日々の生活にみる驚きの中国

単身赴任中の中国(大連)で日々発生する“驚き”を強引かつ身勝手な比較文化で紹介。

怖い 市民の目

2013年12月10日 | 比較文化

テレビのニュースでいろんな問題が取り上げられるのだが、中に、同僚が住んでいるマンションのエレベーターが問題になっていた。 翌日、本人に確認してみると、『そうですか。 この前落ちたそうですよ。 私も閉じ込められた人を助けましたしね。』 よほどの状況なようだ。

この問題。 なぜTVに取り上げられたのかといえば、ほぼ100%、住民の密告、通告である。 無力の市民にとってはこの方法が一番手っ取り早い実力行使、権利行使の方法だ。 中には、嫌がらせ的なものもあるだろうが、立場を変えれば、どこで、何を言われるか? 一番怖い手段でもある。 一般市民の通告を受ければ、受けた方は動かざるをえない。 動かなければ自らが攻撃の的となる。 

スタッフとの話。 年末になるとこれまでカレンダーや手帳の贈りものがあったのだが、我が社と取引のある中資系銀行さんは、今年は食事を含めて贈り物は一切廃止との事だ。 金欠か? と思いきや、これも❝大衆の目❞だそうだ。 政府が展開する腐敗撲滅闘争はお役人対象では・・・ そういえば、銀行も国営企業だった。 スタッフ曰く、『写真が怖いから』だそうだ。 

ほとんどの人が携帯(カメラ)を持ち歩いている。 監視カメラがそこら中にあるようなもの。 生意気な態度でもとろうものなら、狙い撃ち。 一斉射撃の的となる。 かわいそうな気もしないではないが、まあ、これまでがこれまでだから自業自得のところもあるし、一般市民はそう見ているからこそ、監視が厳しくなる。 

これから、年末・春節と続くのだが、今年の冬は宴会もさぞ減ることだろう。




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