたくないのだ。 ご同輩いかが?



にほんブログ村 海外生活ブログ 大連情報へにほんブログ村 

子ヤギへの期待

2012年03月26日 | 大連生活

天気予報で10度を超えてきたようだ。 これがくせもの。 広い大連のみならず、地区の温度差は意外と大きい。 むしろ、風向きが気になるところ、同じ気温でも北風は入ると体感気温はぐっと下がる。 風がなければポカポカ陽気と感じるから面白い。 この時期が厚手のコートを敬遠すると風邪をひくはめに。 意外と難しい時期。

会社の芝生にちらほらと新芽が出始めた。 小さな緑が新鮮に感じる。 芝生はまだしも、雑草が気になるところだが、ここで“ヤギさん”の出番。 子ヤギはうろうろ新芽を求めて動き回っているようだ。 昨年は雑草が大きくなってから、新芽しか食べないとは知らなかった。 今年こそ、新芽を食い尽くして欲しいのだが・・・ どうなることやら。 もしもこの期待を裏切ったら、今度こそ売却、食用になるしかない。


にほんブログ村 海外生活ブログ 大連情報へにほんブログ村

日曜日の風景

2012年03月25日 | 大連生活

晴天ながら風は冷たい。 買い物に出かけるといよいよ始まった。 中国では結婚式の時に豪華な写真集を作るのだが、写真屋さんのイベントが行われていた。 休みの日には道端これらのテントがズラリと並ぶ。 中国ならでは。


ステージの上では“愛の告白”が・・・


以前聞いた話では、大勢の前で愛の告白をするとか。 事実かどうかは未確認。 現実的には、田舎から出てきて、先に同棲が始まり、その時点でみんなが知っているというパターン。 意外にこだわりはなさそう。

これも春の風景。 また冬を乗り越えたという実感が・・・



にほんブログ村 海外生活ブログ 大連情報へにほんブログ村

変化の確認

2012年03月24日 | 大連生活
目覚めると窓から今日の天気を確認するのだが、最近は気になる解体工事に目が行く。 窓から見る住宅街は、以前は最先端の住宅地、高層マンションもなく、見通しがいい。 この現場は急ピッチで進んでいるようだ。


その先には海、なのだが、その視界をさえぎりだした、マンション郡。


今日は土曜日、同僚の打ち合わせに同行して久々大連市内へ出かけた。 同業社を2箇所回ったのだが、1社は、ここが会社か? いかにも・・・といった場所。 古びたビルの座る場所もない。 商談も立ち話。 次に行ったのは高層ビル。 社長室から見る景色はこの通り。




食事に出かけた時に以前から目立っていた工事現場の真下を通ったのだが、相変わらず、目立ち、迫力がある。



高層ビルが建ち並べば都市化、近代化というのだろうか? その過程において、車は急増、駐車場もない。 道路はいたるところで渋滞。 都市計画は? この混乱は先が見えない。


にほんブログ村 海外生活ブログ 大連情報へにほんブログ村

近況報告

2012年03月22日 | 大連生活

最近ご無沙汰のブログ。 ここの所来客続きで、昼の打ち合わせ、夜のお付き合いが続いている。 営業関連のスタッフはもう限界を超えてるようで、夜の部は私までSOS、接待係でいざ出陣。 脱日本で、中国での調達とバイヤーが走り回っているようだ。

隙間を狙って学校へ。 疲れてますね・・・ 中国語で言ってみて、『ぜんまちゅーまれい?』 わざわざ言わせるな! 結局“酒の飲みすぎね”となるので始末が悪い。 説明しても始まらない。

酒の席でも仕事をするのが日本人。 仕事は忘れて・・・・ 彼らもなかなか頭から離れない。 歌の合間は仕事の話、とは言え、会社とは違いリラックス状態でスムーズに進む。 お互い頭がやわらかくなってむしろいいアイデアがで生まれる。 やはり親父はこのパターンには強いところがある。 ただ、翌日それを思い出せればいいが、それは別の話。 



にほんブログ村 海外生活ブログ 大連情報へにほんブログ村

先生の悩み

2012年03月20日 | 大連生活
現在の先生ではなく、当時学生時代に家庭教師として中国語を教えてもらっていた“先生”、時々QQで近況報告がてら連絡があっていたのだが、仕事上の悩みが爆発。 話を聞いてくれとの事。 

彼女は今は、大連市内、世界中の人がみんな知ってる会社の日本法人の会社(実名を避けるために無理やりな表現)で仕事をしている。 開発区に遊びに来るとの事で、では、久しぶり(たぶん2年ぶり)に会いましょうかということに。

仕事に関しては無論私が先生の立場。 それも日系企業(中国にある外資系?)。 まじめで、一生懸命な彼女はいろいろ壁にぶつかっているようだった。 

この手の悩みは聞いてあげるだけでいいものだが、内容は結構興味深いものだった。 本人はこれまで勉強一筋、入ってくる後輩は現代っ子のわがままばかり・・・・ 私から見れば同世代だが、彼女に言わせれば全く違う人種だとか・・・・ それは悩みもあろう。 

一方で、自分の会社の社員の悩みをここまで聞いたことがあるか? いかん。 反省しないと。 いつもブログには一方的に愚痴を書く私だが、今回の件でアドバイスしたのやら、教えられたのやら、いい経験になった。 

かつての恩師は遊びを知らない。 ならば、カラオケでも行きますか。 以前よりカラオケボックスに興味はあったのだが、行ったことはない。 私にしたら現在練習中の歌のチェックもしてもらえる。(笑) 

先生がんばれ!



にほんブログ村 海外生活ブログ 大連情報へにほんブログ村

今の時代まず実施

2012年03月19日 | 比較文化
一向に先が見えない外国人の社会保険加入問題だが、未だに進展めいた話は入ってこない。 いろんな会合の席で質問が続くのだが、取り扱い機関も降って湧いた話で右往左往。 ただ決まっているのは昨年の10月に遡って実施するというから、ものすごい技を使うものだ。

対して、日本では2年後に上げる消費税をすったもんだやっている。 このギャップをどう理解すればいいのやら。 世界の事情は日々変化している中、2年先の話・・・・  

結果、政策実施のスピードが違う。 出してうまくいかなければ修正していい、乱暴ながら激変する世界経済の中で中国流が現代的、現実的であるのは間違いない。

今朝のニュースで、大卒、高卒の就職率に関して報道されていた。 唖然とする数字に驚くばかり。 企業は、かつては販売拡大のため、今は生き残りのために最後の賭け(?)で海外に逃げる。 見てみろ、目先の現実を! 被災地、被災者の現状を。 二年後・・・ 確かに大切な話ではあるのだが、党を超え、理解できる人に絞って(金魚の糞は切り捨てて)、じっくり話し合ったらどうだろうか。 時間はあるじゃないか。 まるで学級会。 



にほんブログ村 海外生活ブログ 大連情報へにほんブログ村

食卓から

2012年03月17日 | 大連生活
今日は土曜日で学校、帰宅して残像があるうちに宿題、これは忘れてはならぬ・・・・ 使えそうな言葉を書き込んだメモをトイレを中心に張りまくる。 相変わらず形だけは作っている。 

ブログは? どうしたものか・・・ 外を見るとビルの解体が始まっていた。


夜、思わぬおすそ分け。 自家製のイチゴとの事。 安心して食べられる。 実にうまい。


カメラの中に残っていたので、ついでに最近の食事を。 成功した料理は写真で残すようにしている。 (暇だから) こんなものを作って食べているのだが、おかずと言うよりほぼビールのつまみ。 ただ、野菜と果物。 一人住まいは結構気になるもの。










にほんブログ村 海外生活ブログ 大連情報へにほんブログ村

他人事ではないような・・・・ 大連にも会社にも影響が

2012年03月16日 | 大連生活

大連地区ではよく話題となる、元大連市長の、薄熙来氏(現重慶市党委員会書記)。 今回腹心の副市長の米総領事館に駆け込んだ事件の責任で解任された。

歴代市長の中でも名物市長で、彼の父親は元副首相という。 最初、親の七光りかと思いきや、実は超“やり手”。 そうでもあろう、13億人を束ねるトップの域に入る人たちは、段階段階で勝ち抜き合戦、蹴落とし合戦を繰り返しているはず。 どっかの国の七光り族とはレベルが違う。 しかし今回だけは政権交代の権力闘争に巻き込まれてしまったようだ。

私は、薄氏が大連市長時代に通訳をした事がある方と時々食事する機会がある。(例の紹興酒もそう) 彼もこの話になると目を輝かせて話してくれる。 当時の大連が一番活気がった。 汚職を嫌い徹底的に取り締まった。 夜でも呼び出しの電話が入り、当時の側近は酒も飲めなかったそうだ。 大連に日系企業を数多く誘致したのもこの時代では? 日本企業にとっては大恩人なのかもしれない。

今回の発端も、薄氏が現職重慶市(北京直轄)で側近の王氏とともに暴力団一掃の政治キャンペーン「打黒」にあるようだ。 法律を超えた手段だったとか報道されているが、相当強引にやったのであろう。 その側近が米総領事館に駆け込んだというから、その反動も想像がつく。 まさに命がけ。

確かにやりすぎた感はあるのだが、そこまでやらにとだめだと薄氏は感じていた違いない。 すんなり行けば、今年は次期首相の下で側近になっていた人。 権力構造が大きく変わるのだろうが、現首脳陣にしてみれば、大きく変わってもらったら困る。 庶民にはわからぬマグマの変動のような争い、しのぎ合いがあるようだ。 むろん、薄氏とパイプが強い大連周辺の現有力者にも大きな影響が出ることは間違いない。 何も北京の話だけでは終わらないはず。

中国移動の副社長辞任の報道。 これも政治的権力構造変化の結果。 すでに企業内にまで影響が出始めているようだ。 企業にとって、中国では特に政治的パイプは不可欠。 中国独特のところで、各社頭を悩ませる。 せっかく築き上げたパイプが崩壊するかもしれない。 権力構造の変化・・・・ 今回の出来事は、大連の会社には他人事ではなく、日本の首相が変わるよりも影響は大きい。

大連市としても、元市長が中央首脳とそうでないでは何かと違ってくるだろう。 珍しく大連は今日は雨。 


にほんブログ村 海外生活ブログ 大連情報へにほんブログ村