日々の生活にみる驚きの中国

単身赴任中の中国(大連)で日々発生する“驚き”を強引かつ身勝手な比較文化で紹介。

お金から幸福度へ? 

2012年07月31日 | 大連生活
興味ある記事を見つけた。

学生時代を台湾で過ごした中国人の話だ。 初めて台湾に来た時の印象を「ぼろっちい」と吐き捨てるように言った。 今回20年ぶりに訪れた時の感想は、台湾人は礼儀正しく親切で、街の雰囲気も明るく、みんな幸せそうだ。 若者のマナーもきちんとしていて、中国の若者とはまるで違う。とにかくべた褒め。

この記者は、今回の発言を聞いて、中国人が街の外観や華やかさなど物質的な豊かさではなく、何か別の豊かさを社会に求め始めているのではないかと感じたそうだ。 なるほど・・・・

その人に質問、『今の中国と大学生だった20年前の中国のどちらが好きか?』

その人はきっぱりとこう答えた。「20年前に決まってる。当時はみんな貧乏だったけど、少なくとも平等な社会だった。今はそうじゃない」。 いわゆる勝ち組の彼女から出た言葉に中国の現実を見た気がした。 と結んであった。

勝ち組ならばいいじゃないか。 貧乏人はそう思うのだが、勝ち組の上はきりがない。 勝ち組の付き合いも大変なのだろう。 勝ち組でも不公平とでも言いたいのだろうか。 お金を持てば、お金で買えないものを求める? 精神的な幸福を求める?。 (やはり最後はブータンの幸福度係数か。)

人としての生活よりも、まるで戦争のごとく家族、友人を犠牲にした経済活動での金稼ぎ。 疲れもしよう。 何のために? 経済戦争が年々激化する中で、本末転倒ではと思ったりする。 幸せな生活を求めて仕事にがんばる。 がんばりすぎて周りを犠牲にする。 それで満足できるかどうか?

中国の何処に行っても建設現場(群)。 その数の多さに私は既に驚きを超える。 目の前にありながらも信じられない。 各地争って発展する中国を誇らしげ報道するメディア。 なのだが、まさか勝ち組がこのように思っているとは? 意外でもあった。 勝ち組は負けが怖い。 常に次の経済活動に挑まねばならない。 たまに勝ったり、負けを繰り返す、持たない者の気楽さを教えてあげたいものだ。 気楽に行こう!



にほんブログ村 海外生活ブログ 大連情報へにほんブログ村

家電としての機能

2012年07月30日 | 比較文化

既に大連も夏だと思うのだが、相変わらず、湿度が高く、すっきりしない日が多い。 夏らしくしゃきっとしてみろ。 この湿度は実に大連らしくなく、汗かきの私は洗濯物が溜まって仕方ない。

学校でのこと、個人授業で部屋は狭い。 中に扇風機がおいてあるのだが、いきなりビューッ! どう考えても日本では最高速度。 

『先生、いくらなんでも、最低でお願いします。』 『これが最低なんだけど。』 うそ~っ 見せて見せて。 ボタンは三つある。 では最高はどれ程の威力か? 押してみたが大して変わらない。 結局、ボタンは三つあるがスピードは一つという事?  壊れてる? 本来こんな扇風機? 寝る時には絶対使えない。

部屋のエアコンなのだが、シャワーの前には除湿をつける。 しかし、どう考えても効果は冷房級。 もしかしてこれも一緒? 温度調整をまめにしないと風邪を引く羽目に。

家電製品を買う時は、必ず購入品に電気を通して動作確認する必要がある。 販売する方も、必ずと言っていいほどやってくれる。 それが、きれいに梱包されている商品をわざわざ出す訳で、どう考えても、戻す時は大雑把にやるはず・・・・・  つい、『いいよ。そこまでしなくても』とやってしまう。 そのくせ、店を出て急に不安になるのだ。 やはり面倒でもその場で確認してもらうべきだろう。 後のクレームはややこしくなる。

日本の家電メーカーは機能、使いやすさを追及してきた。 むろん、価格も相応に高くなる。 中国でそれが受け入れられたか? むろん、評価は高い。 それはそうだろう、使ってみればその差は歴然としている。 でも、その分高いのだ。 結果、機能よりも本来の機能があれば安い方を選ぶ。 その背景は、家電は壊れるものと言う前提があると思う。 毎年進化する家電だが、寿命も5年も、10年もある必要はない。 使い捨て感覚で、いい商品を見ても、正しく評価出来るはずもない。 ただ、価格がありその評価基準は明らかにちがうようd

しかし、それが度を超えるととんでもない商品が出来てくる。 せめて扇風機の風速は3段階は不可欠だろう。 




にほんブログ村 海外生活ブログ 大連情報へにほんブログ村

目先の対処

2012年07月27日 | 比較文化

中国で生活して非常に気になるのが“目先の対処” その場が解決すればよしとし、先のことは知らない、その時にという考え(対処)。 

部屋の内装工事はこれが明確に出る。 見た目がよければ裏は総手抜き工事。 これまでの経験、洗面器の落下事件。 ドアを閉めたら、枠板が倒れた。 今回のガラスの自然破壊 掃除の時に当たっただけで、壁のカバー(名称?)が外れた。 細かい所まで言うときりがない。 全体の見た目はいい、形は出来ている。 だが、ひとつひとつの工事は実に雑、機能的でない。 

工事以外の日常生活でも、いろんな場面や状況でこれに類する行動がみられる。
車の駐車、もちろん自分の車を停めればいいのだが、区切り線をまたいで停める。 最悪、通路に停める。 海に行って砂浜(石の浜だが)にひまわりの種の殻を平気で捨てる。 ゴミは部屋の外の通路に置く。 目の前にゴミ置き場はあるのにだ。 

思考回路は簡単。

《 それでは壊れるよ。⇒ その時直す。》
《 そんなことしたら他の人が迷惑するのでは ⇒ それはその人が考える。》 

工事においては、技術が乏しい、やり方を知らない部分も確かにあると思うのだが、その前に意図的な“手抜き”としか言いようがない。 結構みんな器用さはある。 知らなければ知ってる人に聞けば、できるはずだ。 自分の理屈で、これこれだからこうしたと強く主張する。 この、“人に聞く”事をしないし、逆に、“人に教える”のも嫌がる。 『わからなかったら聞けよ。』 『知ってるなら教えろよ』

中国の一般的な商習慣として、建物代金や設備、機械代金の支払は、その10%は一年後。 保証金として残す。 相手がやるならお互い様だ。 当然の自己防衛策。 

中国人同士では 『そんなものですよ。』 と納得するからこれまた不思議。 いいわけないだろう・・・・ 私は納得できない。 物事には程度がある。

使えるからいいでしょ。 壊れたら直せばいいし。 
掃除の人が片付けてくれるからいいよ。 それが仕事だし。 
仕方ない、私は急いでいるから。 
人(客を含む)のことまでは・・・ 



にほんブログ村 海外生活ブログ 大連情報へにほんブログ村

こちらもオリンピック会場

2012年07月26日 | 経済動向

既に始まっているのだが、明日からオリンピックが正式スタートする。 連日、中国のテレビでも大きく報道されている。 それはそうだろう、ごっそりメダルが取れる国。 一致団結をアピールするいい機会だ。 (普段は日本との戦争映画というのが中国各地のテレビ局の定番) 世界中が厳しい経済状況下、せめてこの期間だけでも、盛り上がって欲しいものだ。 この際、みんな忘れて世界中一斉休業・・・・  やっぱ無理か。 そこまで出来れば“世界の祭典”の名に恥じないのだろうが。

話は大きく変わるのだが、先日、銀行の方と話をしたのだが、ここ数ヶ月の傾向として、小型投資案件が急増しているそうだ。 私は、日産の大連進出でさぞ・・・ と思っての質問だったのだが、意外な答えが返ってきた。 

製造業ではない、こじんまりした企業の大連進出と言うことだが、『なぜに今頃?』『そうなんですよ・・・』 二人でいろいろその理由を探ってみたのだが、わからない、理解できない。 要は、日本はさらに厳しく、海外に出る以外の選択義がなかったのだろうと言うのが唯一の結論だった。

時事速報のコラムに、“日本で強いメーカーが中国でも強い”と言うのがあった。 それはそうだが・・・・  では質問。 日本でNo,1の選手は、オリンピックでメダルに手が届くか?

かつて、日本の物づくりは世界一 と言われ続けたのだが・・・ 今は?  大手メーカーは各国のメーカーに大苦戦、逆転、撤退している。 地方大会(日本)で有力企業でも、中国はオリンピック会場と一緒。 世界中の企業が集中している。 商習慣(ルール、ハンディー)が違う中で、予選通過できるか・・・・ 

しかし日本の物づくり、得意分野はある。 個人戦になるとまだまだ強い。 大企業を支えてきた技術優先の中小企業群。 部分的に特化し、特殊技術を武器とする。 オリンピックでのメダル獲得に期待したい。 

ただ、物まねに関しては中国のレベルは相当高いし、スピードもある。 すぐに自分のものに出来る。 苦労して開発した技はすぐに盗まれ、団体戦で使われてしまう。



にほんブログ村 海外生活ブログ 大連情報へにほんブログ村

真夜中の破壊 

2012年07月25日 | ハプニング

昨夜はテレビを見ながら、ソファーの上でいつの間にか熟睡していたようだ。 12時ごろ目がさめ、ベッドに移動。 中途半端な眠気と戦っていると、いきなり ボンッ! 

何だ? 何だ? 

その後、カーテンの先で、ミシッ ミシッ ミシッ 



なんと、二重ガラスの内側が自動破壊。 こんなのありか??

建物本体のひずみがでて、物理的な力が掛かったのだろうが、この建物大丈夫?と思ってしまう。

その後ガラスは30分ほど ミシッ ミシッ ミシッ  気持ちがいいものではない。 次はバーンと飛び散るのでは? その影響で、外側のガラスも一気に・・・・・  もしもそうなると・・・・ 高層階の部屋だけにぞっとする。

今でも時々 ミシッ ミシッ ミシッ  何かが忍び寄ってくる感じでどうも落ち着かない。 むろん眠れるわけもない。 現在夜中の3時を回った。 今夜は眠れそうもない。

それにしても、高層ビルではこんなの有りなのか?



にほんブログ村 海外生活ブログ 大連情報へにほんブログ村

現地化を叫ぶなら

2012年07月24日 | 大連生活

中国ならではの問題が発生する。 まさか・・ 最近は、やはり・・・ またか・・・ お前もか・・・ 

問題が起こるたびに『やはり現地化は無理だ』と思うのだ。 本社サイドよく言われる、“現地化”なのだが、現地から見ると『とんでもない』と思ってしまう。 

現地化して、『業績さえ上げれば、好き勝手にやっていいよ。』であればいいだろう。 本社は『それでいい。』というであろう。 では、『好き勝手やって業績が上がらなかったら?』 というのが現地の人間の発想だ。

現地にいる人間は、その好き勝手の手口を知っている。 その手口は、まず日本にいる人には理解できない。 まだまだ中国には、会社を無視し(食い物にし)、私利私欲に全力をあげる風土がある。 (お断り:風土であり、むろん全てがそうではない。 優秀な、まじめな人はたくさんいる。) 

目が届かないと見るや、カビ菌のごとく繁殖する。 それに目をつぶる事が出来るか? 日本サイドはそれを知らないから言えることだ。 許せるわけがない。

『上司の命令ですから仕方ないです。』 ふ~ん。 それを日本では共謀というが、本人はまるでその意識がない。 日本人が言ったらやるか? 私は責任取れませんとくるはず。 (責任をとったことあるのか?)  ここには中国人独特の世界があるようだ。

では日本人は大丈夫か? それが人のことは言えない。 郷に入れば郷に従えを勘違い、これだけ日本人がいると問題有りの日本人がいて、そんな会社は、現地化が進み、好き勝手やられている。 かわいそうに本人達はそれに気づいていないのだが、逆に周囲はそれを知る。(中国人からの情報が該当会社以外の日本人に入ってくる。)

現地化とは、日本サイドが正しく現地を理解することから始まる。 正しく理解する為には、出張ではなく、せめて2年は駐在しないと理解の“り”も始まらない。


にほんブログ村 海外生活ブログ 大連情報へにほんブログ村

あなたは中国人に期待する?

2012年07月23日 | 比較文化

無愛想・・・ 中国人に対してよく使われる。 しかし、“愛想”に関して、外国人が日本人を見た時に、『ニヤニヤして気持ち悪い』とも言われた。 この逆の立場からすれば、それは当然の結果ではある。 しかしそれにしても“会釈”位いいだろうに。 慣れたとは言え、言いたくもなる。 バスには最初から期待しないが、タクシーは・・・ せめてスーパー、コンビにの店員は・・・ 

では、社員は? こちらは慣れてはいけない部分だが、まさか自分に挨拶、会釈しろとも言えない。 私はともかくお客様には・・・・  (客も客だが) 

朝会ってもあの態度。 このやろうっ と思うのである。 ただ、社員一人一人に私がしてるか? お互い様と言われてしまうかもしれない。 (ちなみに一部の社員)

サービスは? いいはずがない。 客よりも自分たちの雑談が優先。 少しは気を使って欲しいものだ。 ただ、日本人のサービスは世界一の評価がある。 ある記事によれば、客との絶妙な距離感が最高だという。 なるほど・・・ そうなんだと改めて思った。 

売り込みはあれだけ出来るのにサービスは無視。 その場で売れればいい、リピーターを増やそう、そんな不確定なことに努力はしない。 これは商売上手? 私は“へたくそ~”と思うのだが。
 毎日毎日、その場限りの一発勝負だ。

次にやっとくるのが基本的なマナー。 これもよく言われる話。 日差しが強くなると、上半身裸、Tシャツを胸まで巻くり上げ、でかい腹を突き出して歩く男性。 過剰なまでに露出する女性。 これもマナーなのだろうが・・・・ 家でやってろと言うしかない。(期待しない) 

でも、最近は並ぶようになってきた。 割り込む人にクレームをつける人(日本人以外)も出て来た。 と言うことは、今後期待できるかも。

大連地区、やはり日本人に限らず外国人が多い街。 他の地区よりも進歩している地区だと思う。 確かに以前よりは改善されてきたとは思う。 最近、お釣りを投げて渡されたことはない。 (買い物した食品は投げられたが・・) 愛想・サービス・マナー。 日本レベルとは言わないが、やはり客として扱って欲しい。

そう言えば、
部屋のインターネットが過日復旧した。 さすがに引込み線の修理までは気づかずに大苦戦。 修理の人・・・ 私の部屋は普段素足で使用。 むろんそれなりにきれいに掃除もしている。 玄関に靴が脱いであったら普通、靴を脱ぐだろう。 そこから、一般的にはスリッパなのだが、私は裸足。 その部屋に靴にカバーを付けて入ってきた。 足が臭いよりはいいか・・・・  工事が終わると、作業した周辺はゴミだらけ。 むろん、移動した家具を戻すはずもない。 “好了”で帰っていった。 大丈夫かこいつの工事は? 

空港のイミグレーションでは、手続きの後、『私の仕事を評価して下さい。』と音声が流れる。 満足・不満・・・ 4個のボタンから選ぶのだが、明確に誰が押したかわかる訳で、ここで不満を押しても記録に残されたらたまらない。 業務評価は自分達でやってくれ。 

でも、こんな意識があるのならと通るたびに思うのだ。 


にほんブログ村 海外生活ブログ 大連情報へにほんブログ村

緑を求めて

2012年07月23日 | 大連生活

日曜日の4時ごろには雨が上がった。 相変わらずの曇り空ながらも、今日はチャンスと緑を求めて散歩に出かけた。

紅梅のその名もズバリ“体育公園” 体育館、テニスコース、ローラースケート場、バスケットコート、周囲はアンツーカーの散歩コース。 夜までお祭騒ぎのように人が集まる場所なのだが、意外と少なかった。









こちらは室内。 名前も知らないのだが、水の中で芽を出しそろそろ引越しの時期?


花屋で鉢を購入して引越し


こちらも親から見ると孫が誕生したようだ。





にほんブログ村 海外生活ブログ 大連情報へにほんブログ村

週末の開発区

2012年07月22日 | 大連生活

最近は湿度が高そうだ。 早めのシャワーの後、外に出てみた。 外は風があり心地よい。
 
いよいよ姿を見えてきた新しいショッピングモールだが、工事が早い。 こんなものか?
金馬路 カイルンホテル横



五彩城に入ると、既に食材が並べられ準備完了。 呼び込みが始まっていた。 その食材だが、最近はかなり衛生的に管理されているようだ。



その先の広場にはビアガーデン。 賑わうのはいいのだが、ステージの音はうるさいほど。



広場で風に吹かれてしばらく座っていると、ゆったりした気分。 なかなかいいもの。


夜は蒸し暑い夜になり、夜が明けても曇り空、午後から雨となった。 風も強そうだ。




こんな日は迷うことなく部屋でだらだらと過ごす。 思考回路も停止中




にほんブログ村 海外生活ブログ 大連情報へにほんブログ村

夏の開発区

2012年07月21日 | 大連生活

昨夜は食事の後に公園に行ってみた。 右もも左も人だらけ、散歩、ジョギング、ローラースケート、社交ダンスに、横では集団(200人?)でなにやら踊っている。 こちらは独演会


朝はゆっくり・・・ したかった。 例によって結婚式の花火で起こされる。


買い物に出かけるとまたもやマンションの販促ショー。 どうでもいいのだが、このポジショニング。 変じゃない。


ついでにと海まで出かけてみた。 やはり・・・人、人、人







中に入っていくと







思い思いのBBQ


小ガニをとる人


海を眺める人



下を見るとでかい子供


焼きトウモロコシでも、これで4元(60円程度) 久々にまずいトウモロコシだった。


こんな場所に一人で来るのは私ぐらいのもの。 1人寂しく食べながら横を見ると


こいつは・・・ 思い出してしまった。 わけ合って実は自己所有の現物を持っている。 必要な方実費でお譲りします。 PR:夏は暑くて使えません。 自他にプールがある方、冬に水の上で読書をお楽しみ下さい。

話は戻って

今年の特徴はやはり車。 こんなとこまで入り込んでいる。


本日の驚き


わかります? これって立って乗っていいの?





にほんブログ村 海外生活ブログ 大連情報へにほんブログ村

人として、親として 

2012年07月20日 | 比較文化

中国では、発展する地域に出稼ぎに出のはごく普通の事。 父親だけではなく、母親もだ。 子供たちは親元の田舎に残される。 いわゆる“留守宅児童”である。 我が社でも、子供を生むと親元に預け、週末のみ子供たちと過ごす夫婦がいるのだが、仕事とはいえ、子供からて、育児、親の義務はこれでいいのか心配でならない。

過日知人が大連より車で3時間ほどの地に事務所を構え開業した。 夜電話が入り、『 ここは若い人は誰もいない。 いるのは年寄りと子供だけ。 やることなくて面白くない。』 独身のこの御仁、自分の出身地ながらも、電話の先で叫んでいた。

テレビでも再三留守宅児童が取り上げられている。 幼い子供が親と会うのは年に数回と言うから、かわいそうな現実だ。 田舎の子供達はほとんどが泣きながら親を待つ子供達。 親が改めて旅立つ時の子供達の表情は目に焼きつき忘れられない。

ある工場での話だが、17歳の女性が仕事をしていた。 内モンゴル出身という。 3年目と言うから、中学を卒業してすぐ来たはずだ。 やはり留守宅児童で、親は出稼ぎ、家にいても親はいない。 今度は自分も外に出たということになる。 

話では、友達の女の子は親戚に貰われたそうだ。 男の子は大切にもされるが、田舎の女の子はどうしてもこうなる。 誕生日にプレゼントどころか、電話もなかったとか・・・ かわいそうでならない。 そんなまだまだ子供達ががんばって仕事をしている。 生活の為とはいえ、子供を残す親も大変だが、子供達も相当な苦労している。  

こんな人たちが労働力となり中国は急成長をしている。 普段は、“人件費が上がる”と嘆く立場ではある。 『給料のことを細かく交渉するな』と言う人間だ。 しかし、人として、親として、こんな一面も理解すべきなのかもしれない。 




にほんブログ村 海外生活ブログ 大連情報へにほんブログ村

ハエ、蚊との闘い

2012年07月19日 | 大連生活

夏になると蝉。 開発区でもクマゼミが鳴いている。 不思議発見。 開発区限定での話だが、カラスは見ないが、カササギはいる。 佐賀県ではカチガラスというが、カラスに追われたか、ほぼ絶滅に近い。 蝉は茶色の羽のアブラゼミはいないが、まず白い羽のクマゼミだらけ。 この辺の生態系は? 

私の会社は・・・ 
夏になると“ハエ”なのだ。 そもそも田舎にある会社だが、近く(? 行ったことはない)の魚の加工工場と、以前紹介したてんの飼育場で大量に生産しているようだ。

事務所の机の上にはハエ叩きが常備されている。 むろん天井からはハエ取りリボンをぶら下げる。 見た目はどうでもいい、何とかしたいだけ。 憎きハエを追い、殺虫剤を手に巡回して回る。 日本に帰った時に、ハエ対策商品を買ってきたが、これがまるで効かない。 どうも中国育ちのハエは気合が違うようだ。

昨夜は蚊・・・ 外は霧が出て、蒸し暑くわざわざ高いところまで登ってきたようだ。 今までは蚊はいなかった。 高いところに来ないと思っていたのだが、以前の部屋は確かに網戸がついていた。 引越しして今はそれより高いが、網戸がない。 納得。 うっとうしい、眠れない。 たかが虫なのだが・・・ 昼も夜も大変だ。

今年は雨が多く、その後も湿度が高い日が多い。 今は街路樹のねむの木のピンクがきれいなのだが、こいつらは困ったもの。



にほんブログ村 海外生活ブログ 大連情報へにほんブログ村

定年退職 

2012年07月19日 | 大連生活

私の部署に50歳(定年)を迎える女性がいる。 親父の私にいわすれば、私よりも若く、まだまだ50歳なのだが、現行の労働法では定年となる。 どうしたものか。

この御仁、人付き合いが大の苦手。 周りはこの日を待っていたかもしれない。 他部署、むろん内部もなのだが、私は間に立ち、調整役も大変なのだ。 しかし、仕事は慣れもあり、いわゆるベテラン、ほぼ問題ない。 また、相手は遠慮(配慮)のない、強烈な大連弁ながら、アウンの中国語が通じる。 新人が入ったとして、中国の会計業務を中国語で指導が出来るほど私は優秀ではない。 中国の会計実務においては明らかに彼女の方が優秀だ。

中国人に多くみられるのだが、独自の世界を作り、それ以外は口を出さないというか、協力もしない。 しかし、残業目的で余計な資料、仕事を作ったり、あるいは忙しくしているふりなどしない。 私も『無駄な仕事を作るより、暇な時は暇でいい』と言う方だから、この点はしっかり守っている。 ただ、『暇な時は少し協力したら』と言いたいのだが・・・・ しない人だ。

周りなのだが・・・・
じっと見ているというのが正しいと思う。 事務所で始めての定年退職。 そして、ある意味での問題児(?)。 さて、会社はどうする。 冷たく切るか。 延長するか。 業務のみであれば、まずはクリアーしていながらも、先を考えると今のうちにとも・・・・ 

次に問題は
業務の引継ぎだ。 どう考えても丁寧に指導するはずはない。 彼女に限らず、中国人はまず人に教えるのは大の苦手、嫌がるといった方がいいかも知れない。 自分の財産(肥やし)を人にただで教えるという文化がまずない。 ましてやこのケース。 頭が痛い。





にほんブログ村 海外生活ブログ 大連情報へにほんブログ村

歩道が消える街

2012年07月18日 | 大連生活

先週の日曜日、久々大連市内に出かけた。 空港へは行くが、市内はまず久しぶり。 チングイ(電車)とも思ったのだが、日曜日は混むだろう・・ タクシーの移動に変更。 ところがそのタクシーがラッシュに巻き込まれた。 日曜日にこんなに混むとは・・・・ 今や車で市内に来るものではない。 駐車場もないだろうに、こんなに車で押し寄せて・・・・ ご苦労なことだ。

地下鉄はまだか? 開発区まで延びるのか? 連結するのか?  高速鉄道もいいけども、目先の交通手段をまず整備して欲しいところ。

まぁ~それにしてもどこを見てもマンションの建設現場が目に入る。 すごい。 一体この辺はどうなるのだろうか? 現在行政区の再編成が進められているそうだ。 統合される新規行政区は人口400万人というからこちらもすごい。 金州区と開発区が合併したのはついこの前。 いまだに開発区、金州区。 金州新区と言う人はいないと思うが、既に次の話がスタートしている。 何もかもが急激に変化する。

開発区の歩道が再整備されている。 道を広げるかと思いきや、相変わらず歩道、今や駐車場なのだが、表面を変えただけだった。 

それはそれとして、金馬路:中国銀行からマイカルに行く歩道、(レストラン街の反対側) 唯一堂々と歩ける歩道だったのだが、ついに線が引かれ駐車場と化した。 ちょっと見、残りは歩道に見えるが、ここは駐車する為の車の通路となる。 ならば人はどうなるの? これまで大きな歩道だったのが、一気に人は邪魔者となった。



大連は観光都市を目指している。 東北地区のみならず中国国内の観光地として多くの人が来ている様だ。 しかし、道路事情、歩道がこれではのんびり観光もないだろう。 ラッシュに巻き込まれ、道もゆっくり歩けない観光地ねぇ~ 魅力無いと思うけど。


にほんブログ村 海外生活ブログ 大連情報へにほんブログ村

上昇の歪と下降の歪からでる“混乱”

2012年07月17日 | 経済動向

深く考えることなく、いろんな言葉を使っているのだが・・・・ その都度辞書を調べているわけでもなく、これまでの経験(使われる場)により何となく意味を理解しているつもりに過ぎない。 

混乱とは、辞書によると、『物事が入り乱れて秩序をなくすこと。いろいろなものが入りまじって、整理がつかなくなること。』とあった。 むろんその通りなのだが、今使おうと考えている内容にはしっくりしない。 

普段慣れていることであれば、多少入り乱れても“混乱”とはさほど感じない。 その中に一つでも慣れていない、意外な事象などが発生、混じった場合、焦りも生じ、整理が難しくなる。 どうしても気になり、引きずられてしまう。 なぜ? 

慣れていることはそれが解決できなくてもどうなるか想像がつく。 何とかなる。 ところが、慣れていないこと、初めての事は先が見えない。 この、“先が見えない、想像がつかないこと”は必要以上に不安をかきたてる。 

中国は混乱するのか?
そういう意味では、混乱しないだろう。 先進諸国の事例で、教材は山ほどある。 むろん、このまま成長を続けるとも思っていないので、整理している段階だと思う。 まず、中国の予定が狂ったのは、世界中が不況になり、各国が中国を一斉攻撃(どころか、頼りにした)したために、予定外の急成長となった事だと思う。 

各国もいい加減なもの。 中国はソフトランディングできるのか? などと好き勝手に言っている。 まず、13億の国民は右肩上がりを当たり前と思い込んでいる。 先進各国、成長過程で全ての国が一度は深い谷に突き落とされ、再構築してきた。 中国国民全てがその事を学習をしているわけではない。 ものすごい自信家が山ほどいる。 強気! 強気!  もしも・・・・ 政府側の思惑とは違い、国民は混乱してしまうだろう。

中国の急激な成長は巨大であるがゆえに、いろんなところで歪みを生んでいる。 今の先進国はと言えばも、逆にこれまでの成長が止まり、むしろ下降し始めると改めて歪みが出てきているようだ。 上昇で生まれた歪と下降で生まれている歪。 これが世界中、いろんな業界の中で交じり合ってきている。 これぞ“混乱”と言うものではないだろうか。 どうなることやら。 



にほんブログ村 海外生活ブログ 大連情報へにほんブログ村