京都 洛北の時計師 修理日記

時計修理工房「ヌーベル・パスティーシュ」京都の洛北に展開する時計修理物語。
夜久野高原で営業再開しました。

時計師の京都時間「京の時の記念日」

2019-06-10 09:16:53 | 時計修理

6月10日月曜日。雨の時の記念日になってしまいました。
大津の近江神宮に集まる時計屋さん達は道が滑りやすい参道で転ばないように気をつけましょう。
錦織・郵便局あたりの参道になている道はもうちょっと何とかならんかね~。

「時の記念日」が忘れられているようです。朝からNHKからも無視されたか?
 記念日発祥地の滋賀県のみなさんはもっと気合を入れてPRしてほしいね~。

私の時の記念日は「8月9日11時二分」の原爆投下時間。この時間は忘れない。
もちろん私が生まれる前の出来事ですが私の両親は被災地の復旧活動で二人が出会うことになってしまう。
長崎原爆投下がなかったら私は生まれていなかった現実に複雑な思いです。

「時の記念日」が今一つ盛り上がらない。
「時を守って規則正しい生活を送りましょう」という上から目線。
「これから時間の流れは不安だらけでよくはならない」という悲観論。
若者が紛争にかかわるよう政治家があおる時代です
「時の記念日」は政治家や経済人が忘れたい後ろめたい警告の日なので政権べったりメディアからは敬遠されるのだ。

「終末時計」は核兵器がある限り時間は進みます。
この現実を「見たくない人には見えなくていい」衆愚社会の享楽時間ではすべて都合の悪いことはを忘れる。

敗戦直後の昭和時代「時の記念日」に古時計を神社へ集めて盛大に燃やして時計供養をやらかした時代がありました。
ゼンマイ式から電気式、クオーツ時計の発売と目まぐるしい技術革新の中でぼんぼん時計を戦争の記憶と時計を焼く。

そのうちに私も一時期は時計の神様をあがめられていたが仏様になって焼かれ、忘れられる運命だ。
時計の神様はクロノス、ゼウスの父親が描かれる場合死神になる。
ヒトも物もいつかは死んでしまう現実がある。その短い間に何を残すか?

子孫に平和を残そうと思ったら選挙へ行くしかない。
こんな当たり前の事実があるので政権の皆さんは「時に記念日」が疚しく思えるのでしょう。
国連難民機関2018年の報告。
6800万人の人たちが紛争や弾圧などによって避難を余儀なくされている。ほぼ2秒に一人が避難を余儀なくされているという。
他人事ではなくてこの数字に福島原発事故による避難民43214名は入っているのでしょうか?
この時間でもつらい時間を送っている人たちがいる「時の記念日」です。

今日は気合を入れて時計に向かいましょうね~。
7時まで営業します。正確でなくてもいい、正しい時を送ってほしいと思います。







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