京都 洛北の時計師 修理日記

時計修理工房「ヌーベル・パスティーシュ」京都の洛北に展開する時計修理物語。
夜久野高原で営業再開しました。

時計師の京都時間「京の芋引き時間」

2019-06-03 09:10:31 | 時計修理

6月三日月曜日。なんとなく晴れの日。
昨日日曜日はアンティーク時計のラッシュ日でした。おおよその見積額を言うと磯のカニのようにさっさと帰る。
40年前のセイコー5スポーツとロレックスを同じ品質と信じ込んでいる人がなんと多いことか!
リューズを抜いただけでレバーが折れる恐怖の一日なのだ。

販売価格が100倍ほど違うアイテムのロレックス。インゴットから研磨した駒一つ分の価格でセイコーが買える。
この価格の差は品質の差でもある。
40年以上使い込んだ普及品がそのまま使えるはずがないのです。まして当時の部品もないのが実情。
修理費用どころか修理不可能でがっくりとなる確率90%。
「前回は8000円くらいの修理費用だったのに3万円もかかるの?」40年前は確かに8000円くらいだったのだ。
今のセイコー5スポーツは東南アジア製の逆輸入品。当時の品質よりさらに悪い。
使用年数は3年程度くらいで購入ください。
これをロレックス、オメガと同じ品質差と思いこませる時計業界の宣伝効果はおかしい。

明日で中国天安門事件から30年。
アメリカの衰退はこの日から始まったと思う。
当時タイミングよく駐中国アメリカ大使は急遽帰国。「知らぬが仏」で大殺戮問題からから逃げた。
アメリカ人の勇気がなくなった記念日でもある。
アメリカを当てにしていた自由化を求めて民主化運動員たちは梯子を下ろさた結果、約1万人が死んだ日。
フランスを除く日本を含む全世界が容認してしまった事件です。
この日アメリカは勇気をなくした。

今の米中貿易戦争では中国がアメリカをなめ切っている状況です。習近平氏はそのうちに芋を引いて尻尾を巻いて逃げ出すと踏んでいる。
前任者のオバマ大統領も南シナ海にイージス艦一隻を浮かばせただけで問題から逃げた。
結果、中国の基地つくりを事実上容認したことで中国サイドの戦略は理解出来る。

アメリカは市場経済主義社会です。儲けがでない、石油が出ないところでは本気にならない国だった。
北朝鮮の金王朝は思う存分自国民をいじめられるのだ。
このきっかけの天安門事件でアメリカの腰抜け政治が分かったのが中国のほかにムスリムのテロ社会。

9,11テロはこの日からの流れで一直線だったのでしょう。
私たちはハリソン・フォード、ブラッド・ピッド、トム・クルーズ出演のFBI・CIAの映像に洗脳されていました。
現実はアメリカ映画に必ず出てくるようなおバカな組織のミスリードだったことがわかる。
現実テロの犯人たちが貿易センターに突っ込むまで数万人の職員が何もできなかったことだ。
メディアには出てこないがこれを日本語では「無駄飯くらい」という。
腰が引けたFBI、CIAの予算を勇敢だった消防員、警察官に回したほうが費用対効果は高いでしょう。

ロレックスとセイコー5スポーツ、機械式時計なので品質も同じものだと信じている日本人。
平和と時計はいつまでもちゃんと続くものだと信じている日本人。
ちょっと時間を止めて明日は30年前の犠牲者に黙とうをささげたいと思う。
あの日社会党政権だった国。その政党も今では消える寸前。
「勇気を無くしたらすべてを失います」
今日も勇気をだして無茶なアンティーク時計にチャレンジするオヤジだ。








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