日々の生活にみる驚きの中国

単身赴任中の中国(大連)で日々発生する“驚き”を強引かつ身勝手な比較文化で紹介。

久々の日本人

2008年12月28日 | 比較文化
久々、日本へ帰国。なんといっても家族の元気な笑顔を見るとほっとする。早速ご馳走をと、『何が食べたい?』の質問。私は既に自信を持って決めている。我が家のご飯と味噌汁、漬物が食べたい。他には思い浮かばなかった。最近何を食べても美味しいと感じなくなった。下手でも自炊の食事が美味しくなっていた。

ご飯・味噌汁・漬物  こんなに美味かったか・・・・・ すごいご馳走に感じた。他に色々並ぶのだが、やはり3点セット中心だ。日本に、我が家に帰り、日本人に、家族に戻る瞬間だ。

帰国の報告に回ると、周囲はやはり年末だ。忘年会に出席、TV特別番組編成をみて、私も遅ればせながら年末を実感する。あわてて年賀状を作る。(書くとはいえない。PCで作る。)大掃除の計画が入り、私の帰国まで保留されていた雑用が言い渡される。せめて家にいる時はお役に立たないと!

そんな中、次なる出発も気になり、歯の治療や頼まれた品々、お土産の下見、ついでに宝くじも買おう。

会社へも出社した。みんな暖かく迎えてくれるものの、中国では今回の経済危機を理解してるのか?・・・やはり気になるところだろう。私たちがいる大連は、日本大手企業の出先工場が山ほどある。まず一番に生産調整される工場群だ。失礼ながら、会社の皆さんよりも経済の動きを目の前で見てるつもりだ。まだ日本はいい。

明るいお正月を迎えたい。そして少しだけ中国に染まった自分を洗濯したい。

クリスマスと年末の中国

2008年12月24日 | 比較文化
年末を迎えた。お正月はもうすぐだ。でもこれは日本人だけの感覚ではないかと思っている。 欧米系はクリスマスを前にほとんど帰国している。まず、見かけない。中国人は春節(1月末)に気持ちはある。 今年も終わるという年末を強く意識するのは日本人だけか・・・・

中国でクリスマスとは?
デパートでは確かにクリスマスソングが流れ、売り子はサンタの赤い帽子をかぶっている。クリスマス関係のイルミネーション、飾りつけ等々もないことはない。(少ない) しかし、気持ちがそこにない。日本人は正月前のわくわく感をクリスマスでごまかす感があるが、中国ではそれもない。ただ、日本人を相手にするカラオケはクリスマスパーティーなるイベントがある程度。確かに、すでに欧米系は帰国しており、日本人しかいないのだ。

中国人は春節の時はまず親元に戻る。その時は両親祖父母にはもちろん、兄弟にプレゼントを持ち帰るのだ。デパートの売り出しは11月終わりごろから始まり、みんなはその時期を狙って春節に送るプレゼントの準備を始めるのだ。クリスマスでは決してない。日本でいう年末が始まっているようだ。この頃から春節はいつ帰るか、バス、飛行機の予約はとかの話も出はじめる。楽しみに待っているのがよくわかる。

中国人は本当に親、祖父母、兄弟を大切にする。ちなみに、兄弟といっても一人っ子の国。彼らはいとこも兄弟というから複雑だ。でもそこまでするか? 少ない給料で本当にめんどうみがいい。本人の親でもそこまでしないぞ。

今年もあとわずか。日本にしろ中国にしろ楽しい年末気分を味わいたいものだ。ちなみに、私は日本の会社と中国の会社で忘年会に出席し、日本の正月と中国の正月を地元で過ごす。
中国の正月には赤いパンツでもはいてみるか・・・

いよいよ日本へ。日本から見た中国も楽しみだ。




駐在員の孤独

2008年12月17日 | 庶民生活
中国に駐在する日本人はほとんどが単身赴任。白人系は家族、少なくとも奥さんは一緒というパターンが多いようだ。韓国系は子供も一緒というのが50%程度か?面白いのは、日本で東京に単身赴任し、中国に長期出張。『どこに帰るんです?』と尋ねたくなる。ちなみに、東京だった。・・どこが拠点なのか? 働く日本人ここにありか。

仕事が終わり部屋に戻ると困ったもの。日本にいる時の近所づきあい、親戚づきあいがあるわけでもなく、全てが自分だけの自由な時間。最初はのんびり気分を楽しんだものの、衛星放送、DVDも飽きる。本はなかなか手に入らない。勉強すれば・・・(これがまた進まない)

外食にも飽き、学生時代以来の自炊に励む。買い物で食べたいと思った食材を適当に調理する。仕方ない外食よりはうまい。失敗してもうまい。でも1人で食べる。

この孤独感はなんだ? そうだ。自分以外動くものがない事に気がついた。とにかく何か自分以外で動くものが欲しいと感じた。大げさに言えば、帰りを待ってくれるものが欲しい。

部屋に観葉植物を置いた。これは週一回水をやるだけで済むが、だんだん大きくはなってきたが、動きは感じない。待ってもくれない。(そこまでの親近感はない)

次に熱帯魚を飼った。これは餌をやらなくてはいけない。私の帰りを待ってくれているような満足感を感じた。ところが、中途半端(浄化装置なし)で、掃除が大変。子供が生まれると分離しなくていけない。2週間で人にあげた。

子犬を試しにと2日間預かってみたがこれが大失敗。確かに帰ると飛んできた。たが、犬が気になって外出もままならない。さらに、マンションで子犬の夜鳴きはたまらない。犬を鳴かせないために、遊びの相手をしなくてはいけない。ベットからは手が届かずに、私も床に寝た。大変な目にあった。すぐに返却。

最近、花屋でシクラメン等の花を買った。これが真冬というのに私の部屋は床暖房で温室状態、温かすぎて花はすぐ落ちてしまう。来年花を咲かせることが出来るかどうか?まだ枯れてはいない。

うつ病にはなりたくない。やはり、カラオケしかないのか・・・・でもその前の努力は認めて欲しいのだが、これは言い訳か?



年末を中国で過す

2008年12月12日 | 比較文化
今日は12月12日 今年もうんぬん という時期を迎えた。町ではクリスマスソング、お歳暮は? 年賀状は? と気にしつつ、やることは忘年会というところ。皆さん忙しいというよりも、気分的多忙を実感されていることと思う。

そのような気分的多忙から開放されて2年目。中国にいるとどうしても、年末という気分になれない。年末年始の帰国予定も決まったし、航空券も予約済み。8月以来の帰国日は待ち遠しいものの、年末の実感がないのだ。何か日本人として損をしているような気がする。

中国にとって、年末といえば、全ての会社が決算だという程度。みんなの頭は春節(中国のお正月)にある。旧暦で毎年変わり、今年の中国のお正月は1月25日が大晦日。大花火大会の日となる。 前にも書いたが、春節には全員が新しい服を着る風習があり、その時の家族の服を買ったとか、帰省時の家族への土産を準備したとか、すでに準備は進んでいるようだ。あくまでも、その前のクリスマスプレゼントではない。いずれにしろ中国でも春節を前に気分的多忙はあるようだ。

私はこの気分的なそわそわを感じることが出来ないままに、日本のお正月に帰り、中国のお正月の前に戻る。実際は2度新年を迎えるようなもの。ただ、春節を迎えたところで、洗濯だけはしたこれまでのパンツですます私は、いずれの年末もそわそわするわけでもない。

お正月はその時期だけでなく、やはりその準備の気分的なものから始まっているような気がしてならない。やはり大きな損をしていると思うのだが・・・

今年は、日本も中国も不景気、不景気・・・・くらい話ばかりだ。そわそわより、不安が強く、勝ち目はない。せめて、お正月くらい。がんばって、そわそわして欲しい。中国を見習って、安くてもいい、新しい服を着ようではないか。

ちなみに、クリスマスはというと、中国でもデパート、ホテルはクリスマスツリーが飾られ、クリスマスソングが流れている。プレゼントが一般的か?? それはない。頭は春節だけだ。 そういえば、クリスマスにはりんごを食べると聞いたが・・・・?不思議。日本人は鶏を食べると答えておいた。

忘れてた。春節には自宅で飼っている豚を食べる。もちろん自宅で解体するそうだ。



一味違う今年の寒さ

2008年12月07日 | 比較文化
いよいよ本格的な大連の冬。昨日はマイナス10度とか11度を記録。朝方ではなく昼間。さすがに、ラジオ体操(中国の会社でも実施)の時など、毛のない私は、頭は痛い、耳は痛い。手を振れば手は痛い。寒いのではなく痛い。息をすれば肺が痛いという者もいるほど。 昨年はマイナス17度までいったことを思えばこれでも序の口か。
  
大連には氷祭りで有名なハルピン出身者も多い。彼、彼女達の話では、マイナス30度、40度というから想像もつかない。鼻水、涙は凍る。でも、ハルピン出身者に言わせると、『確かにマイナス30度になるが、ハルピンは風がない。大連はいつも風が強く、こちらの寒さがつらい。』ということだ。私はとんでもない所にいるのかもしれない。

もっと寒い話
地元で、それも1社で4,000人のリストラが発表された。先に韓国企業の逃亡を書いたが、今回の経済不況の影響はここ大連でもストレートパンチだ。とにかく早い。

去年はインテルの進出で3万人とも5万人ともの雇用が生まれる話で湧いていた。それにあわせ、ほとんどのホテルは5星申請のために、改造工事を行った。従来より広めのマンションもいくつも建った。白人向けの飲食店が数多く作られた。しかし、たぶんインテルの進出も白紙に戻ったと思う。またしても空き家のマンション。お客のいない飲食店となるであろう。プラス5万とマイナス数万人の差が生まれるのだ。

寒さが増すここ大連では、ほとんどの企業で減産、残業廃止、自宅待機等の動きをとっている。リストラ、廃業とまでは行かなくとも・・・・それら社員は会社の寮生活者がほとんどだと思う。彼らはどこに行くのか。田舎に帰っても何をする。残されたマンション、飲食店はどうなるのか。
  
私はこれからの中国が恐ろしい。やはり13億は多すぎる。今だ地方では餓死者がでるという馬鹿でかい国。自分の生活を守るため、生き抜くため、いつまでも国民は目を閉じていることは出来ないだろう。春先まで待てるのだろうか。




目を閉じる中国人

2008年12月02日 | 比較文化
知人の話だが、
ある時、カード類が入った財布の盗難にあったそうだ。海外傷害保険は警察への届出が必要となる。警察へ出かけ、盗難届けを出そうとしたが、受け付けてくれない。

話をする中でふと気づき、『私の管理不足で・・・』と表現を変えてみたそうだ。とたんに態度を変え、『あなたの不注意ですね。わかりました。』と受理され、盗難届けをさっさと出してくれたそうだ。

手続きで、外国人が絡むとかなり面倒になるらしい。加えて、中国人には悪い人はいないということだ。自国民を悪く言う証明書は発行できないという立場なのだ。

日本にも悪い人、悪いことは山ほどある。ニュースをみればうんざりするほど。それらは世界中に全てオープンだ。海外でそんなニュースをみると日本人として恥ずかしい。一方、中国はいいことばかりとは言わないが、極端に少ないのだ。それも都市部で隠しようがないことばかりだ。そんな気がする。いろんな数値も人口、国土を考えれば信じられるものではない。

世界の大都市で中国人が犯罪に絡む事件が多発し問題となっている。この事を中国人は知らない。

最近HIV撲滅キャンペーンが展開された。公表されている数字は正しいのか?どうしようもなく始めたのではないのか?

公務員のアルバイト、金がらみの事実はみんな知りながら、目を閉じる。お役人に、まして地元でたてつけば、本人のみならず親戚まで大変な仕返しが待っているのだ。

金融危機で、リストラが進み、大卒の就職先もない。失業者は急増している。田舎と都会のアンバランス。これから年末を向かえ、治安が悪くなることは確実だ。でも、中国は危機を早期に脱する・・・ のニュースばかりで、各地でどうなっているのか報道されない。大本営発表ではないのだ。

この国でいつになったら良しも悪しきも公表されるようになるのだろうか。悪いことを隠して(というか国民はすでに知っている)発展があろうはずはない。国民のレベルが上がるはずもない。



意外に? 厳格な中国

2008年12月01日 | 比較文化
温泉旅行忘れ話
帰ろうとする時に、入り口でお客さんと従業員がもめていた。『だめです。絶対にだめです。』

その一行はお母さん5人と女の子1人、男の子1人。問題はその男の子。男湯か女湯かが問題なようだ。その男の子は見た目小学低学年。子供はお母さんと一緒に・・・と半泣きだ。従業員はこの子は男だと主張して女湯に入ることを断固拒否している。この子を1人で男湯に入ってどうしろというのだ。私はしばらく見守った。お母さんも入浴を諦め、プールに連れて行ったようだ。

この話を中国人にしたところ、『当たり前ですよ。男でしょ。』だって。あんな小さな子供が女性に興味を持つわけもなく、見たの見られたのが気になるわけでもなかろうに。

こんなところはいかにも中国らしいと感じた。それにしては・・・・これもアンバランスか?

似たような話として
アニメの“クレヨンしんちゃん”。中国ではこれは成人映画とご存知か。
どうして??   未だに理解できないが、しんちゃんがすけべぇ~だから というのが理由らしい。

実態は違うだろうが、中学生を持つ母親から聞いた。中学生は男女交際は禁止とのこと。確かにグループ(クラスメイトの団体さん)では見るのだが、人前を二人で歩く中学生らしきカップルは見たことはない。それが高校生までかどうかは確認していないが・・・・もしかしたらありえる話だ。

こんなところは実にまじめな国民だ。反動が恐ろしい。