日々の生活にみる驚きの中国

単身赴任中の中国(大連)で日々発生する“驚き”を強引かつ身勝手な比較文化で紹介。

中国で露天風呂

2008年11月30日 | 比較文化
大連は冬。日本人としてやはり温泉が恋しくなる季節。友人達に誘われ日帰りが出来る近場の温泉施設に出かけた。

予約したタクシーが来た。 知らない人が乗っている・・・? 同乗してしばらくするとその人は降りた。 あぁ~ 相乗りか。 今度はどこかに止まりトランクに荷物を載せた。 あぁ~ 宅配便を兼ねているのか。 今度は誰か車に近づいてきて預かり物を渡した。タクシーも少し長距離になるといろいろ工夫して走っているようだ。どうりで、料金が安かった。

やっと高速へ。車で1時間ほどの距離。車窓にはレンガ造りの家々と赤っぽい土肌に枯れ木の山が続く。片道3車線の高速道路はりっぱなもの、またさらに工事が行われ、広い国土に道を作るのも大変だと改めて感じた。

ここは温泉施設か? 豪華なゲートを通り抜け、湖の横を通り・・なんと温泉施設の名前にに国際が入っている。これも国家事業なのか?確かに施設は立派なもの。ゴルフ場、スキー場、テニスコート・・・温泉も効能書きを信じればすばらしく、水もお湯もきれいだった。外の冷たい風に当たりながら露天風呂を満喫した。

中国人は風呂に入らない(田舎の方)と以前書いたが、やはり好きなんだ。入れないというのが真実か。日本人は贅沢な生活をしているということか。湯船につかるみんなの笑顔は一緒だし、リラックスしている。 ただ、ここに来てる人たちはお金持ちであろうが。

これで終わっては面白くない。
かつて、子供の頃。白人と一緒に風呂に入ったとき、やはり男として気になるものがある。白人のあのものは・・・・ 私はここでは、見た目、韓国人か日本人、外国人だ。そういう目で私も見られてるいのか? 見せつけるほどの自信もない。結論として、アジア系は一緒。残念ながら白人、黒人は来ていなかった。

このような施設に行くと、水着をはいて入る人が数名いる。台湾の人か? よくわからないが。 その時はその人数が少なかったので気が引けたのか、早々に脱ぎ捨てた。その後は堂々と揺らしながら歩いていた。あれはなんだったんだ。温泉は裸のお付き合いに限る。

お風呂のあとはお決まりのコース。
全身と足裏マッサージ。これが至福の時である。先ほどの話ではないが、日本人とわかるとどこが違うか観察している様子。彼女が発見したのは、『眉毛は黒いのにどうして頭は白いの?』答えが見つからなかった。アジア系は一緒だよ・・

写真は入り口にあった足湯(手前の樽ではなく先の方)日本と変わらない風景だった。





誰の言葉だ? 通訳の悲劇

2008年11月29日 | 比較文化
仕事をする上で、通訳の存在は大変貴重だ。もしもいなければ、私はヘレンケラーの世界となる。仕事というよりも、相手に気持ちを伝えられない苦しみ(ストレス)は耐えがたいものがある。まして、部下を持ち仕事をする身である。言いたいことは山ほどある。むろん、相手も同様である。

では、通訳してもらえれば伝わるのか??
仮に日本人同士で話をして、隣の部屋に移動してそれを他の日本人に伝えたとしよう。何%伝わるのだろうか。気持ちを伝えるとは非常に難しい行為だと思う。

人それぞれ、個性があり、経験がある。単語ひとつ、その感じ方は異なると思う。ましてや、国が違い文化が違う。その人間同士が異なる二つの言語を通じて気持ちを伝えることは至難の技といわざるを得ない。

当初、相手がうなずけば通じていると思っていた。だがみんなそこで失敗しているのだ。30%伝われば良い位の気持ちでないと。わずか30%である。まさか?そんな人が失敗しているのだ。もしも50%伝わっていたら私の仕事は完了しているかもしれない。

私の友人がアドバイスしてくれた。話をする時は、通訳が余計な神経を使うから、感情を込めない事。肝心なところは言葉足らずでも自分で話すこと。  なるほど・・・・ みんな苦労しているようだ。

さらに困る事。通訳の頭がよすぎると自分の考えを入れてしまう。通訳に自分の考えを勝手に入れてもらっては困るのである。又、相手の話を意味がないと判断して勝手に省かれても私の受け取り方は通訳とは違うのである。

通訳も大変だ。
要望を伝えることはほぼ問題ない。しかし、気持ちを伝えるとは、話し相手との人間関係がある程度必要である。では、その人間関係とは? 私と相手か、通訳と相手か? 

通訳も人間だ、がんばればがんばるほど本人の気持ちも入る。聞く方は私の言葉か通訳の言葉か聞き訳ができるだろうか。『お前にそんな事言われたくない。』となれば、悲惨である。

部下をしかるとき、それを人に言わせている。考えてみればとんでもない上司である。3人で話をするとしても、相手は話を聞く時、たぶん50%は私の言葉ではなく、通訳の言葉と受け取っていないか?

私が怒れば通訳が嫌われる。通訳が嫌われると、通訳に話をしたくないから話をしない。つまり私には話をしない。

諸悪の根源は 私が中国語を理解できない これだ。



驚きのプレゼント

2008年11月26日 | 比較文化
会社の食堂を委託している業者がみなさんにプレゼントがあるという。なんと“キジ”それも雄と雌の二羽(匹?) 

でもね・・・袋の中で動いているよ・・・えっ 生きているの? 生きたままかよ・・・・

『おいしいですよ』といわれても。確かにあなたは優秀な料理人です。でも、我々にはなんとも・・・ 羽を取る場所も、道具も、度胸もありません。 ねぇ~ 我々にどうしろと。 せめてきれいな羽と目がある頭は除いてもらえれば助かるんですが。
  
みんなで対応策を相談した結果、何事もなくおうちに帰ってもらおうということになった。 また、キジは中国では保護されているらしく、公安に見つかると罰せられるという話。ますます遠ざかってしまった。でもどうして無傷で捕まえたんだろうか? それも夫婦で。
  
嬉しそうに手渡す彼の笑顔にどう応えたらいいのだろう。 とりあえずありがとう。



やはりいた

2008年11月26日 | 比較文化
中国人の名前は13億いるにしては日本に比べ多くないようだ。中でも劉・周・付・趙・李・孫・王・等々は頻繁に聞く名前である。(地区によって違うのかは定かでない。)

基本的な作りは、 苗字1文字 + 名前1文字か2文字 となる。女性の場合は名前の頭の文字を繰り返し、愛称となる。りんりん  らんらん のごとく。
 
人員募集の面接時の話(実際に私は参加していない)

やはりいた、“金”さん。一方、中国で“福”“財”“玉”は好まれる文字である。もうお気づきであろうが・・・ それでは 『金玉』さんが存在するはず。 いたのである。それも若い女性だった。(たはっ・・)

この女性、中学のころから日本語が大好きで、すでに一級の資格を持つ実力者。履歴書を見ると、彼女は日本に語学留学し、その後帝塚山大学を卒業している方。面接に行った同僚の1人(日本人)は提出された履歴書の名前を見るなり笑いを抑えられず、失礼しまいとその場を立ち去ったそうだ。何せ、突然だ。気持ちはわかる。その場を離れたのはえらい。もちろん、その話を聞いて私はさらに笑ってしまった。

しかし、その後彼女は本当にえらいと思った。
日本語を勉強する中で、当然自分の名前が日本で何を意味するかは知っているはずだ。なおかつ、日本の大学で勉強している。若い女性が日本で書類を出すときに名前を“金玉”と書くのである。受け取ったほうもどう反応したら良いのか?? 双方が本当に困る状態だ。 『ふざけるな』と何度言われたことだろう。若い女お子がそこまでふざけるはずもないのだ。その後、仕方なく彼女はパスポートを出し、自分の名前を証明したことと思う。

同僚は、『もしうちの会社に入社したら名前を変えてもらいましょう』と真顔で提案した。確かに!この惨事を繰り返してはならない。でも、ここは中国、美しい名前なのだ。でも、日系ではやはりかわいそうか。

彼女に感謝したい。
これまで日本と日本語を好きでいてくれてありがとう!
笑った日本人を許してください。でも理解もしてください。

私の名前はどうなんだ? これから“こう丸”と言おう。




緑を守る中国

2008年11月24日 | 比較文化
私が住んでいる町には小高い丘を利用した公園がある。中でも山頂にUFOの形の展望塔は地域のシンボルでもあり、住民の憩いの場として多くの人がおとずれる。下から上まで木を敷き詰めた歩道もあり、常に緑を保っている。私は日々のコンクリートに囲まれた生活に疲れを感じ、休日には必ず散歩に出かけるお気に入りの場所だ。

ただ、日本にいれば緑はあって当然。しかしながら、大連は雨が少なく、冬はマイナスの世界、且つここは土質にも恵まれているとはいえない。このようなところで広範囲に緑を保つことは大変なことなのだ。

大連は中国でも美しい町として1,2を争う。この公園に限らず、道路、会社の中においても緑があるところは、相当の労力を必要とする。夏には毎日水撒き、冬は寒さから守る対策も必要だ。これからマイナスの世界を迎える。木々には風上の方にビニールシートが張られ始めた。

南国で緑に囲まれた生活しか知らず、雑草に悩まされる日々をおくっていた私は改めて緑の貴重さを思い知った。水と同様、緑もただではない。掃除の時に雑草を取れない中国人。これも貴重な緑なのだ。認識は大きく違い、その重要性はみんな理解しているように思える。

大連の山に大きな木はない。育たないのだろう。緑も一時的、普段は茶褐色の山だ。日本の自然がどれほど大切なものか。私は理解しようともしていなかった。山は緑だと決め付けていた。




語学は性格転換から

2008年11月24日 | 比較文化
過日結婚式に出席した。このような機会によく思うのだが、中国の人は実にスピーチがうまい。まず、堂々と、自信を持って、明確(ストレート)に話を進める。(といっても内容はチンプンカンプンとまでいかずとも、チンプンだが)笑うということは、ユーモアーも交えているということ。それを聞くほうも、漫画ではないが、目を輝かせて聞いているように思える。まるで、スピーチ大会の審査員のようだ。

日本人のある意味ほめ言葉か、控えめで、やさしくて、恥じらいを感じ、気を使う・・・うんぬんがある。日本人はストレートな表現は避け、話も遠まわしになる。彼らの立派なスピーチを聞き、中国人がすべてスピーチの勉強をしているはずもなく、そこに国民性の違いを感じる。考えてみれば欧米系の人と中国人は近い。日本人以外はそうなのか。(私が知る限り、日本人、タイ人は似ていると思うが。)

もしも、この調子で日本(日本語)で話したら我々はどう感じるのだろうか? 『相当に図々しいやつ、自信家』と感じるだろう。でも、中国人が中国語で話すときはやはりこれでないと相手には伝わらないし、聞いてくれない。

語学を勉強するとき、やはり図々しさは不可欠だ。本来やさしく、恥じらいを感じる私は、勉強した中国語を人前で自信を持って話せない。中国語は堂々と話す言葉だ。その前に恥じらいを感じて使わないのだからうまくなるはずもない。

さすが中国人は面接でも『日本語を話せます』とくる。中身といえば、私の中国語がまだましと思う人もかなり多い。すごくうまいと感じる人に『どのくらい勉強したの?』と聞くと、3ヶ月・・・ うそでしょ。 それが本当なら私は中国語のテキストは燃やしてしまうぞ・・

しかし、残念ながら3ヶ月とは言わないが、私の目の前で実行されてしまった。みんなそうだとは言わないが、短期間で語学が上達する人は日本人と比べてはるかに多い。

観察していると、おとなしく話すべき日本語を堂々と間違って使っている。あまりに堂々と間違うものだから、訂正してあげる。この繰り返しの結果は明らかだ。

今まで私は“語学はセンスだ”と思って自分を慰めてきた。英語・中国語と時間が掛かりすぎ。進歩のあとは飛行機雲と一緒だ。全て消えてしまう。

“語学は図々しさ”だ。へたであろうと、おかしかろうと堂々と使うに限る。語学を勉強するときはまず自らの性格を変えなくてはいけない。私は語学を勉強する性格ではない。今だ恥じらいを捨てきれない。言い訳を探しているわけではないがここらに原因があることは明らかだ。(無理やり比較文化に持ち込んでいるのは十分承知。)

日本人が外国で仕事をするには・・・・・
日本人ではよしとする、控えめ・やさしさ・恥じらい・気配り うんうんは全てじゃまだ。欧米、中国の人は全てストレートで図々しいと思ったほうがよい。遠まわしな表現は通じるわけがない。ましてやそこまで通訳できる人はあなたの前にはまずいない。

日本で『おまえは図々しい』と一度でも言われた人。海外に出るべし。世界中の言葉にチャレンジすべし。

中国と私?? 早めの交代が良いかもしれない。でもアメリカもだめか・・  タイに現地法人を!






早くしてよ(今度は)

2008年11月16日 | 比較文化
11月中旬に入る。中国は全ての会社が12月決算である。(実際は四半期決算で、最後の締め)。そろそろ現地の会社は09年度の事業計画作成(固める)に入る時期だ。海外にいると激変する為替相場も気になるところ、日系の各銀行は為替セミナーを開催し、計画作成をサポートしてくれる。

ところがである。
肝心の09年度のカレンダーがまだない。政府は09年度のカレンダーをまだ発表しないのだ。新暦・旧暦が混在する中国はそれだけでもややこしいのに、祭日が土日にかかった場合は、連休を作るべく前後に移動するのだ。

日本では夏には次年度のカレンダーは決まっている。というかルールがありどうなるかは聞くまでもない。印刷物はどうなるのだ?一気に処理するはずもないし、物理的に不可能だ。

困った国だ。人の都合は考えてくれない。世界中とビジネスを展開し、大きな影響力を持つ中国。人とはいえ、世界に対して迷惑だ。




中国のイメージカラー

2008年11月16日 | 比較文化
中国のイメージカラーといえば、皆さん”赤”と応えると思う。むしろ日本は?と聞かれたときが難しい。

車にもどこかにお守りを意味する赤い布を結んでいる。結婚式のお祝いの袋はもちろん真っ赤。日本の白に袋に赤・緑ののし袋は使用できない。白は死(葬式)のイメージになる。日本人が結婚式に呼ばれた時、豪華な日本のお祝い袋を準備していたが、直前に安っぽい封筒風の赤い袋に変更させられた。家には赤い紙に文字を書いたものが貼られ、魔よけを意味する飾り物は全て赤。さすがに赤は多い。家にしろ、車にしろ、また服にしろ”どこかに赤を使う”ことを強く意識していると思う。

昨年、中国人は春節(中国のお正月)には男も女も下着は全て赤。新しい靴・新しい服を着ると聞いた。まさか・・・もし本当だったら、風呂屋に行ったら面白いぞ。みんな赤の下着とはまず見る機会はない。 想像しただけで楽しそう。私は何色で行くのか、考えてしまう状況だ。 実はよく聞くと、年女、年男がそうらしい。それも1年中赤を貫く人も多いようだ。でも何枚赤い下着を持ってるのだろうか。 本当に余計なお世話。

寒くなるにつれて、町を歩く人はジーンズと黒っぽい服が多くなった。やはり地味な色が多いようだ。女性はおしゃれな人が結構多いが、それでも黒っぽい。中年親父の私は年をとる度に明るめの服を意識するのだが、中国の私の同年代に、私と同じ色の服を着た人はまずいない。これを中国人はどう見てるのだろうか?(エロ親父?) ちなみに黄色はすけべ~の色だそうだ。よかった黄色の服はない。










大連暖房となぜかパンスト

2008年11月15日 | ハプニング
11月15日より大連の暖房システムが稼動を始めた。来年の3月15日まで暖めてくれる。

南国育ちの私にはこれが最高の楽しみだ。なにせ床暖房の心地よさは何ともいえない。南向きの私の部屋は冬でも25度(現在28度)を超えてくる。時々窓を開けるほど、体の芯から温まる。外がマイナスの世界になっても部屋の中ではTシャツ、半ズボンの生活となる。昨年は夏物を整理して、また引っ張り出す始末。今年は失敗しなかった。

この暖房。期間中1平方メートル当たり23元。最低保証温度 16度か18度? これを下回ったら戻しがあるようだ。毎年11月に一括払いする必要がある。

実は一つの失敗が発生。
我々は中国人のマンションを賃貸契約しているのだが、中に昨年1月に契約した物件があった。そこで暖房費はいかに? 入居時に支払った1年分の家賃に含まれる暖房費は、入居年に支払い、1月から3月で使用ずみ。で、今年の分は別途支払いとなったのだ。なるほどではあるが・・・・
この期間中の契約は注意が必要だ。

全く関係ないが
今朝朝市を散歩した。なんとパンスト姿(下はももひきらしきものとパンストだけ)でおばさんが歩いていた。さすがにこれは中国でも異常。ただ、若い子でもパンストをしていると、スカートの時でも防備しない傾向は確かにある。女性の恥じらいに魅力を感じる中年親父はがっかりだ。でも、さすがに今朝は驚いた。(写真はご勘弁)





中国は早いぞ!

2008年11月12日 | 比較文化
現在の金融不況に対して、いろんな対策が実施されたが、中国のその対応の速さは世界中で高く評価されている。このでかい国で・・・どうしてできたのか。

中国で法律の発表はインターネット上で発表される。発表と同時に、今月からとか、来月からスタートとか・・・中には今月1月より・・・今何月だ!! たまったものじゃない。これでも知らないでは済まされない。

ここからが面白い。これは企業所得税法と最近改正された労働法関係で経験した話である。

税法が発表され、それに従い処理方法を変更しようとしたところ、『あなたの会社はまだ適用できません。』と会計士より指摘があった。『税法ではその通りですが、この地区の財務局はこの法律の解釈がまだできておらず、どうするかは決まっていません。』ときた。法律は各地区で自由に解釈されるものらしい。

労働法関連は中国進出企業では大きな影響が見込まれる重要な法律だ。だが、その解釈で全ての会社が翻弄されている。とにかく発表し、その反応を見て中央政府は解釈を次々に発表してくる。中には前の解釈を変えてくるものまであった。その解釈を見て各地区で解釈される。すでに効力を有する法律がこの有様である。

増値税(日本で言う消費税)。中国に進出する企業は特典として一部還付する制度がある。これもいきなり○%カットである。やりすぎた挙句、業種によっては倒産が相次ぎ、夜逃げ、中国脱出が多発した。ここに来てその業種に限り還付率は元に戻った。

倒産した会社、撤退した企業はどうなるのか? 『お~いっ 帰って来~い!』とでも。

早いはずだ。 いいのかなぁ・・・こんなこと書いて。 対不起対不起





報道はいかに?

2008年11月12日 | 比較文化
台湾の陳前総統が逮捕されたとか。機密費の私的流用で拘束されたニュースは当初中国でも大きく報道された。えてして他国の悪いニュースに対しては報道もするし反応も早い。

だが、この報道に対して中国国民はといえば、『前総統まで追及されるのか。台湾は民主的でいい国だ』と反応がでたようだ。その後、関連報道は影を潜めていた。さて、いよいよ逮捕。はたしてこのニュースはどの程度報道されるのか楽しみだ。

中国が今だ役人天国であることは明確だ。許可制が多く、許可を下す役人は絶対的な特権を持つ。庶民はいかんとも出来ず、お金で済ませるしかない。政府も役人の不正行為に関してはかなり厳しく取り締まっていると思うが、田舎は相変わらず。役所で領収書が必要なら○○元。いらなければ○○元と言う始末である。これは昨日あった話。どでかい国だからこそ目が届くはずない。この特権を取り去ることがいかに難しいか。今だ日本でもある話である。人のことは言えない。

でもレベルははるかに違う。こんなことが行われることは中国人は常識として知っている。これもまた恐ろしいことだと思う。小出しに表に出しておかないと大爆発しかねない。(私が騒いだところで強制退去。)何でこいつらに小遣いをやらんといかんのだ。ストレスをためながら従うしかない。この方々はお上なのだ。

中国では中央・地方のTV局より数多くのニュース報道が行われる。一番の人気は香港発。良いことも悪いことも一番中立的と評価されているようだ。インターネットの時代、中国国民も偏った情報には敏感だ。逆に力を入れているのは、インターネットの監視!! 世界一厳しい。(らしい) このブログも度が過ぎると危険なのか?(こわっ)

とっても、“驚きの中国”を紹介しないとこのブログは意味がない。




冬支度・・・だが

2008年11月09日 | 比較文化
11月に入りいよいよ風が冷たくなった。大連は風が強い所、まもなくマイナスの世界を迎える。氷祭りで有名なハルピンよりも風がある分寒いといわれる。(以前と比べれば温暖化・・)

大連の人は暑さは苦手で総じて弱い。でも寒さには強い・・・はずだ。でも、“ももひき”を着るのが早くないか。 えっ もう~  九州育ちの私でもまだ大丈夫よ。それも分厚い。

ここで再発見
以前、小便する時にどうしてチャックを使わず、ベルトを外すかという話を紹介したが、これだ。ももひきを着たら確かに上から出したほうが早いだろう。

会社ではすでに湯沸しまで始まった。 ?  携帯湯たんぽ用のお湯を沸かすのだ。大半の女性はこれを使う。彼らの寒さへの『恐怖心』は相当なようだ。私が本当の寒さを経験したことがないだけなのだろうか。寒さに強いはずの彼らは恐怖心をいだいている。

男性ならあきらめよう。でも美を追求する女性は?
チーパオのスリットから垣間見る女性の脚線は男性ならば誰しも魅力を感じるところ。昨年の冬、忘れたいけど頭から離れない出来事があった。食事に行ったレストランで若いスマートな子がチーパオで迎えてくれた。なんとらくだ色のももひきの足を・・・・うわっ~ やめてくれ~ (想像は止めたほうが)

むろん らくだ色 だけでなくカラフルなものが主流だと思う。(見て回るわけではないので)それにしても分厚いものが多く、スマートとはとてもいえないものが多いようだ。若い女性も当然って感じ。それがはみ出して見えても全く平気だ。

私の友人が女性に質問した。
『いざ、勝負のデートの時、ももひきをはいていくの?』
もちろんよ。寒いでしょ・・・ はっ はっ はっ  勝負は夏に限る。




その後

2008年11月09日 | 比較文化
二日目
この日は市内観光を予定。出発は期待通り20分遅れ。また、朝食抜きの人も多数あったようだ。昨夜(朝まで?)は、カラオケのはしごの人。マッサージが進化した人。さまざまな人間模様が展開されたようだ。

観光自体は、まぁ~ こんなものだろう。きれいな公園。丘の上にあり大連市内を一望できるTV塔などを回った。(写真)

買い物の場所は日曜日で地面から人が湧き出る駅周辺。日曜日の駅周辺を想像してもらえるだろうか。バスの中から見ると真っ黒な頭の集団が面で動いている。まずそれを見て、一瞬身構えた人もいたようだ。ここで自由行動と言われても・・・であろう。案内側も、とても自由行動と言える場所でも、人数ではない。怖い。ここで迷子を出したら救いようがないのだ。

実は、中国を体験してもらおうと、日曜日の人ごみ(といっても地下街にはさすがに案内できなかった)を選んでいた。一行は指定された雑居ビルに入ってもらった。むろん『そのビルから出るな』である。雑踏の中で、身振り、電卓での値切り交渉があったようだ。でも女性はすごい。コピー品が好きだ。全員疲れ切って定時より早めに無事ご帰還。事なきを得た。スタッフも難関を越え、一安心だ。

前日からの強行軍から見て、さらに案内するのはさすがに気が引け、早めにホテルへ戻ることにした。だが、それではすまなかったのだ。

コピー品にもA級からC級まで有る。目的はA・・・我々は的を外していたのだ。一安心したのもつかの間、助っけ人の現地スタッフはさらに振り回された。私はでかい男性の服捜し。日本に体に合う服がないという。同情した私は、彼を連れて服を探し回ることに。この段階で私の中国語はかなりアップしたと思う。他のグループも目的を達成したようだ。コピー品はさらに増えた。

最終日の夜
中国のしゃぶしゃぶにご案内。羊の肉への抵抗が気になったが、みなさん満足してもらえたようだ。というか、気持ちはすでに二次会にあった。なにせ100名を超える美女が待っているのだから。予行練習も終え、さらなる注意点も注入済み。

後はご想像にお任せ。歌え・踊れ組とじっくり話し込む(?)組と・・・・この人たちは疲れを知らない。お前も一緒といわれるだろうが・・・・

翌日は早くも帰国。寝不足か寝てないのか定かでないが、無事ご帰国いただいた。

中国はきれいなところで、中国人も親切だった。というのがみんなの感想だった。いずれにしろ楽しんで、中国を好きになってもらえればそれでいい。

万里の長城とかきれいな山、川・・・日本人がイメージする中国ではない大連。これでよかったのか? 彼らが感じた中国は?

添乗員の経験

2008年11月06日 | 比較文化
日本より2泊3日の旅行者24名を迎え、その添乗員を経験した。私は、お世話する一方、初めてこの地に来た人たちがどこに驚き、どう反応するかに興味を持った。

初日、空港からホテルまでのわずか40分、みんなが、まず口にしたのは、『運転が荒い』であった。次に、ほうきとちりとりを持って道を掃除するおばさんを見て驚いた。もちろんきました・・道の横断・・・

期待通りの反応を得た。ここまではすでに私がブログで紹介した部分。やはり私がおかしいのではなく、日本人が見たらおかしい、驚きであることが証明された。

夜の会食
日中総勢50名弱の食事会(交流会)を開いた。全員中国人と一緒に食事するのは始めてである。中国人も同様、日本人と食事するのは初めてという場面である。日本人は中国人の歓迎を表する乾杯の連続と白酒(この日の酒は46度)にびっくり。当然私としても予防線を張り、事前に酒と呑み方については話をしていたものの、最後は気力との戦いでグラスを手にしていたようだ。 『やばい』と感じ、予定より早めに切り上げたが、ここで貴重な1名を失った。

ただ、中国側は満足しただろうか? 日本人は食が細い。ましてや酒を飲む時はなおさらだ。日本人が食べないので明らかに遠慮していた。酒の飲み方もおとなしかったようだ。日本人は気にせず食べる様お願いしたほど。日本人と中国人は、食べる量、酒の飲み方は違う。中国人には馬力と迫力がある。日本人も一生懸命白酒で応えていたのだが、やはりレベルが違う。たぶん、日本人は酒が弱いと思ったことであろう。今度は日本酒で勝負だ。

後で聞いた話だが、中国人には日本人と食事するときのマナーがしっかり教育されていたようだ。彼らはその日の夜、空腹で眠れなかったらしい。いずれにしろ楽しい食事会となった。

せっかくの大連、食事会の後、元気な兵士を集め、翌日予定している大きなカラオケの予行練習を兼ねて、小さなカラオケに行った。やはり・・・おさわりバーと勘違いしてるい人がいて、私は女の子のクレームが係りになってしまった。そんな場所ではないですよ~。明日は合意の上でお願いします。

さらにその後、私が半強制的に薦めた『足裏マッサージ』。 最初は楽しく話をしていたものの、しばらくすると全員が爆睡状態。これは私の計画通り進んだ。

さて、次はどんな展開が・・・

写真は食事会の時のショー。目の前でみるとやはりすごい。