京都 洛北の時計師 修理日記

時計修理工房「ヌーベル・パスティーシュ」京都の洛北に展開する時計修理物語。
夜久野高原で営業再開しました。

時計師の京都時間「京のメリット時間」

2019-06-29 09:25:35 | 時計修理

6月29日土曜日。雨。
明日で一年の半分が終わります。
「八方ふさがり」だった昨年から少しは良くなったか?
そんな時に大阪サミットがぁ~!近畿一番の時計売上を誇る梅田阪急百貨店の受難に同情が集まります。
京都は駅伝、マラソン、観光災害などそんな公的被害には慣れているのでどこ吹く風爽やかです。

昨日、帰宅時に時計をつけて帰るのを忘れた!
武士が刀を忘れる。豆腐屋がラッパを忘れる。阪神タイガースの矢野監督が投手交代タイミングを忘れるようなもの。

ところが時計がなくてもその後の行動には何ら差支えはなかった。
工房から北大路駅まで20分、7時ちょうどに工房を出発すると24分の電車に乗れる。
今まで市バス通勤では-2分+15分のアバウトな誤差が発生するので時計は必要でした。
地下鉄乗客に時計をつけていない人が多い理由が今更分かったのだ。

京都に住むメリット。
1番は水が豊富で美味しい。自慢できるおいしさを求めるなら地下水に限るが琵琶湖がある限り節水はしなくてもよい。
コーヒー、ごはん、豆腐から日本酒まで食品レベルの高さで様々なメリットがある。

2番目には女性がきれい。はっとするような姿勢の良い立ち姿が良い。
あごが前に出て、おしりを置いて歩く疲れた東京の女性。特に中央線吊革にぶら下がっている女性の姿にはがっかりする。

京都で北区、上京区に美人歩きが集中しているのも特徴です。時計の仕事なので目につく指先の美しさにはっと見とれます。
茶道、華道などで子供時代から鍛えている、茶道や能鑑賞の授業も珍しくないのです。

3番目は安全でキレイ。
町中のトイレが清潔なのがびっくりします。京都人はトイレの清掃は徹底しているのが歴史的な習慣だという。
度々疫病、流行病に侵されてきたことや伝統工芸で差別化のため清潔さが求められてきたのでしょう。
一番大変なお仕事だと思う「京漆・蒔絵」。ふわふわの0,5ミリのホコリが一つでも付くと失敗です!
やり直しがきかないので病的な清潔さが求められる。

工房に持ち込まれる時計の修理品の清潔さはこんなところからきているのだと思う。
全国の店舗中でも巡回した中で京都店の修理技術者が一番楽だと思った。
持ち込まれる時計がきれいで丁寧に使われているので気持ちよく仕事ができる。

こんな小さなことでも地方に行くと気が付く。
昨日、近所に出来たゲストハウスのガラスが割れていました。今朝も割れたまま。
 割れたガラスを24時間修復できないレベルに呆れた。
京都の安全メリットも下京区から徐々に変わってきたと思う。

東京、名古屋モードのセキュリティ危機感を思い出すかね~。
長年の間ゆるんだ気持ちをもう一度サラリーマン時代を思い出して引き締めていきましょう。
今日は雨。懐と、お足もとに気を付けてお越しください。




コメント
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